日本初(?)有罪率99.9%の刑事裁判で〝二度も〟無罪判決を勝ち取った男のブログ!

過去、二度も刑事裁判の被告人として法廷に立たされるも、自力で反証、反駁をし二度も無罪判決を勝ち取る!そんな私が、あらゆる事を綴る!

美濃加茂市長の無罪判決を振り返る。



 こんにちは

 今日は、どんよりな天気ですね

 朝方、地震がありましたね

 最近地震が多いですが、非常に心配です


 昨日は、3年7ヶ月振りの温泉と言うテーマでお話しました

 お陰様で、反響の声を頂き、大変作者冥利に尽きました

 改めて、いつも読んでくれている方々へ、深甚なる感謝を致します


 さて、今日は、少し前に話題にした、美濃加茂市長の無罪判決について、興味深い記事があったので触れたいと思います

 朝日新聞の社説なのですが、非常にイイポイントを押さえていたので、長いですが引用したいと思います


 社説)市長無罪判決 捜査の過程を検証せよ

 
 捜査機関はどのように供述を引き出し、その内容を吟味してきたのか。

 大きな疑問符がつく事件である。
 
 事前収賄などの罪に問われた岐阜県美濃加茂市の藤井浩人市長に、裁判所が無罪を言い渡した。
 
 判決は、市長に現金を渡したという男性の証言の信用性に疑いを投げかけ、検察官の意向に沿ってウソの供述をした可能性にまで踏み込んでいる。
 
 現職市長を逮捕し、法廷に立たせた責任は重い。

 控訴の有無にかかわらず、警察・検察は捜査過程を綿密に検証すべきだ。
 
 事件には現金のやりとりがあったことを示す直接の証拠はなく、「贈賄」側の男性の「自白」に大きく頼っていた。
 
 自らも贈賄の罪に問われるのに、渡していない金を渡したと証言する人は、ふつうであればいないだろう。

 このケースが特異なのは、男性が自白した当時、別の大型融資詐欺事件の捜査を受けていたことだ。
 
 融資詐欺事件の捜査を止めたい、また捜査関係者からよく見られたい。

 そんな理由から男性が捜査機関に迎合し、意向に沿う行動をとった可能性がある。判決はそう指摘した。
 
 巻き込まれた市長にとっては、身の潔白を証明する負担は並大抵のものではない。

 深刻な人権問題にもなりかねない。
 
 密室での取り調べでは、捜査機関側の見立てに沿った供述の強要や、保釈などをちらつかせる利益誘導がおきやすいことがかねて指摘されてきた。

 物証が乏しく、贈賄側の供述が重要証拠になることが多い贈収賄事件では特にその傾向が強い。
 
 今回のケースでは、贈収賄立証のカギを握る「贈賄」側がどのような状況に置かれて出てきた供述だったのか、捜査機関側は客観的にふまえていただろうか。

 立件に直結する重要証拠だからこそ、飛びつくことなく、信用に値するものか厳しく吟味すべきではなかったか。
 
 取り調べの過程では、供述の見返りに別の事件の訴追の手を緩めるといった司法取引的な要素が入り込むことで、真相から遠のき、ときには冤罪(えんざい)をうみだす可能性さえあることを忘れるべきではない。
 
 警察・検察の取り調べの録音・録画(可視化)を義務づける刑事訴訟法改正案が今国会に提出される予定になっている。

 だが、法案が対象とするのは裁判員裁判で扱う殺人・放火などの重大犯罪が中心で、今回の贈収賄事件も対象にならない。
 
 適正な取り調べを裏打ちするためにも、国会で可視化の範囲を広げる議論をすべきだ。



 と言う記事で、ホントに正鵠を得ています

 今回の事件の問題点に、鋭く切り込んでおり、非常に同意出来る内容でした

 
 この事件は、以前にも触れたように、ボクは注目していた事件の1つで、裁判の行方が気になっていました

 当然ながら、市長の主張が認められる事を切に願いながら、です

 そして、その主張が認められて、見事一審で無罪判決が下され、一先ず溜飲を下げました

 刑事裁判経験者として、無罪判決経験者として、いかに自分の主張が認めれるかどうかが極めて難儀なのは、これ以上ない位骨身に沁みて分かっているので、ホント自分の事のように嬉しかったです

 これは、幾らあらゆる言葉を使って表現しても、当事者しか分からない感覚でしょうね


 判決後、様々なメディアで取り上げられていくうちに、いかに今回の事件、すなわち警察、検察が描く構図が脆弱だったことが浮き彫りとなりました

 その点を、前述の朝日新聞の社説で指摘しているのです

 特に、今回の事件には、特異な事情が絡んでいました

 お金を渡したとされる贈賄側の人間が、別の大型融資詐欺事件の捜査を受けていたという事実です

 単純に、詐欺事件と贈収賄事件だと、量刑に大きな差がある為、何とか大型融資詐欺事件の捜査をけむに巻きたい

 そんな思いが働くのは、少し頭がいい人間なら簡単に思い付くことです

 ですから、現役の市長を巻き込めば、捜査機関は間違いなく飛び付くと思ったのでしょう


 そして、案の定捜査機関はその思惑に飛び付き、現役の最年少市長を逮捕、起訴しました

 しかしながら、立証の柱は、贈賄側の供述しかなく、それを裏付ける客観的証拠は皆無でした

 皆無も何も、作り話なんですから、そんな証拠なんてあるはずがないのです

 むしろ、存在する方がイリュージョンです(笑)

 結局、贈賄側の供述を頼りに市長を有罪へと追い込みたかったのですが、その筋書きは脆くも崩れ去りました


 ボクも非常に同感なのですが、今回の問題は敢えて虚偽の供述をする贈賄側の人間も勿論悪いですが、その嘘に飛び付いた警察や検察も重罪だという事です

 これは、ボクの事件にも当て嵌るのですが、警察や検察はとかく罪を認めている人間の供述は、例えどんなに胡散臭い供述でも信用してしまうのです

 何故なら、認めているということは、有罪は確定だからです

 だって、〝私がやりました〟、と言っている人間を、裁判所は殊更〝犯人はあなたじゃない〟なんて言うはずが無いんですから(笑)

 ですから、有罪が事実上確定している人間の供述を疑いだすと、警察や検察が描くストーリーの辻褄が合わなくなるので、敢えておかしいなと思っても、見て見ぬ振りをするのです

 これ、嘘のような話ですがホントの話です

 何故なら、それを体験した人間が、ここに居るからです(笑)

 正に、完璧なる生き字引です

 
 その詳細を書くと、大変冗長になるので割愛しますが、明らかに、誰が聞いても〝嘘つけと、言うような話を、警察や検察は鵜呑みにしちゃってたんですから

 結果的には、そのデタラメ供述の矛盾を、客観的証拠と対比させて反証し、高裁の裁判長に〝これはおかしいぞ〟と、思わせたことが、逆転無罪になったキッカケだったのです

 まっ、その辺の詳細は、いずれ出版する書籍で詳述するので、楽しみに待っていて下さい


 話を戻すと、今回のような事件でも、警察や検察が恣意的に捜査権を盾に、強制力を発揮出来る所に大変な恐ろしさがあります

 要するに、ちょっと胡散臭い供述だな、と思っても、警察や検察が逮捕すると言えば、現役の市長でも逮捕されてしまうという事です

 これってホントに恐ろしいですよね

 強制力を行使されてしまったら、何人も、何を喚いてもそれに従うしかないのです

 記事でも触れていますが、巻き込まれた側はとてつもない苦労を強いられます


 で、事件はこれで終わりかと思いきや、何と検察は判決を不服として控訴したと言うのです

 全く、開いた口が塞がらないとはこの事です

 まっ、99.9%控訴棄却でしょうが、これでまだ市長の身分は刑事被告人のままです

 これは、ホントに相当な負担です

 検察としては、控訴しないで無罪判決が確定してしまうと、自分達のやり方が間違っていたんだと認めることになるので、何とかそれを避ける為に控訴しただけでしょう

 つまりは、ただ単にメンツの為に控訴しただけです

 
 遅かれ早かれ、控訴審が始まりますが、注目は初公判ですよ

 恐らく、初公判があったら報道があると思いますので、その時に〝本日結審し、次回判決となりました〟と、なったら1000%控訴棄却です

 逆に、結審しなければ、少しだけ不安が過ぎりますね

 まっ、ほぼほぼ大丈夫だとは思いますが

 とにかく、ボクとしては一日も早く無罪判決が確定して欲しいのです


 と、言うように、今日は改めてこの事件を振り返り、警察と検察の捜査に問題提起をしてみました


 さて、明日は、最近の話題をお話する予定です

 

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