日本初(?)有罪率99.9%の刑事裁判で〝二度も〟無罪判決を勝ち取った男のブログ!

過去、二度も刑事裁判の被告人として法廷に立たされるも、自力で反証、反駁をし二度も無罪判決を勝ち取る!そんな私が、あらゆる事を綴る!

原判決を破棄する…。

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 おはようございます

 今日から、一週間の始まりですね

 一月最後の週、頑張って行きましょう


 さて、先週はボクがたまたま傍聴した、とある強姦致傷事件控訴審についてお話ししましたね

 そこでボクは、次回判決の期日が指定されたのを聴いて、絶対に傍聴しに来ようと思いました

 
 一体何故か…。


 それは、〝判決の日時が一ヶ月以上空いたからです


 この日、結審したのは12月19日で、次回判決期日が指定されたのは、年が明けて1月23日でした

 詰まり、判決まで一ヶ月以上の空きがあります

 
 これは、一体何を意味しているのか


 あくまでも、これはボクの私見と経験則ですが、結審から判決まで時間が空けば空くほど判決が変わる可能性があるのです


 ボクは、自身が体験した逆転無罪と、沢山事件を傍聴した経験からこの法則を導き出しました

 と、言うのは、ボクが色々と控訴審を傍聴して来た中で、次回判決が指定されるのが一週間後とか二週間後の時は、1000%控訴棄却ですね…

 これは、何故かと言うと、もう結審の時点で裁判所としての結論が出ている証左なのです

 下手したら、この時点でもう判決文が出来上がってるんじゃないかと思ってます。(笑)

 
 もし、原判決(一審判決)を破棄するのなら、控訴審で新たな判断をしなければならず、必然的に判決文が長くなります…

 しかし、控訴棄却にするのなら、控訴した側(殆どが弁護側)の主張を排斥して、一審判決をなぞればいいだけなので、判決文作成にそんなに時間は掛かりません。

 だから、判決期日が一週間後とか二週間後とかで十分なのです

 
 実は、ボクがおもいっきり控訴審を闘っていた当時、ボクは結審してから判決の日時までどの位空くのかに注目していました

 ボクの中では、結審してから二週間後とかなら控訴棄却だな、と思っていて、逆に一ヶ月以上空けばかなり期待出来るのではないか、と勝手に思っていました…

 
 その結果…。


 結審したのが、平成23年5月21日で次回判決日時が指定されたのが、同年7月2日でした

 詰まり、約一ヶ月半も空きがありました

 ボクは、当時被告人席で、裁判長が日時指定をするのを、固唾を飲んで注視していました

 『一体いつに指定されるかな…』と、非常にドキドキしていたのを今でも鮮明に憶えています…

 この日時指定の如何によっては、ボクの判決に対する期待度が俄然変わって来るのですから、それはそれは注視していました

 その結果、約一ヶ月半も間が空いたので、ボクは日時を聴いた瞬間〝ヨシッ〟と、心の中でガッツポーヅをしました

 
 そして、手錠を掛けられて法廷から退廷する時に、ボクの裁判を一審から欠かさず傍聴に来ていた、桃山商事代表の清田クンに向かい、ニコッと笑いながら何度も首を頷かせて合図しました

 これは、『判決は期待できるぞ』と、言うボクが当時出来た最大限の暗黙の意思表示でした

 その結果は、皆さんご存知の通りとなりました


 勿論、そんなのたまたまだよ、とか、結審してからどの位の期間が空こうが関係ない、と言う意見もあるでしょう。

 しかし、当時のボクは、そういうある種の迷信めいたものに縋って、自分自身を鼓舞するしかなかったのです…

 だから、周りが何をどう言おうが、そんなのはどうでも良かったのです


 以上の様な、自身の体験と数多の控訴審を傍聴した経験則から、ボクはこの裁判の判決はかなりの期待が出来る、むしろ、原判決は破棄になるだろうな、と直感しました



 そして、時の針は先日の1月23日へと戻します

 この日は、15時に開廷だったので、5分位前に法廷へと到着して、判決の瞬間を今か今かと待ち侘びていました

 開廷二分前位に、黒のダウンジャケットを着てメガネを掛けた高木被告人が、両脇を小菅ヒルズの刑務官に挟まれながら入廷して来ます

 その表情は、とても緊張しているように見えました…

 そりゃそうです、その何分後には、もしかしたら原判決を破棄して逆転無罪を宣告され、自由の身となるかも知れないんですから…

 詰まりは、正に人生を左右する究極の緊張の瞬間です

 ボクは、この究極の緊張の瞬間を、約半年前に経験していますから、それはそれはこの時の高木被告人の気持ちが誰よりも良く分かります…


 時刻は、15時になり、裁判長を始め他二名の裁判官が後に続いて入廷して来ます

 『それでは、開廷します。被告人は証言台の前へ。』

 と、裁判長が促し、被告人は証言台の前へと移動します。

 
 『高木被告ですね

 『はい。』

 『それでは、あなたに対する強姦致傷事件について、当裁判所の判決を言い渡します。』

 

 『主文。』

 
 と、裁判長が言った後に、一秒から二秒の間が空いたので、ボクは〝おぉ〟と、その後の言葉に俄然期待しました


 『原判決を破棄する。』


 と、言う言葉が聞こえたので、ボクは思わず〝来た(逆転無罪が)〟と、呟き更に期待度は高まりました

 これで、ボクの予想通り、原判決の破棄は確定、詰まり一審判決が変わる事を意味しています

 因みに、ここまではボクの判決の時と全く一緒でした


 そして…。


 『被告人を、懲役四年六月に処する。』

 
 と、裁判長の言葉が続き、ボクは口がポカンと開いてあ然としてしまいました…

 要するに、原判決は破棄されたけど有罪判決は変わらずって意味です…

 ボクは、てっきり『原判決を破棄する。』と、聞こえたので、てっきり逆転無罪かと思っていたら、何と一審判決から刑が少し軽くなっただけだったのです…


 主文の言い渡しの後、かれこれ約40分位判決理由の朗読が続き、内容を聴いていると、要するに強姦〝致傷〟なので、強姦された事によって今回は膣に傷を負ったと言うものなのですが、その傷は強姦によって出来た物ではない、と言う控訴審の判断だったのです。

 詰まり、強姦致傷ではなく、単なる強姦だからその分刑が一審より軽くなるよ、と言う論理です。

 それ以外の部分は、弁護側の主張を全て排斥して、被害者供述は信用出来るとした一審判決を踏襲した形となりました

 控訴審としては、前記の通り、膣に出来た膣擦過傷は被告人の強姦によって出来たものではないから、酌量減刑を認めて一審判決よりも刑が軽くなりました。

 
 この結果は、高木被告人を始め弁護側からしたら完璧な〝負け〟ですよね

 何故なら、弁護側の主張はあくまでも無罪であって、減刑を求めるものではなかったからです

 因みに、ボクは一審判決がどの位の判決だったのか、すなわちどの位刑が減刑になったのかを知りたくて、後日裁判所に問い合わせてみると、一審判決は懲役5年6月だったそうです…

 詰まり、一年の減刑だと言う事です…。

 これでは、高木被告人や弁護側はうなだれるしかなかったでしょう…

 判決理由の朗読の最中、高木被告人は前方をジッと見つめ、時折目をギュッと強く閉じていました

 ただ、判決理由を聴いていると、高木被告人は何と累犯前科があって、しかも前回の懲役から一年足らずで今回の事件が起きたらしく、要は、かなり〝悪い奴〟だったのです。(笑)

 
 今回の事件を傍聴して、改めて思ったのが、ホント刑事裁判で無罪判決を勝ち取るのは極めて難儀だなと思いました

 今回の事件も、異例の控訴審での証拠調べを認めたのにも拘わらず、結果は一年の減刑に過ぎないんですからね…

 そうすると、ボクの逆転無罪は、ホント奇跡と書いてミラクルだなと、つくづく思いました

 ボクも、もしかしたら、一審判決がすこし減刑されただけの判決だったのかも知れない訳ですからね…


 そんな、今回の強姦致傷事件、控訴審傍聴記でした


 さて、明日は今更ながら〝判決命日〟についてお話ししたいと思います