日本初(?)有罪率99.9%の刑事裁判で〝二度も〟無罪判決を勝ち取った男のブログ!

過去、二度も刑事裁判の被告人として法廷に立たされるも、自力で反証、反駁をし二度も無罪判決を勝ち取る!そんな私が、あらゆる事を綴る!

激レアな〝免訴〟判決。



 こんにちは

 今日もスッキリしない天気ですね

 今日から、9月の始まりなので張り切って行きましょう


 さて、今日は、最近の無罪判決のテーマでお話しします

 8月の初旬に、下記のニュースがありましたのでご覧下さい


 工藤会系:組幹部ら2人に無罪 1人に「免訴」 福岡地裁

 ◇強盗致傷などの罪に問われた裁判員裁判判決

 借金を踏み倒すために男性を監禁し暴行したとして、強盗致傷などの罪に問われた特定危険指定暴力団「工藤会」(北九州市)系組幹部ら3人の裁判員裁判の判決で、福岡地裁は7日、2人を無罪とし、残る1人には暴行罪を適用した上で公訴時効(3年)を理由に有罪か無罪か判断せず裁判を打ち切る「免訴」(求刑・懲役9年)を言い渡した。
 松藤和博裁判長は「男性の供述は全体として信用性が低い」と判断した。

 免訴となったのは工藤会系組幹部、加治秀人被告(38)。無罪となったのは工藤会系組幹部の松尾大奨(35)=求刑・懲役9年、別の麻薬特例法違反などで公判中=と、同系組員の渡辺善志英(31)=求刑・懲役10年=の両被告。

 3人は共謀し、渡辺被告の借金5万円の返済を免れようと2009年11月18日午後、男性を福岡県春日市内に呼び出して暴行。 車で県内の山中に連れて行き、顔を殴るなどして重傷を負わせたとして起訴された。

 判決は、解放された後の山中からの移動経路や移動手段について「(男性は)具体的な説明ができず不自然」と指摘。
 その上で「3人が借金を免れようと暴行を共謀した事情は見出せない」とした。

 福岡地検の長谷透・次席検事は「判決内容を精査し、適切に対応したい」とコメントした。

 男性は昨年9月に工藤会のトップとナンバー2が殺人容疑で逮捕されたことを受け、県警の情報提供の呼びかけに応じて被害を届け出ていた。
 ある県警幹部は「詳しい判決内容が分からず、コメントしようがない」とする一方で「工藤会の他の捜査には関係がない」と話した。



 と言う事件でした

 以前の記事でも書きましたが、まず暴力団絡みの事件で無罪判決が下されることが非常に珍しいです

 前回は、暴力団絡みの殺人未遂事件でした

 今回は、恐喝事件と犯罪の種類が違いますが、同じく工藤会系と言う暴力団が絡んだ事件でした

 
 しかも、今回も裁判員裁判での無罪判決で、市民目線が入っての判決ですから、そうすると今回の検察の起訴も、いかに脆弱だったかが分かりますよね

 要するに、有罪にするのにはかなり無理があったという事です

 報道によれば、県警は工藤会の壊滅作戦をしているとの事なので、ちょっとした些細な事でも、みんな事件化してしまったのでしょう

 だって、今回の事件は、たかだか5万円の借金の返済を免れようとしたした男性を呼び出して、三人で山の中に連れて行き暴行したというのです

 いくら暴力団の人達とは言え、500万円や5000万円ならともかく、たった5万円でそこまでしますかって話です


 裁判では、被害男性の供述は信用出来ない、となりましたが、警察や検察は信用出来ると思ったって事ですよね

 だから、被害届を受理して事件化し、起訴した訳ですよね

 その途中で、この男性の話がおかしいなと思わなかったのでしょうか

 普通は、何かおかしいな、と思うはずなんですよね

 供述が二転三転と変遷していれば

 人は、本当に自分が体験したことを話す時は、まず二転三転しませんし、その内容に臨場感や迫真性がありますからね

 でも、起訴したって事は、とりあえずはこの男性の供述を信用したのです

 恐らく、そこには工藤会を壊滅したいと言う思惑が、かなり作用したのでしょう

 そうじゃなければ、たかだか5万円の貸し借りを巡っての事件なんて、いちいち事件化しないでしょう


 それと、ボクが大変興味を持ったのは、3人の被告人のうち、2人が無罪判決で1人が〝免訴(めんそ)〟と言う判決だったことです

 免訴と言う判決ですが、皆さんは聞いた事はありますか

 あるいは、免訴と言う判決があること自体知っていましたか

 ボクは、一応刑事訴訟法の本を読んだので知っていましたが、そうそう滅多に聞かれる事はないのは知っていました

 つまり、法律上には一応免訴とあるけれど、実際には殆ど適用されないだろうという事です


 しかしながら、今回は非常に珍しい免訴と言う判決が出ました

 では、改めて免訴とは一体何なのかと言うと、刑事裁判において、公訴権の消滅を理由に有罪・無罪の判断をせずに裁判を打ち切る事、又は、その旨の判決を裁判所が言い渡す事を言います

 その条件は、下記の4点です

 <刑事訴訟法>
 第337条
 左の場合には、判決で免訴の言渡をしなければならない。
 1.確定判決を経たとき。
 2.犯罪後の法令により刑が廃止されたとき。
 3.大赦があつたとき。
 4.時効が完成したとき。


 
 確定判決が出ているのに万一起訴されてしまったときは、(再審を開始すべき場合は別として)裁判を打ち切るべきです

 犯行後に法改正があって刑が廃止されれば、また大赦を受ければ、それ以上裁判をする必要がありません

 公訴時効が完成していたのに万一起訴されてしまったときも、裁判を打ち切るべきです

 有罪に当たる犯行があったかどうかを問題にしないで、「裁判やーめた」というのが免訴です

 犯行があったかも知れないのに「シロ」とは言えないので、「シロ」「クロ」を付けずに打ち切る形式判決です


 因みに、一つ前の刑事訴訟法第336条が無罪判決の条文で、ボクのメアドにもなっています(笑)


 このように、今回の事件は公訴時効を理由に、有罪か無罪かを判断しないで免訴となりました

 公訴時効が理由なら、だったら初めから起訴しなきゃいいじゃんって話ですよね

 結局、有罪か無罪かを判断しないんですから、起訴する意味がないじゃないですか

 とは言え、三人で共謀したとして起訴されたのに、三人とも免訴にならなかったのは不思議ですね

 そこは、裁判記録を見ていないので何とも言えませんが

 ともかく、こういう結果からも、いかに警察、検察のやり方に無理があったかが分かりますよね


 そう考えると、警察や検察の恣意的な思惑によって、狙われた人はこうして一時的とは言え身柄を拘束され、不自由な生活を強いられるのです

 ホント、恐ろしいですよね

 やはり、逮捕権や公訴権と言う国家権力は、実に絶大だという事です

 つくづく、この三人は無実が証明出来て良かったですね


 今日は、そんなお話でした

 さて、明日は、ボクの友人がぼったくりの被害にあったお話をする予定です



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