日本初(?)有罪率99.9%の刑事裁判で〝二度も〟無罪判決を勝ち取った男のブログ!

過去、二度も刑事裁判の被告人として法廷に立たされるも、自力で反証、反駁をし二度も無罪判決を勝ち取る!そんな私が、あらゆる事を綴る!

カテゴリー "木嶋佳苗控訴審" の記事

木嶋佳苗控訴審第二回公判。

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 こんばんは

 これから、雨は夜更け過ぎに、雪へと変わ、るのかどうか心配な天気ですね

 どっかのクリスマスソングみたいですが(笑)


 さて、昨日は小菅ヒルズのご飯事情をお話ししましたね

 悪くはないが、特段美味しくもないと言った所でしょうか


 今日は、昨日の記事の最後にお知らせした、木嶋佳苗控訴審についてお話しますね

 “佳苗ちゃん”こと、木嶋佳苗の控訴審初公判の模様は、以前の記事で詳述した通りです

 ホント、ボクと佳苗ちゃんは凄い縁で繋がっていたんですよね

 その縁とは何なのかを知りたい方は、以前の記事を読んで見て下さい

 カテゴリー分けしてあるので、直ぐに分かると思います


 んで、ボクは事前に調べた情報によれば、やはり傍聴券が出るとの事でした

 開廷時間は、1時30分だったのに、傍聴整理券配布の締め切り時間は、0時50分だったので、おそらく結構な人手を予想しての時間設定だと推察出来ました

 通常は、開廷の30分前に締め切るので、それよりも早いと言うことは、それだけ傍聴希望者が訪れるであろうと見越しての対応です

 とはいえ、我々傍聴希望者は裁判所の対応に従うしかないので、その時間に間に合うように並ばないといけません…。

 あくまでも、抽選なので一番早く並んだからと言って、必ずしも傍聴券が当たるとは限りません

 ただ、傍聴希望者が、開放する傍聴席よりも少なかった場合は事情が変わって来ます

 例えば、70席用意されているのに50人しか集まらなかった場合は、先着順になります

 詰まり、整理券の1番~50番を持っている人は、必然的に傍聴券をゲット出来ます

 しかし、佳苗ちゃん控訴審は、社会的注目度がその辺のくだらない事件とは比較になりませんし、野次馬根性から“死刑”になるかも知れない人を、一目拝んでやろうと思うのは最早当然の思いでしょう

 以上の理由から、ボクは傍聴希望者は定員を越えると予想出来たので、時間ギリギリに行っても抽選だからいいか、と思ったのです

 
 ところが、余裕をぶっこいて準備していたら、時間がギリギリになってしまい、乗り換え案内で調べると0時50分到着となっていて、完璧に間に合いません

 しかし、ボクは乗り換え案内は乗り換えの時間に余裕を持って検索するのを知っていたので、途中の乗り換え駅で一本早いのに乗れるはずだ、と予想しました

 案の定、乗り換え駅でダッシュしたら、検索条件よりも一本早い電車に乗れて、無事0時47分に霞ヶ関駅に到着
 
 電車を降りた場所も、計算済みで、裁判所に一番近いA1出口の側だったので、何とか締め切り少し前に間に合いました

 結果的には、このタイミングがその後の明暗を分けます


 ボクが、裁判所職員から整理券をもらうと、丁度キリの良い200番でした

 すなわち、既に200人が並んでいる事実を意味しています

 その後、ほんの少しで締め切り時間になり、後ろを振り返ると10人程居たので、合計で約210人が並びました

 今回の、一般傍聴席数は78席だったので、約3倍の倍率になります

 ここ最近のボクは、からっきし傍聴券“運”に見放されているのと、200番と言う余りにもキリの良い番号だったこともあり、当選するかどうか結構ドキドキでした

 まっ、この当たるか外れるか、詰まり、傍聴出来るか出来ないかと言う“ギャンブル”のドキドキ感も結構好きなんですよね


 そして、傍聴希望者の列がゆっくりと動き出し、当選番号が貼られたホワイトボードへと歩を進めます

 まぁ~た、この一歩一歩進んで行く時のドキドキ感がたまらないんだなぁ~これが(笑)

 徐々に、ホワイトボードが近付くにつれ、「どうかなぁどうかなぁ~」と、気持ちは昂って行きます


 そして…


 『200』

 
 と、記載されており見事当選

 その瞬間、『ヨッシャ』と、小声が出てしまいました

 何故ならば、久し振りの傍聴券の当選で、しかもその裁判がボクにとっては数奇な運命で繋がっていただけに、それはそれは嬉しかったです

 「今まで外れていたのは、今日の当選の為だったのか」とかとか、勝手に妄想していました(笑)

 それと、「これで、また佳苗ちゃんに会えるね」「今から、逢いに行くね…。」とかとか、思いながら102号法廷へと歩を進めました(笑)


 つくづく、ボクは佳苗ちゃんと縁があるのだなと感じずにはいられませんでした

 何故なら、佳苗ちゃんと同じマンションに住んでいて、しかも階もボクの家の一つ上で、エレベーターで一言言葉を交わし、彼女が乗っていた赤いベンツもボクと同じ駐車場に停まっていて、更には埼玉県警が〝ガサ入れ〟するのを目撃して、その後の内偵捜査を見破るなんて、間違いなく日本中でボクだけでしょう

 だからこそ、普通の傍聴人とは一味も二味も違った思い入れがある為、どうしても佳苗ちゃん控訴審は観たかったのです

 その思いが通じたので、ホント縁があるのだなと思ったのです


 それともう一つ、この点も極めて重要なのですが、今日の公判の内容次第で今後の流れが読めて来るのでどうしても傍聴したかったのです


 では、その肝心な控訴審第二回の状況はどんなものだったのか…。


 この続きは、来週お話ししますね


 明日は、ゆ~きやこんこんですかね

木嶋佳苗控訴審総括。

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 さて、全14回に亘ってお話して来た〝佳苗ちゃん〟控訴審初公判も、今回で一旦終了します

 当初は、数回の予定だったのですが、思いの外あれも書こうこれも書こうとなっていき、気付いたら14回にもなってしまったのが現状です…(笑)

 だって…。

 〝元〟同じマンションの住人同士で、彼女が逮捕される前にエレベーターで出くわしたり、彼女が24時間体制で埼玉県警から監視されていた時も、ボクは〝逆〟職務質問をしてそれを見破っちゃったんですからね。(笑)

 なので、書く内容が沢山あったので、むしろこれだけの回数になってしまったのも必然なのかもしれません…


 では、〝佳苗ちゃん〟控訴審初公判のマスコミ各社の報道はどんなものだったのか、ちょっと引用してみたいと思います

 (ヤフーニュース)

 首都圏連続不審死事件で、婚活サイトで知り合った男性3人を殺害したとして殺人や詐欺などの罪に問われ、一審さいたま地裁の裁判員裁判で死刑とされた木嶋佳苗被告(38)の控訴審第1回公判が17日、東京高裁(八木正一裁判長)であった。弁護側は改めて無罪を主張。検察側が追加の鑑定を行うことが決まった。公判には木嶋被告も出廷した。
弁護側は控訴趣意書で、男性らは自殺や失火で死亡した可能性があると指摘し、「状況証拠を総合しても、木嶋被告が犯人であることは立証されていない」と主張した。検察側は控訴棄却を求めた。
 弁護側は新たに、遺体で発見された大出嘉之さん=当時(41)=の体内に残っていた尿が少ないことを自殺の根拠に挙げた。検察側は殺害された時に失禁したからだとして、証明のため大出さんの着衣の鑑定を請求し認められた。
 一審判決は、現場にあった練炭や遺体から検出された睡眠薬と同種のものを木嶋被告が持っていたことなど、複数の状況証拠から犯行を認定。「極めて重大で非道な犯罪を3度も繰り返した」と非難した。


 と、言う内容の報道が殆どでした。

 何故、ボクが控訴審初公判の報道を敢えて引用したのかと言うと、この内容だけで、果たしてボクがこれまでブログで綴って来た内容が読み取れましたか、と言いたいからです

 ボクは、こうしてブログを書いている以上、ここでしか知り得ない情報を発信したいので、他のサイトでも見れる内容と同じでは、このブログの存在意義がありませんから、こうしてマスコミの報道だけでは分からない細部を掘り下げたいのです

 だから、どうしても一つの事件に対して記事が冗長になってしまうのです

 なので、どうかご理解下さいませ。(笑)


 改めて、〝佳苗ちゃん〟控訴審初公判を振り返って見えて来たのは、やはり高裁も慎重になっているのだな、と言う印象です…

 仮に、控訴棄却するにせよ、殆どの控訴審で初公判で結審して次回判決の棄却パターンではなく(内柴事件みたいに)、〝一応〟双方の証拠調べ請求は認めるけれども、結局控訴棄却なのかな、と思っています

 同じ控訴審でも、一審で死刑判決が下されている事件と、ボクみたいに懲役何年と言う事件とは明らかに性質が違うとボクは考えます…。

 レベルではなく、ラベルが違うと言うか…。(笑)

 なので、想定外のパターンが考えられる為、予測がなかなか付かないのが正直な所です…

 とは言え、無罪主張をしている(ボクは、していた)者同士、刑のレベル(ラベル)は違うけれども、控訴審で無罪主張をして見事逆転無罪を勝ち取ったボクとしては、〝佳苗ちゃん〟の控訴審の結末は〝控訴棄却〟じゃないかな、と思っています

 いくら、完全否認して無罪主張をしていて、直接証拠はなく状況証拠による事実認定だったとしても、一審判決が全面的にひっくり返るとは思えません…。

 あるとすれば、一審の事実認定と異なる判断がなされるとしても、結論(死刑)は変わらないのではないでしょうか。

 詰まり、〝佳苗ちゃん〟にとっては厳しい闘いになるのは間違いないと言う事です

 ただ、前回もお伝えした通り、裁判と言う物は〝生き物〟ですから、今後どんな展開になって行くかは、特に死刑事件については誰も予想が付かないので、楽しみではあるのも事実です

 勿の論、ボクも一ジャーナリストとして、〝佳苗ちゃん〟控訴審をしっかりと追い掛けたと思うので、次回期日も傍聴に行きますから続報を楽しみにしていて下さい


 話は法廷に戻って、今回は内柴事件とは違い、初公判が終わると被告人が退廷するのを傍聴人が見届けるのではなく、先に傍聴人が退廷する措置が執られました

 『傍聴人は退廷して下さい。被告人はそのまま座ってていいですよ。』

 と、裁判長が告げると、傍聴人はちょっと拍子抜けした様子でゾロゾロと立ち上がり、出口へと向かいました

 きっと、傍聴人の皆はボクも含めて、〝先に帰るのかよ〟と、思っていたに違いありません。(笑)

 だから、傍聴人の動きがなんとなく鈍かったのです。(笑)

 その際も、傍聴人の殆どが、被告人席に鎮座する〝小太りババア〟こと〝佳苗ちゃん〟の姿を逃すまいと〝ガン見〟しながら出口へと向かって行きました。

 中には、一人の女性が柵の傍まで近付いて、〝佳苗ちゃん〟の顔を覗き込んでいて、その光景は異様でした…

 その際も、入廷の時と同じく、法廷の柵の前に裁判所職員が4人立って、〝佳苗ちゃん〟に危害を加えないようにと見張っていました

 この時の佳苗ちゃんは、被告人席に鎮座しながら、傍聴人の好奇の視線を上目使いで追っていました

 何か、おどおどした様に見えました

 因みに、ボクは退廷する際、〝佳苗ちゃん〟としっかり眼が合い、

 『佳苗ちゃん、久し振りだね以前、ニューシティーレジデンスのエレベーターで、君が引っ越しの片付けをしている時に逢ったボクだよ覚えてるかい

 と、胸奥で念じましたが、果たして彼女は以前エレベーターで逢ったボクだと気付いたでしょうか…。

 絶対に気付いてないでしょうね。(笑)


 ホント、相当な厳戒態勢の中初公判は終了しました


 さて、彼女は今、ボクが7月2日まで住んでいた〝東京拘置所〟の二階に居ます

 何故、二階だと分かるのかと言うと、東京拘置所では二階は〝女区〟(じょく)と言って、女性専用の舎房だからです

 きっと、〝大物〟(ガタイではなく事件が)ですから、独居房に居るでしょう

 そこで彼女は今、何を思い、何を感じながら日々過ごしているのでしょうか…。

 迫り来る〝死〟への恐怖心か、それとも無罪を信じて自分を鼓舞しているのか(ボクはそうでした)…。

 一体、〝佳苗ちゃん〟は何を思っているのでしょうか…。


 さて、次回は少し過ぎちゃいましたが、毎月恒例の〝判決命日〟についてお話したいと思います

 

検察側の予想外の鑑定請求。

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 ここ最近は、法律的で専門的なお話が続いていましたが、ボクが〝佳苗ちゃん〟控訴審傍聴記を語る上では、どうしても外せない為、敢えて触れさせてもらいました 

 
 さて、神山弁護人の〝甲高い声〟による、大変素晴らしい朗読が終わると、裁判長が、

 『検察官は陳述の方は

 と、〝ワントップ〟の検察官に訊くと、

 『いえ、ありません。』

 と、淡々と返答する検察官…

 これは、極めて妥当な回答です。

 何故なら、検察は控訴していないからです

 詰まり、検察としては一審で求刑通りの判決(死刑)をゲット出来ている以上、不服なんてある訳はないので、そもそも控訴する理由がないのです。

 ですから、控訴趣意書を殊更陳述する必要性はない為、前記の検察官の回答は至極妥当なのです


 続けて、裁判長は、

 『弁護人より、事実取調べ請求がされていますが、検察官のご意見は

 と、検察官に問うと、

 『いずれも不必要と考えます。』

 と、返答しました。

 弁護側は、当然反証する戦法として、新たな証人尋問の請求、新たな鑑定の請求等、いくつもの証拠調べ請求をして来ました

 これは、ボクも確実に予想出来ました


 ところが、次の裁判長の発言で、ボクの中で疑問符が湧きました…

 『検察官からも事実取調べ請求がありますが、弁護側のご意見は

 と、裁判長は弁護側に問うたのです。

 これ、どう考えてもおかしくないでしょうか

 何故なら、検察側は控訴していないからです。

 詰まり、検察側としては納得のいく判決(死刑)をゲット出来た以上、新たな証拠調べをする必要はないと言う事です

 にも拘わらず、この期に及んで新たな証拠調べ請求をして来たので、ボクとしては『何で、殊更証拠調べをする必要があるの』と、思ったのです…

 どうやら、検察側の証拠調べ請求は、弁護側が遺体で発見された被害者の一人大出嘉之さん=当時(41)=の体内に残っていた尿が少ないことを自殺の根拠に挙げたのに対し、検察側は殺害された時に失禁したからだとして、証明の為に大出さんの着衣の鑑定を請求したのです。

 要するに、新たな鑑定の請求です。

 この請求に対して、弁護側は同意し、裁判所もこの請求を認めました

 
 そして、裁判長は、

 『その余は、留保します。』

 と、弁護側の証拠調べ請求の採否は、この鑑定結果が出てから決めるとの事で、初公判当日には採否は分かりませんでした…

 同じく、次回期日についても、この日には決まらず鑑定結果が出てから追って指定されると裁判長から告げられて、控訴審初公判は終了しました

 まとめると、

 ①初公判では予想外に検察側から証拠調べ請求があった(死因の鑑定)。
 ②それを裁判所が是認し、弁護側の証拠調べ請求の採否は留保。
 ③次回期日は鑑定結果が出てから追って指定。

 と、言う結果となりました


 では、この結果をボクの経験則から言うと、

 『佳苗ちゃんにとって、有利かどうかはまだ分からない…』

 のが現状です

 何故かと言うと、裁判所は控訴審において、新たな証拠調べ請求があった場合、弁護側の請求は殆ど却下するのに対し、検察側の請求は殆ど是認するからです

 ですから、いくら控訴審で新たな証拠調べを認めたからと言って、これが直ちに〝佳苗ちゃん〟にとって有利かと言えば極めて不明です…

 むしろ、控訴していない、検察の証拠調べ請求を是認する位ですから、〝佳苗ちゃん〟にとっては不利と言えるかも知れません…

 これが、逆にボクの時の様に、弁護側の証拠調べ請求を是認したのならば、か、な、り、面白い事になって来ます

 しかし、現時点ではその採否は留保なので、何とも言えません…

 と、言うかボクの経験上、証拠調べ請求をして、その採否が保留の時は事実上の却下なので、おそらくは弁護側の証拠調べ請求は却下されるのではないでしょうか…。

 とは言え、まだどうなるか分かりませんし、つくづく裁判というものは〝生き物〟ですから今後の展開は誰にも予測出来ないでしょう

 特に、一審で死刑判決、すなわち〝生きるか死ぬか〟と言う〝命〟が懸かっている場合はその傾向が顕著なのではないでしょうか。

 正直、ボクは先程〝経験則〟なんてカッコつけた事を言いましたが、ボクの場合一審で死刑判決を受けて逆転無罪になった訳ではなく、懲役二年六月の実刑判決から逆転無罪にしたので、〝佳苗ちゃん〟事件とは本当の意味での比較は出来ないでしょう。(笑)

 とは言え、〝控訴審〟と言う括りでは、ボクは控訴審を受けたその辺の人とは一味も二味も違いますから、逆転無罪の〝先輩〟として意見を述べさせてもらっている次第です。(笑)


 さて、次回は〝佳苗ちゃん〟控訴審初公判についての総括をしたいと思います

弁護人の巧みな主張。

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 前回は、状況証拠について身近な例を挙げてお話ししました

 簡単におさらいすると、状況証拠とはそれ自体が直接犯罪事実を証明している訳ではないが、間接的に犯罪事実を証明していると思料される証拠、でしたね

 〝浮気〟の例で言えば、浮気を疑うメールはそれ自体では浮気した事を証明している訳ではないが、間接的に浮気をしたのではあるまいかとの推認を抱かせる証拠であるという意味です


 では、この例え話と〝佳苗ちゃん〟事件とがどう絡んでいるのか


 それは、〝佳苗ちゃん〟の一審判決はこの例え話で言うブス子からのメールで浮気をしたと認定されてしまったのです

 当然、〝佳苗ちゃん〟本人は「浮気なんかしていナッシー」と頑強に否認しているのにも拘らずです

 勿の論、実際の佳苗ちゃん事件では、数々の状況証拠を積み上げて事実認定がなされているので、例え話で言うメールの存在だけで、有罪(死刑)になった訳ではありません…

 しかし、どれもこれも佳苗ちゃんが殺したと言う直接的な証拠は存在しないんです…

 例えば、自殺をしたと言う直前まで一緒に居たとか、自殺に使われた練炭が〝佳苗ちゃん〟の部屋(ニューシティーレジデンス1404号)から同じ物が出て来たとか、インターネットの履歴から自殺に使われた練炭と同じ物を購入していたとか…等々。

 ここには、書ききれない位の数々の〝怪しい状況〟が積み重なって、〝佳苗ちゃん〟は三人の男性を殺害したと〝推認〟され一審で死刑判決を受けたのです

 
 ボクは、状況証拠だけで事実認定をする事に、非常に疑問があります

 何故なら、〝疑わしきは罰せず〟の理念と相反するからです。

 〝疑わしきは罰せず〟とは、刑事訴訟法の基本的理念で、簡単に言うと疑わしいだけでは有罪には出来ない、と言う意味です

 ザックジャパン、あっ、ザックバランに言えば、〝こいつ怪しいな〟だけでは有罪に出来ない、と言う意味です。(笑)

 しかし、現実は〝疑わしきは罰する〟と言うのが現状で、〝こいつ怪しいな〟だけで有罪とされてしまうのです…。

 ですから、〝佳苗ちゃん〟事件の場合、数々の〝怪しいな〟を積み重ねられて犯人と認定されたのです

 そうすると、既述の〝疑わしきは罰せず〟の理念と矛盾していると思いませんか

 だって、刑事訴訟法の基本理念は怪しいだけでは有罪にしちゃいけませんよ、と言っているのに〝佳苗ちゃん〟の一審判決は、怪しいから有罪ね、とされたからです。

 ただ、勘違いして欲しくないのは、ボクは〝佳苗ちゃん〟の味方でも何でもありません

 あくまでも、元同じマンションの住人とは言え、中立的な立場で意見を述べているだけです。(笑)


 これは、敢えて言うまでもなく、刑事裁判の立証責任は検察官にあり、検察官が被告人が犯人であることを合理的な疑いを超えて証明できれば有罪となり、それが出来なければ被告人は無罪です。

 状況証拠をいくら積み上げても、反対事実の存在の可能性を許さないほどの確実性を持った証明に達しなければ、被告人を有罪としてはいけません…


 この点の矛盾について、神山弁護人は平成22年の最高裁判例を引用しながら、〝佳苗ちゃん〟事件と当てはめながら論述して行きました

 改めて、最高裁判例を振り返ると、

 『状況証拠によって認められる間接事実中に、被告人が犯人でないとしたならば合理的に説明することができない(あるいは、少なくとも説明が極めて困難である)事実関係が含まれていることを要するというべきである』

 でしたね
 
 この判例を、神山弁護人は、
 
 『被告人が犯人だとすると、説明が極めて困難な事実が存在し、反対仮説も否定出来ない
 
 と、極めて分かり易く前記の最高裁判例と絡めて読み上げて行きました

 ボクは、この論述を傍聴席で聴いていて、『ホント、上手いな』と感嘆していました


 そのせいか、裁判長を始め三人の裁判官は、神山弁護人が読み上げる書面にしっかりと目をやって文字を追い掛けていました

 内柴事件の時は正反対で、裁判官達は書面には目もくれず、ボケーッと椅子に座っているだけでしたから、明らかにその状況を見ているボクとしては、この裁判官達の姿勢に驚きを隠せませんでした

 と、同時にボクは、『この裁判官達の様子から、ちょっと面白い展開になるかも知れない…』と直感しました

 そして、このボクの直感は正しかった事が証明されました…。


 さて、次回は裁判所は弁護人の控訴趣意書を聴いて、一体どのような判断を下したのかをお伝えします

状況(情況)証拠とは?

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 こんにちは三日振りの再会でございます

 皆さんは、三連休はいかかがお過ごしでしたか

 ボクは、11月3日の文化の日に府中刑務所の文化祭に行って参りました

 その模様は、別の機会にじっくりとお伝えしたいと思います


 さて、前回は非常に込み入った所で終わりましたが、今回も専門的なお話になるかと思うので、通勤中の時間潰しに是非ともご活用下さい(笑)

 
 『状況証拠』


 と言う言葉、きっと耳にした経験はあるのではないでしょうか

 今日は、この状況証拠について簡単に、身近な例に例えてお話ししたいと思います

  
 何故、ボクが状況証拠についてお話しするのかと言うと、ご存知の方も多いかと思いますが、〝佳苗ちゃん〟の一審判決はこの状況証拠の積み上げによって有罪とされたからです。

 ですから、この状況証拠の意味をなんとなくでもご理解頂ければ、より〝佳苗ちゃん〟事件を深く知る事が出来るし、更に〝佳苗ちゃん〟一審判決の問題点も分かると思うので、お話ししようと思った次第です…

 そうする事で、〝裁判〟と言う物をもっと身近に感じれるのではないかと思うのです。


 では、〝状況証拠〟とは何かと言うと、

 間接事実(主要事実を推認させる事実)を証明する証拠を、間接証拠(情況証拠・状況証拠)という。例えば、刑事訴訟において、被告人を犯行時刻前後に犯行現場付近で目撃したという証言や、動機の存在を示す証拠は、その証拠それ自体が直接要証事実を物語っているわけではないが、「被告人は犯行時刻前後に犯行現場付近にいた」、「被告人には動機があった」といった間接事実から、被告人がその犯行を行ったという要証事実を推認する根拠となるから、間接証拠となる。間接証拠は状況証拠とも呼ばれるが、状況証拠という語は間接事実を指す語として使われる場合もあるなど、多義的に用いられるため注意を要する。(参考文献 ウィキペデイア)

 と、言う意味です。

 さて、分かりましたか(笑)

 要するに、〝これ怪しくねぇ〟と言う証拠で、その証拠のみで犯罪事実を証明している訳ではない、と言う意味です


 身近な例でお話ししましょう

 きっと、皆さんに非常に分かり易い〝男女問題〟、その中でも〝浮気問題〟を例に採ってみましょう

 
 ここに、旦那の浮気を疑っている妻のA子さんが居ます。

 ある日、旦那の行動に疑いを持ったA子さんは、旦那がお風呂に入っている間隙を縫って、旦那のスマホを横にスライドさせて、メールの履歴を隅々までチェックします

 するとそこには、〝ブス子〟と言う女性からメッセージが届いており、

 『こないだは、とっても気持ち良かったわぁホント、私の身体はピザのチーズの様にすっかりとろけしまったわ…早くあなたに逢いたいな

 と、言う内容のメールが届いていました

 これを見たA子さんは、お風呂から上がってビールのCMの様に、ホッピーをグイグイと喉に流し込んでいる旦那に向かって、脱兎の如く駆け寄り、

 『あんた、このメッセージは何よ何が、ピザのチーズ様にとろけたよ一体、どんなとろける事をしたのよ

 と、旦那のスマホを突き付けます

 すると、旦那は、

 『じぇじぇじぇ

 とは、言いませんでした。(笑)逆に、極めて冷静に、

 『あっ、それは知り合いの女の子にマッサージしてくれって頼まれたから、ちょっとやってあげただけだナッシー

 と、切り返されてしまいました…

 
 これが、〝状況証拠〟です

 
 意味分かりますか

 詰まり、浮気をしたいたのではあるまいかと言うメールの存在があっても、浮気そのものを証明している訳ではない、と言う意味です

 確かに、前記のメールの内容は、極めて黒に近いグレーでしょう

 と、言うか現実問題として、あんなはっきりとした内容のメールがあったのなら〝クロ〟でしょう。(笑)

 しかし、ここで問題なのは、旦那本人が浮気を認めない限り、すなわち〝自白〟しない限りは単なる〝怪しい証拠〟にしか過ぎないのです。

 逆に、旦那が〝自白〟した場合はこのメールは〝補強証拠〟へと〝昇格〟してしまうのです


 ハッキリ言って、旦那とブス子がベッドの上で愛撫し合っている現場を目撃する(滅多にないが、矢口さんの様な…)しか、旦那に浮気を認めさせる方法はないでしょう。

 だって、仮にラブが付くホテルから、二人が出て来る所を待ち伏せして詰め寄ったとしても、旦那にシレっとさっきの様な弁解をされてしまってはどうしようもないからです…

 尤も、『素直に謝れば許してもらえるかも…』と、軽々とちょっと詰め寄られただけで〝自白〟してしまうバカな男もいるので、このメールだけでも強力な証拠になるのも事実ですが…。

 ですから、探偵を使って浮気の証拠を掴んで離婚を有利に進める、等と言って旦那の素行調査をするのは、あくまでも〝状況証拠〟の積み上げに過ぎないのです

 その状況証拠で回りを固めて、有無も言わせないのが素行調査の一番の目的です。

 なので、あくまでも前記のメールは、旦那が浮気を認めない限りは単なる〝怪しい証拠〟にしか過ぎないのです

 
 ここで、ボクは声を大にして言いたいのが、〝まぐわっている現場を現行犯逮捕されない限り、浮気は認めてはならないと、言う事です(笑)


 その理由は、既述の通り現行犯じゃない限り、メール等の証拠は単なる〝怪しい証拠〟であって浮気そのものを証明している訳ではないからです
 
 なので、過去に浮気問題で痛い経験がある方は、是非とも参考にして下さい(笑)


 さて、話がちょっと逸れてしまいましたが、状況証拠の意味はなんとなくご理解頂けたのではないでしょうか


 次回は、この例え話と〝佳苗ちゃん〟の事件とを絡めてお話ししたいと思います

 あっ、メール削除しとかないとな…(笑)