日本初(?)有罪率99.9%の刑事裁判で〝二度も〟無罪判決を勝ち取った男のブログ!

過去、二度も刑事裁判の被告人として法廷に立たされるも、自力で反証、反駁をし二度も無罪判決を勝ち取る!そんな私が、あらゆる事を綴る!

想定外の被告人質問。



 おはようございます

 今日も、イマイチな空模様ですね

 今週最後の金曜日、張り切って行きましょう


 昨日は、さいたま地裁に、殺人、放火事件の傍聴に行ったお話でした

 その途中、裁判所にその日の予定を訊くも、期日しか言えませんの一点張りで、全く話になりませんでした

 ホント、ムカつきました(笑)


 さて、今日も、その後のお話です


 ボクは、301号法廷の扉を開けると、そこには驚きの光景が広がっていました

 何と、被告人質問が行われていたのです

 恐らく、殆どの方が、扉を開けたらもう裁判が終わっていた、と言う予想をしたでしょうが全然違います(笑)

 裁判はおもいっきり開かれていたのですが、証言台に座っている人間が、山野被告だったのです


 ボクは、その光景を観た時、〝えっ何でと、自分の目を疑いました

 何故なら、昨日もお話したように、被告人質問はまだ先だろうと思っていたからです

 あくまでも、今回の傍聴は、被告人質問の日程を探る上での〝スカウティング〟だったのです

 ところが、その予想に反し、おもいっきり被告人質問が行われていたのです

 勿論、裁判上は何ら問題なく進行しているのであって、ただ単にボクの中でだけ予想と違っていたという事です


 因みに、この日は約30人位の傍聴人が居ました

 また、検察官の後ろには、被害者遺族が3人座っていました

 
 ともあれ、被告人質問が始まっている以上、仕方ないので、完全に出遅れましたが必死にメモを取りました

 ボクが、法廷に入ったのは16時で、検察官がメールの内容を山野選手に質問していました

 その質問に、淡々と答える山野選手

 ところが、何とその五分後に、裁判員裁判特有の休憩になりました

 15分休憩して、16時20分から再開だそうで、ボクは法廷に入ったばかりだったので拍子抜けしちゃいました

 ボクは、どこにも行かず、傍聴席に座っていました

 別に、休憩だからと言って、必ずしも法廷から出なくてもいいのです


 そして、15分後の16時20分少し前に山野選手が入って来て、続いて裁判員と裁判官も入って来て、審理が再開しました

 休憩前は、検察官の質問が丁度終わった所だったので、キリが良かったのでしょう

 次は、裁判員からの質問に移りました

 ボクは、誰か質問するのかなと注目していたのですが、意外にも傍聴席から見て、左側の3人から一つずつ質問して行きました

 それらの質問の中で、印象に残っている山野選手の証言は、

 『火災当日のことは良く覚えていない。』

 と、言うものでした

 ボクは、むしろ逆で、鮮明に覚えているのが普通だと思います

 人は、毎日ルーティーンのように繰り返していることは、そんなに記憶していなくても、そうではない非日常の出来事は、鮮明に記憶されていると思うんですよね

 例えば、交通事故に巻き込まれた人が、その瞬間を思い出すと、スローモーションのようだったと言う話は良く聞きますよね

 交通事故って、正しく非日常ですよね

 それと同じで、自宅が火事になるなんて、典型的な非日常ですよね

 それを覚えてないというのは、ボクには理解出来ないんですよね

 勿論、突然の事で気が動転していた、と言うのは分からなくもないですが、とは言えその時の状況をあまり覚えていないと言うのは、いささか疑問が残ります


 次に、傍聴席から見て右側の裁判員3人の内、一人が質問しました

 残りの二人は、全く質問しませんでした

 その理由は、当然ながらボクには分かりませんが

 とにかく、山野選手は、裁判員の質問に黙秘をする事などなく、全て答えていました

 ただ、強く印象に残ったのは、質問に端的に答えるのではなく、あ~だこ~だと付け加えていました


 続いて、裁判官からの質問に移りました

 その内容は、主に下記の通りです


 ・ せいら(愛人)にうつ病があった。
 ・ せいらが通夜に出たのは、子供と仲良くしていたから。
 ・ 平成20年12月27日のメールで、「多分一生忘れないと思う。」とせいらから受信したのに対し、その6分後に「反省している。大切なこと。せいらと一緒に考える。」と、返信した意味。
 ・ 直子(亡くなった奥さん)に自傷行為があり、それを被告人に見せることがあった。
 ・ 事件少し前に、直子と言い争いなどはない。
 ・ 事件当日、夜勤が終わりせいらと会って自宅に帰宅。
 ・ 事件当日は朝5時に起きた。
 ・ 起きてから出掛けるまでは、5分から10分位で出れる。
 ・ 寝室のドアは毎回閉めていた。
 ・ 当日、変な匂いには気付かなかった。
 ・ 事件当日は、会社を8時とか8時半とかに出た。
 ・ 火災現場に帰って来たには9時~10時。
 ・ 持っていたライターは、会社での焚き火の為。
 ・ 焚き火をするのは、トラックを暖気している間の暖を取るため。
 ・ 事件当日の行動を調書にしたと思うが、具体的なことは話していない。
 ・ 当時、直子との離婚を希望していた。
 ・ 火災当時、直子や娘にはどういう気持ちだったか。娘→可哀想。直子→冷めていた。
 ・ せいらとの再婚については、迷いはなく嬉しかった。
 ・ 第三者が自宅に火を付けたと主張するが、その人間に対してどう思うか。→それは分からない。
 ・ 誰かに、火災のことをメールしたか。→していない。
 ・ 普通は、そんなことがあれば誰かに言うと思うが。→せいらには言った。
 ・ カイト君(息子)が無事だったのは良かった。
 ・ ポリタンクは、一年以上ずっと屋根の上にあった。



 等と、証言していました

 
 この中で、ボクが気になったのが、山野選手が持っていたライターです

 その理由は、トラックを暖気する間に焚き火をする為だと主張しますが、そんな火を起こしている間に、トラックのエンジンなんて暖まると思うのですが

 それから、屋根の上にポリタンクがあった理由も不自然で、そもそも空のポリタンクを屋根の上に置くのかなと言う疑問と、空ならば風で屋根から落ちると思うのですが

 と、ちょっと首を傾げたくなる証言もありました

 
 これらの質問の殆どが、傍聴席から見て左側の裁判官からでした

 とにかく、左の裁判官が、色々と質問していたのが強く印象に残っています

 肝心の裁判長は、最後の4つ位しか質問せず、たいして質問していませんでした


 刑事裁判経験者から言わせると、裁判官から質問されると言うことは、悪いことではないと思います

 質問をするということは、それは興味があるからです

 なので、何らかの興味があるから訊くのであって、興味がなければ何も訊きませんから

 一体、これらの証言は、裁判官にどんな心証を与えたのでしょうか

 
 因みに、ボクの裁判の時は、裁判官から一つも質問されませんでした

 この事から分かるのは、もうこの時点で、裁判官達の心証は決まっていたのでしょう

 まっ、高裁でひっくり返してやりましたが


 と、何だかんだ質問があり、17時に裁判は終了しました

 次回は、翌日の10時から、被害者の意見陳述だそうです


 ボクは、公判が終わり、改めてこの日に来といて良かったなと痛感しました

 ボクの予想では、この日に被告人質問が行われるとは思ってもみなかったので、ラスト一時間だけでも傍聴出来て良かったです

 もし、この日に足を運ばなければ、被告人質問をまんまと見逃していたのですから…


 因みに、被告人の声は、大きくもなく小さくもなく、普通に聞き取りやすい声量で、声を荒げることも一切無かったです


 そして、ボクは帰路に着き、次回は検察の論告に来ようと決めました

 何故なら、死刑が求刑されるか観たかったからです


 さて、来週も、この続きをお話する予定です

 それでは、良い週末を

 
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