日本初(?)有罪率99.9%の刑事裁判で〝二度も〟無罪判決を勝ち取った男のブログ!

過去、二度も刑事裁判の被告人として法廷に立たされるも、自力で反証、反駁をし二度も無罪判決を勝ち取る!そんな私が、あらゆる事を綴る!

無期懲役囚〝生〟への執念。(4)



 こんにちは

 今日も、のほほんな陽気ですね

 昨日は、更新できなくてスミマセンでした

 色々と雑務に追われているので、どうかご容赦下さいませ


 一昨日も、このテーマでお伝えしました

 仮釈放という制度は、囚人にとっても刑務所側にとっても、大変素晴らしいシステムだという事ですね

 囚人にとっては一本の蜘蛛の糸、刑務所側にとっては馬にぶら下げる人参、と言ったところでしょうか


 さて、今日は、このテーマの最終回です

 番組では、無期懲役囚達の階級について切り込んでいきます

 階級とは、受刑者は第○種というランク付けがされ、その階級によって、処遇に差があるのです

 例えば、一番下のランクである第5種(5類とも言う)だと、面会が月に2回で手紙の発信が月に4回なのに対し、第3種だと面会が月に4回で手紙の発信が月に6回出来ます

 と言うように、ささやかながら処遇に違いがあるのです

 一見すると、手紙が4回か6回なんてたいした事ないじゃん、と思うでしょう

 しかし、塀の中に入ると、たった一通の手紙の重さを骨身に沁みて分かるので、その回数が2回増えるのは、ホントに貴重なことなのです

 塀の中からの手紙は、唯一シャバと繋がれるツールなので、それはそれは受刑者にとっては最高の楽しみなのです

 つくづく、塀の中に入ると、普段手紙なんて書かないのに、それしか手段がないが故、もの凄く手紙に愛着や尊さを痛感するのです

 この思いは、一度でも塀の中に入った人なら、赤べこのように頷いているでしょう(笑)


 それとは別に、刑務作業に対する報奨金もランク付けがされていて、これを作業等工(さぎょうとうこう)と言います

 10等工から始まって、最終的には1等工まであります

 刑務所では、何でも大き数字から小さい数字になる方がイイのです

 因みに、10等工(一番下)の場合、月の作業報奨金つまり給料は幾らだと思いますか


 何と、832円です


 いいですか

 もう一度言いますね

 ひと月〝832円〟です

 時給ではなく、ひと月の給料です

 ひと月働いて、832円なんて、シャバでは絶対に有り得ないし、仮にあったらソッコーで労基署が飛んでくるでしょう(笑)

 このご時世に、832円なんて一日で使ってしまいますよね

 コンビニでグミとか買ったら、一瞬でなくなってしまいますよね

 確かに、塀の中に居れば、シャバに居るよりはお金は使わないでしょう

 だとしても、かなり尋常じゃない金額ですよね

 
 一方の、1等工(最高ランク)で、月に2万3千円だそうです

 2万3千円も、シャバの基準で言えば有り得ない金額ですが、塀の中ならまだ何とかなる金額ですよね

 2万3千円あれば、日用品も買えるし本も買えますからね

 でも、1等工になるには、相当な期間真面目に働かないといけないのです

 
 そして、作業等工よりも、無期懲役囚達が拘るのが、制限区分という前述の階級です

 一応、制限区分は5→4→3→2→1となって行きますが、まず第1種は殆ど居ません

 なので、目指すは第2種を目標にするそうです

 岡山刑務所では、受刑者600人中、たったの20人しか居ないそうです

 その倍率は30倍です

 相当狭き門なのが分かります

 
 では、第2種だと何が違うかと言うと、希望寮と言う別の建物に移されます

 そこでは、


 ・ 舎房に鍵を掛けずに出入り自由。

 ・ 他の部屋に遊びに行ってもOK。

 ・ 身体検査もない。

 ・ 面会時の立ち会いもない。

 ・ 22時に消灯。

 ・ 調髪もOK。

 ・ 時計、鏡、カーテンOK。



 と言う、一般受刑者と大きな違いがあるのです

 一般受刑者は、この逆だと思えば早いです

 これは、かなり大きな違いですよ

 基本的には、舎房には鍵が掛けられ、自分で扉の開閉は出来ません

 ですから、当然出入り自由ではありません

 消灯も、一般受刑者は21時なのに対し、第2種は22時と一時間遅いのです

 また、面会時に刑務官が立ち会わないのはスゴイですね

 と言うように、かなり自由が効くのです


 ですから、みんなここを目標に頑張るそうです

 半年に一回審査があり、そこで希望寮に行けるかどうかが分かるのです

 ですから、今回行けなかったら、最低でも半年は待たないといけないのです


 そして、有期懲役と無期懲役が混在する、岡山刑務所ならではの光景があるそうです

 それは、有期懲役の人は、無期懲役に気を遣うという事です

 何故かというと、有期懲役は、いつかは必ずシャバに出れるからです

 確かに、岡山刑務所は、L級刑務所なので、刑期が最低10年以上の人達しか居ませんが、それでも10年後や15年後には、嫌でもシャバに出れてしまう訳です

 有期懲役、すなわち懲役の〝期〟限が〝有〟るんですから、いつかは終わりが来るのです


 しかし、無期懲役は、懲役の〝期〟限が〝無〟いんですから、終わりがありません

 死ぬまで受刑者なのです

 なので、無期懲役の人からすると、有期は羨ましく、いい気はしないそうです

 何故なら、いつかはシャバに出れるからです

 まっ、羨ましいも、いい気がしないも、自分が起こした事件なんですから仕方ないのに、随分と勝手な事を言っています

 L級じゃない刑務所なら、10年とか15年の懲役だと、そんなに長いのかよと思うでしょうが、岡山刑務所では10年や15年は短い位なのです

 ホント、とんでもないレベルの会話です(笑)


 現在、無期懲役の人は、全国で1850人居るそうです

 その受刑年数は、平均で31年だそうです

 2004年の刑法改正で、有期懲役の上限が30年に引き上げられた為、最低でも30年以上経たないと、仮釈放の対象にすらならないのです

 改正前は、有期懲役の上限は15年でしたから、2004年当時に受刑生活が15年経った人は、〝やっと仮釈放対象だぁぁぁぁ〟と、喜んだのに、突如法律が変わり倍の30年に上限が引き上げられたので、それはそれはキツかったでしょうね

 だって、やっと15年経ったと思ったら、更に15年経たないといけないんですから(笑)


 最初の記事でも触れましたが、岡山刑務所では600人居る受刑者の内、250人が無期懲役囚だそうです

 そして、仮釈放は、8年間でたったの4人だそうです

 つまり、二年に一人の計算です

 勿論、これは過去の統計であって、今後変わる可能性はありますが、劇的に数字が増えることはまずないでしょうね

 ですから、二年に一人の計算で行くと、絶対に岡山刑務所に居る無期懲役囚達に、仮釈放は行き渡らないですよね

 単純に、250人÷2年で計算すると、全員に仮釈放が行き渡るには、現時点から125年掛かります(笑)

 間違いなく、その間に死んでますよね

 勿論、これは理論上であって、現実には全員に仮釈放が行き渡ることは、絶ッ対に有り得ません

 
 最後に、番組はこう言って締めくくりました


 無期懲役は、事実上の終身刑である。


 ボクも同感です

 
 一応、これまでの記事の元になった、報道特集のリンクを貼っておくので、興味がある方はご覧下さい

 
 『無期懲役囚〝生〟への執念』(42分辺りからです)


 
 さて、明日は、最近の話題をお話する予定です



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