日本初(?)有罪率99.9%の刑事裁判で〝二度も〟無罪判決を勝ち取った男のブログ!

過去、二度も刑事裁判の被告人として法廷に立たされるも、自力で反証、反駁をし二度も無罪判決を勝ち取る!そんな私が、あらゆる事を綴る!

判決前日…。

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 こんにちは

 今日も、清々しい天気ですね

 
 昨日は、女性特有の拘置所事情をお話ししましたね

 男性には分からない、女性ならではの悩みがそこにはありました

 官物のナプキンが小さいなんて、全く皮肉な話です


 さて、今日はその続きをお話しする予定だったのですが、いつもの如くボクの気が変わったので、急遽予定を変更してお送りします(笑)


 その内容とは、タイトルにあるとおり、判決前日についてです

 そうですそうなんです

 早いもので、明日で逆転無罪判決から丁度一年なのです

 ですので、その前日のボクの状況や心境を綴りたいと思います

 やはり、判決前日は、今でも鮮明に憶えているので、敢えてドキュメントタッチで筆を進めて行きます


 
 では、時計の針を、一年前の今日に戻します


 平成25年7月1日…。


 この日は、皆さん一体何をしていましたか


 当然ボクは、小菅ヒルズこと東京拘置所のB棟11階39室に閉じ込められていました

 平成23年11月29日に逮捕され、身柄を拘束されてから581日目でした

 いよいよ明日、運命の判決を迎える訳ですが、この日もいつもの様に起床して、朝食を食べて普通に読書をして過ごして居ました(笑)

 前日だからと、何か特別なことはする訳でもなく、至って普通に過ごして居ました

 要するに、明日には居ないだろうからと、部屋の荷物を片付けたりは一切しなかったです

 何故なら、もしダメだった時にショックがデカいからです

 なので、ホントはそうしたかったし、確信めいた思いもありましたが、敢えてそういう行動は執りませんでした

 敢えて何もしない、〝逆ゲン担ぎ〟みたいなみたいな…(笑)


 で、ヒルズでは、裁判の前日(午前中)に、職員が裁判所に何か持って行くかを訊きに来るのです

 職→職員 内→ボク

 7月1日の午前中に、部屋の食器孔(しょっきこう)と言う食事等を部屋に居れる小窓が開いて、

 
 職 『おい内田。明日裁判だけど何か持ってく

 内 『だって、明日判決じゃん。だから、何も持って行かないよ。(笑)』

 職 『いよいよ明日か。』

 内 『どうかね

 職 『どうだろうな。なかなか難しいと思うけどな。』

 内 『まっ、とりあえず明日には居なくなるから、今までお世話様でした。(笑)』

 職 『そうなるといいけどな。(笑)』


 と、軽口を交わしました

 実は、ボクの担当職員は、当然ながらボクの裁判の行方を知っていますが、〝控訴審で面白い展開になってはいるけど、逆転無罪は相当難しいんじゃない〟〝まっ、一審の判決は破棄だろうけど、破棄でも減刑が精いっぱいじゃないかな〟と言う、見解だったのです

 しかし、ボクはこの見解は全くの的外れだと思っていました

 何故なら、ボクは一切罪を認めていないからです

 詰まり、野球で例えるなら、三振(有罪)かホームラン(無罪)かの二択で、ヒットは有り得ないのです

 だって、罪を認めず、全面的に争っているのに、何で減刑なんですか

 罪を認めないで減刑になるのなら、皆否認するでしょう(笑)


 ボクとしては、一応仕事柄嫌でも色んな人の裁判を見て来た職員ですから、何か参考になればと思ったのと、多少の気休めになればと思い、たまに話していたのです。


 勿論、この時は、〝明日には居なくなるから、今までお世話様でした〟が、現実のものになるとは思ってもみませんでした…


 そして、昼食を食べ、相変わらず読書をしていて、昼間読んでいた本は心理学の本を二、三冊読破していましたね

 流石に、この日は誰にも手紙は書きませんでした(笑)

 だって、明日には出る予定だったので、今更書いてもしょうがないからです


 後、記念すべき、小菅ヒルズでの〝最後の面会〟も、特に誰も来ませんでした(笑)

 
 15時になり、いつものコーヒータイムでインスタントのコーヒーを飲み、軽くお菓子を食べながら、〝明日のこの時間は、一体何処に居るんだろう…〟と、思いを馳せていました

 と、言うのも、判決は13時半からだったので、15時の時点では裁判所の同行室(待合室)か、帰りの護送バスの中のどちらかだろうと言う計算でした

 因みに、7月2日に合わせて、お菓子は買わないようにしていました

 何故なら、買っても持ち帰るのが面倒だったからです

 勿論、この時はその考えが、非常に不確定な皮算用なのは百も承知でしたが、でもそうしたかったんです(笑)


 そして、夕食を食べ(って、16時にだけど…)、17時からは、ボクのメチャメチャ大好きなJ-WAVEグルーブラインZを聴きながら、デジモノステーションを読んでいました(笑)

 何故かと言うと、明日自由の身になったら、どのスマホを買おうか迷っていたからです(笑)

 ボクは、パクられて携帯を強制解約されちゃったので、新たに新規契約する必要があったのです

 そこで、パクられる前に使っていたスマホを使っても良かったんですが、性能的にかなり劣っているので、どうせなら新規で買おうと考えていたのです

 当時、迷っていたのが、アイフォンにするかギャラクシーにするかで、デジモノステーションをくまなくチェックしていました

 だって、ヒルズでは、唯一の情報入手方法が本しかないからです

 今のように、迷ったら〝アイフォン ギャラクシー 比較〟等と検索できませんからね


 この時も、ふと〝明日のこの時間は、シャバでグルーブラインを聴いているのかな…〟
と、思っていました

 夕方五時ですから、釈放されていれば確実に家に帰っている時間ですからね

 またまた、この時はそれが現実のものになるとは思いませんでした…。(笑)


 そして、21時の消灯時間も、いつもの様に直ぐには寝れないので、しばし本を読んでから、ヒルズでの最後の眠りにつきました


 
 今、改めて振り返ると、前日はとにかくふとした瞬間に〝明日のこの時間は何処に居るのかなと、思い巡らせていました

 トイレに立った時とか、歯を磨いている時とか、本のページを捲った時とか、等々…。

 とにかく、本に集中していない時は、常にこう思っていました


 それと、〝絶対に逆転無罪しか有り得ないと言う、確信の思いと〝ダメかな…〟と言う、不安な思いとが、渋谷のスクランブル交差点の様に綯い交ぜになっていました

 正に、〝期待〟〝不安〟が、全く同じ力で綱引きしている様な…

 いや、〝天国〟〝地獄〟の綱引きの方が正しいか

 ともかく、これまでの人生で体験したことの無い、とてつもない思いでした


 
 ボクは、小菅ヒルズの塀の上を、平均台を歩くかの様に両手を広げ、どちらに落ちるかの瀬戸際でした

 見事、塀の外に落ちれば自由を手に入れ、塀の中に落ちれば刑務所への道が待っている、そんな状況でした

 
 
 裁判所では、当然ながら前日には判決文が出来上がっていますから、結果を知っています

 しかし、それを知るのは翌日7月2日の13時半ですから、それまでボクは究極の緊張と闘わないといけません

 この時、裁判官達は、一体どんな思いだったんですかね(笑)

 〝内田君、明日には自由の身だから〟とか、思っていたのでしょうか。(笑)


 
 そして、運命の日を迎える事となります…。