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片山選手は、何故保釈されたのか?

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 おはようございます

 今日は、昨日よりは少し暖かい冬晴れですね


 昨日は、保釈とは何ぞやと言うテーマでお話しさせてもらいましたね

 ホント、〝法律上〟〝事実上〟の乖離は凄いものがありますよね…

 だから、六法全書の刑事訴訟法の条文を読んだとしても、その条文通りに法律が執行されていないんですから、読んでも意味がありません…

 意味がない、というのは言い過ぎかも知れませんが、要するに法律の条文を真に受けちゃうと変に期待をしてしまう、と言うことです


 さて、今日は何故片山選手の保釈が許可されたのかと言う内容をお話しします

 まず、昨日の復習ですが、基本的に否認している場合は〝証拠隠滅の恐れあり〟と判断されて、請求は却下されます。

 しかし、これには例外があるのです


 その例外とは…


 『被告人が有名人の場合』


 です。


 どういう事かというと、起訴されている被告人が政治家だったり、大企業の社長だったり、芸能人だったりと言う場合は、その被告人が起訴事実を完全否認していても、保釈は殆ど許可されます
 
 
 ちょっと時計の針を戻すと、あの〝ホリエモン〟ことライブドア元社長の堀江貴文さんが、2006年に証券取引法違反で東京地検特捜部に逮捕、起訴されましたよね。

 その際、彼は逮捕当初から一貫して犯行を否認していました

 にも拘わらず、逮捕から約二ヶ月後に保釈されて、シャバで全ての裁判を迎えました

 
 あるいは、政治家の鈴木宗男さんが、あっせん収賄の事件で逮捕、起訴された際も犯行を完全否認していたのにも拘わらず、時間は掛かりましたが保釈されました

 〝宗男ハウス〟何て言われていたあの事件です


 彼等二人に共通している事は、犯行を一貫して完全否認している、という点です

 そうすると、昨日のボクの話では、犯行を否認している場合は〝証拠隠滅の恐れあり〟で保釈が却下されるという話でした。

 ですから、〝彼等の場合はおもいっきりこのパターンに該当しているんだから、言っていた事と違うじゃないか〟と、思いますよね

 ところが、前記の通り、被告人が有名人の場合はこのパターンから除外されるのです

 
 では、何故有名人だと犯行を否認していても保釈が許可されるのか


 それは…


  『ホリエモンは何処まで行ってもホリエモンだからです


 意味分かりますか(笑)

 
 詰まり、有名人は一般の人達に顔が知られてしまっている為、仮に逃亡しても有名人であるが故、一般人に発見されてしまうからです

 要するに、逃亡の恐れがまずないという事です

 だって、仮に当時のホリエモンが保釈された後、裁判をバックレたとしても、公開捜査でもすれば直ぐに見付かりますよね

 すなわち、〝一般人と言う監視の眼がある〟と言うことです

 だから、有名人の場合は、逃亡の恐れがないと判断されるので、保釈が許可されるのです

 
 勿論、これは法律に明文化されている訳ではありません。

 刑事訴訟法に、『有名人は、一般人の眼があるから保釈を許可してもよい』なんて条文はありません


 これこそが、正に〝法律上と事実上の乖離〟なのです


 そう考えると、一般人と有名人とでは明らかな〝差別〟があると言っても間違いではありません

 むしろ、明確な差別がある、と言っても良いでしょう


 では、今回の片山選手の場合はどうなのかと言うと、彼は逮捕前から当時のマスコミに相当報道されていましたし、現在も逮捕当初ではないにせよマスコミが騒いでいるので、ある意味有名人でしょう

 ですから、前記のパターンに当て嵌めると、『片山選手はどこまで行っても片山選手』ですから、一般人と言う監視の眼があるので逃亡の恐れは皆無です

 
 それと、この点が一番大きいと思うのですが、片山選手側は検察の請求する証拠に全て同意しているのです

 と、いう事は、証拠に全てOKしているんですから、これ以上の証拠隠滅なんてあり得ませんよね

 とは言うものの、証拠に全て同意しているとは言え、完全否認しているに保釈が許可されるのはホントに異例です

 
 もし、これがボクの場合だったら絶対に保釈請求は却下されていたでしょう

 ボクは、それが分かっていたので、一年七ヶ月もの間一度も保釈の請求はしませんでした
 

 もう一点、同じ位大きい要因としては、高裁の裁判長に恵まれた、って事でしょう

 
 ここで、注目して欲しいのが、〝高等裁判所の裁判長が保釈を許可した〟って事実です

 
 通常の手続きとしては、弁護側は現在裁判が継続されている、一審の東京地裁に保釈の請求をします

 その後、東京地裁は検察官の意見を訊いた上で、可否を判断します。

 ですので、東京高裁が保釈の決定をしたと言う事は、東京地裁は保釈の請求を却下しているのです

 この却下決定に対して、弁護側が東京高裁に〝抗告〟をしたのです

 
 抗告とは、裁判所の決定に対して不服を申し立てるという法律上の手続きです

 
 抗告する際は、決定を下した裁判所の上級の裁判所に対してするので、この場合だと東京地裁の決定なので東京高裁に抗告と言う名の不服申し立てをします


 例えるならば、昔流行った「ねるとん紅鯨団」の告白タイムでの〝ちょっと待った〟ですね(笑)

 
 今回の片山選手の保釈が執行されるまでも、検察が特別抗告をしたとか、やんややんやと一悶着ありましたよね。

 あれぞ正に、ねるとんでの〝ちょっと待った〟です(笑)

 
 結局、告白された女性(東京高裁)は、他の男(検察)の〝ちょっと待った〟を受け入れず、初めに告白した男(弁護側)を選んだのが、今回の保釈の結果です


 以上、総括すると、〝今回の片山選手の保釈は、かなり珍しく極めて異例で、運が良かった〟って事ですね


 ボクとしては、保釈は絶対にないと思っていただけに、非常にビックリしましたね

 片山選手は、これから自由の身で裁判を迎えられるんですから、これ程素晴らしい事はありません

 勿論、判決はどうなるのかは分かりませんがね…


 さて、明日は〝佳苗ちゃん〟こと木嶋佳苗の控訴審判決を傍聴に行くので、その模様をお伝えしますね

 果たして、傍聴券は当選するのか…