日本初(?)有罪率99.9%の刑事裁判で〝二度も〟無罪判決を勝ち取った男のブログ!

過去、二度も刑事裁判の被告人として法廷に立たされるも、自力で反証、反駁をし二度も無罪判決を勝ち取る!そんな私が、あらゆる事を綴る!

2015年03月の記事

警察24時を観て。



 こんにちは

 今日も、大変暖かくてイイですね

 しかも、風がないので最高です


 昨日は、木嶋佳苗の獄中結婚についてお話しました

 全く、何を考えているんだか分かりませんね

 もう、我々の感覚とは一線を画しているのでしょう


 さて、今日は、警察24時を観てと言うテーマでお話します

 皆さんは、密着警察24時を観たりしますか

 まっ、ボクは非常に大好きなので毎回観ています


 実は、先週は密着警察24時週間だったのをご存知でしたか

 日テレ、TBS、テレ朝で、密着警察24時を放送していたのです

 マニアなボクとしては、これらは全て拝見させて頂きました


 そこで、幾つか感じたことがあったので綴ろうと思います


 あの番組を観ると、必ずや逮捕の場面を流してますが、皆さんもご存知かと思いますが、カメラが付いていく度に逮捕の場面に遭遇するなんて、そうそうありません

 あれは、あくまでも編集でその場面を繋いでいるからであって、毎回密着する度に逮捕の場面なんてまず有り得ないです

 むしろ、その殆どが空振りに終わるのが現状でしょう

 確率で言ったら、9対1とかじゃないですかね

 勿論、9が空振りに終わるという事です

 そんなに毎回毎回パクっていたら、留置場が一杯になります(笑)


 今回の放送でもやっていたのが、盗難車を追跡して逮捕とやっていましたが、未だに車をパクる連中が居るんですね

 そのまま走っていたら、Nシステムに引っ掛かって、直ぐに警察が飛んでくるのに、それでも平気で乗っているんですから、相当頭が悪いと思います

 盗むのは、女性のハートだけで良いのに(笑)

 
 後は、酔っ払いの喧嘩とか、実にくだらない事件が多かったですね

 何で、飲んで喧嘩とかしちゃうんでしょうか


 それにしても、どの番組でも共通して放送していたのが、職務質問からの逮捕劇ですね

 勿論、毎回毎回パトロールして、職務質問をしてパクれる場面に遭遇する訳ではないですが、だとしても職質からの逮捕はホントに多いですね

 この場合に圧倒的に多いのが、やはり薬物犯罪ですね

 これは、薬物汚染が深刻化しているのは勿論のこと、所持しているだけで違法だからです

 だからこそ、見付けた時点でパクれるのです

 なので、大麻やシャブは、そういう意味ではパクりやすいとも言えます

 
 仮に、〝ブツ〟を持っていなくても、名前と生年月日から前科前歴を調べられ、そこから薬物犯罪での逮捕歴があれば、殆どが腕を見せるように言われ、少しでも挙動がおかしかったらオシッコの任意提出を求められます

 これは、人間の尿には、覚せい剤を使用した痕跡が一定期間残存するからです

 そこで、陽性反応が出たら、覚せい剤の使用の容疑で逮捕されます

 だって、その人間の体内から陽性反応が出れば、これ以上の証拠はないからです


 今回の放送でも、新宿の職安通りで(ドンキの側)、他府県ナンバーのベンツのCLS(現行モデル)が職務質問をされ、車内検索をしたらシャブが出て来て、そのまま現行犯逮捕されていました

 ボクは、良く新宿に行くのですが、ボクの知らない所ではこうしてパクられているんだなと痛感しました

 確かに、新宿は職務質問を積極的にやっているのを見掛けますが、テレビでやっていたような逮捕の瞬間なんて見たことがありません

 なので、テレビで観ているのは、その中でもやっと撮れたものなのです

 まっ、タイミングなのでしょうが

 以前お話した、元シャブ中のXさんも、最初にパクられた時は渋谷での職質でした

 と、言うように、職務質問は一定の効果を上げています


 因みに、知っている人は知っていますが、警察では職務質問のことを〝バンカケ〟と言います

 この語源の由来は諸説ありますが、一つは職務質問を実施するのに「コンバンハ」と声を掛けた事から、「バンカケ」と
言うようになったと言われています

 なので、もし街で警察官に職務質問をされたら、『バンカケかよ』と、言ってみて下さい

 良く知ってるな、とお褒めの言葉を頂くことでしょう(笑)


 と、いう事で今日はこの辺で筆を置きます


 さて、明日は、職務質問と言うキーワードが出たので、職務質問について掘り下げてみる予定です


 
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死刑囚の獄中結婚…。

 こんにちは

 今日は、非常に暖かいですね

 しかし、花粉が多いので参りますね

 今週も、張り切って行きましょう


 さて、今日は、当初の予定を変更してお話します

 先日、下記のニュースが飛び込んできたのですが、皆さんご存知でしたか



 木嶋佳苗被告 獄中結婚していた! 夫に「週1面会」おねだりも


 交際していた男性3人を殺害したなどとして、一審、二審で死刑判決を受けている(現在、上告中)木嶋佳苗被告(40)が、3月初めに獄中結婚した。

 相手は、東京都内の不動産会社に勤めている60代のサラリーマン・Aさん。支援者の1人だった人物だ。

 妻には先立たれ、木嶋被告とそれほど年齢の違わない息子と娘がいる。

 あと、2~3年で定年を迎えるそうだが、スポーツ好きで「体を鍛えるのが趣味」(木嶋被告談)、性格は明るく社交的らしい。

 2月の後半に出した婚姻届は、3月2日に認められ、東京拘置所では「木嶋」と結婚後の姓のどちらを使っても不便がないように、3月10日に裁判所に認められた。

 Aさんとのなれそめは手紙。いかにも筆まめな木嶋被告らしいきっかけだった。

 初めての手紙は、まだ木嶋被告がさいたま拘置支所にいた’13年に届いた。

 その後、10回ほど手紙をやり取りして結婚。

 木嶋被告は、「妻」になってからは目に見える景色も変わり、毎日がとても新鮮だという。

 「独身時代には人ごとだったニュースも、夫と義理の息子や娘ができてからは、主婦向けの情報さえ真剣に読むようになりました。こんなに心の平安を感じられるなら、もっと早く結婚をすればよかったと思っています。喜怒哀楽の積み重ねで絆が強まり、新しい家族となるプロセスを体感しています。これ以上の純愛ってないでしょう?」

 拘置されている東京拘置所で本誌記者との面会に応じた木嶋被告は、血色もよく、元気そうな様子だった。

 最近は、結婚式の代わりとして木嶋家とAさんの家族を引き合わせるために、もっぱら双方へ手紙を書いて過ごしているとか。

 また、Aさんには「なるべく週1で会いたい」と、面会に来てくれるように頼んでいるそうだ。

 しかし働き盛りの夫は仕事が忙しく、「(週1ペースは)かなりきつい」とこぼしているとのこと。

 彼は、結婚をして5キロやせたという。

 獄中にあっても、もちろん婚姻の自由はある。

 しかし、木嶋被告はいまだ決着のついていない殺人事件の裁判の渦中にある身だ。

 被害者遺族の心情を慮れば、不謹慎のそしりは免れないだろう。



 と、いう内容で、何と〝平成の毒婦〟と呼ばれた、首都圏連続不審死事件の、木嶋佳苗が獄中結婚したと言うのです

 いやはや、ボクは大変ビックリしましたよ

 だって、木嶋佳苗はシャバに出ることは事実上ないからです

 勿論、まだ裁判中ですから、今後どうなるかは分かりませんが、それはあくまでも理論上であって、事実上は不可能です

 なのに、結婚して何の意味があるのか甚だ不思議ですよね

 この点について、木嶋本人はこう語っています


 「独身時代には人ごとだったニュースも、夫と義理の息子や娘ができてからは、主婦向けの情報さえ真剣に読むようになりました。こんなに心の平安を感じられるなら、もっと早く結婚をすればよかったと思っています。喜怒哀楽の積み重ねで絆が強まり、新しい家族となるプロセスを体感しています。これ以上の純愛ってないでしょう?」
 

 と、喜びを語っていますが、正直意味が分かりません

 これ以上の純愛ってないでしょう、って臆面もなく言えるのが不思議でなりません

 でも、これが木嶋佳苗なんでしょう

 この普通じゃない感覚が、彼女たる所以なのだと思います


 また、新郎の爺さんの感覚も全く理解出来ません

 だって、シャバでリアルに会えないのに、それも一生会えない可能性が極めて高いのに、何で殊更結婚しようと思うのでしょうか

 完全に、バーチャル結婚じゃないですか

 リアルの婚姻生活が全くないんですから

 ホント、ゲームと同じですよね

 
 また、事件の内容も、非常に残忍極まりないのに、よくそんな女と結婚出来るよな、と

 それに、以前もお伝えしましたが、ボクは当時住んでいたマンションのエレベーターで、彼女と会って言葉を交わしてますが、100歩、いや1000歩、いや10000歩譲っても綺麗だとは言えません

 ってか、単なるデブスですよ

 なので、よくもまあこんなデブスと結婚なんて出来るよな、と不思議でなりません

 これぞ正に、〝蓼食う虫も好きずき〟ってやつですね

 

 まっ、新婚さん達の感覚はさておき、拘置所に居ながら結婚なんて出来るんだ、と思った方も多いかと思いますので、この点について解説します

 この結果からも分かるように、拘置所に身柄を拘束されながらも結婚は出来ます

 これは、刑務所でも全く同じで、被告人だから獄中結婚出来るのではなく、受刑者でも獄中結婚は出来ます

 ただ、残念ながら結婚式は挙げられませんよ(笑)

 とにかく、留置場に居ようが、拘置所に居ようが、刑務所に居ようが、結婚は出来るという事です


 何故かと言うと、どんな身分だろうと、婚姻は自由だからです

 また、婚姻届は一つの書類ですから、普通の手紙と同じようにやり取りが出来ます

 ですので、本人同士が良ければ、いつでも結婚出来ますし、対極の離婚も出来ます

 なので、もし獄中に居る人と結婚したければ、婚姻届を送り、それに記入してもらえれば全然OKです


 一方、今回の獄中結婚では、彼女にとっては最大のメリットがあります

 それは、死刑が確定した後も、面会や手紙のやり取りが出来ることです

 と、言うのは、死刑囚というのは法律的身分は〝被告人〟になるのです

 良く、受刑者と勘違いする人がいますが、あくまでも受刑者は懲役○○年と言う刑の宣告を受けて確定し、その刑が執行される為、刑務所に行くのです

 要するに、刑務所に行くことが刑の執行なのです

 その観点から考えると、死刑囚は、死刑が執行される、つまり死んで初めてその刑が執行されたことになるのです

 ですから、死刑とはホントに究極の刑なのです


 そうすると、死刑囚は、死刑が執行されるまでは被告人のままなので、刑務所には行かずにそのまま拘置所で死ぬ日を待つのです

 なので、死刑が執行されるまでは、面会も手紙のやり取りも、差し入れも出来るのです

 ところが、死刑が確定すると、心情の安定を図る観点から、面会や手紙や差し入れが、家族等の親族に限定されてしまうのです

 そうすると、これまでは誰でも面会などが出来たのが、出来なくなってしまうのです

 
 今は、まだ彼女は死刑が確定していないので、面会をしたければ、小菅ヒルズに行けば面会は出来ます

 勿論、彼女が承諾すればの話ですが

 因みに、ボクの知り合いが、ぶっつけで木嶋佳苗に面会に行ったそうですが、面会拒否されたそうです(笑)

 まっ、突然アポなしで見ず知らずの人が面会に行ったんですから、彼女も承諾するはずがありませんよね(笑)

 
 ですので、今回の結婚で、新郎の爺さんは死刑判決が確定した後も、面会や手紙や差し入れが、これまで通り出来ます

 もしかしたら、それを狙って彼女は結婚したとも考えられますよね

 因みに、死刑が執行された後も、婚姻関係が続いていたら、彼女の遺骨は旦那サンが引き取ることになります

 
 遅かれ早かれ、初めてリアルにシャバで会う時、遺骨になった彼女を見て、新郎は一体何を思うのでしょうか…


 今日は、そんなお話でした

 明日は、本来お話するはずだった、警察24時についてお話しする予定です

 

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握手してますか?



 おはようございます

 今日も快晴で、風がなくてイイですね

 今週最後の金曜日、張り切って行きましょう


 さて、今日は、ガラッと話題を変えて、ちょっと呟いてみたいと思います

 裁判とか事件とか全く関係ありません

 
 あの、唐突ですが、皆さん普段誰かと握手してますか

 皆さんは、そういう機会はそんなにないですかね

 一方のボクは、握手する機会が結構あるんですよね

 
 その機会とは、ワタクシ事ですが、ボクは週末にサッカーをやっていて、女の尻じゃなくてボールを必死に追い掛けてるのです(笑)

 ボクのことを知っている方は、とっくにご存知かと思いますが

 この時、公式戦の際は、Jリーグのように横に並んでアウェーチームからホームチームに向かって、一人一人握手して行くんですね

 その瞬間が、ボクは非常に好きなんですよね


 こんな感じで並びます


 試合前


 そして、一人一人握手していきます


 試合後の握手


 これは試合後です


 試合後の握手


 こんな感じで握手して行き、試合前は〝フェアプレーで行きましょう〟と言う意味合いで握手し、試合後はお互いの健闘を称え合う意味で握手をします

 そういう、スポーツマンシップはホントに清々しいし爽やかですよね

 試合ですから、当然敵と味方なのですが、そういう垣根を越えてサッカーをやる仲間として、一人一人をリスペクトする意味でも、この握手は素晴らしいと思うんですよね

 中には、握手の際に手のひらを合わせるだけで、適当にやっている人も居ますが、ボクはしっかりと力を入れて、相手の目を見てしっかり握手します

 勿論、過度に力を入れて威嚇したりはしません(笑)

 一時期、握手を両手でやっていたら、〝選挙かっと、仲間に突っ込まれてしまいました(笑)


 また、先日は、草サッカーのリーグ戦で主審をやったのですが、その際も同じように両チームの選手と一人一人握手していくのですが、ボクは一人一人に〝お願いします〟と、言いながら握手して行きました

 ホント、その瞬間が堪らなく最高なんですよね

 握手をすると、非常に清々しい気分になります


 何も、この握手はサッカーに限らず、普段の日常で行っても、何ら不都合や不利益はありません

 むしろ、ボクは積極的に握手すべきだと思っています

 積極的に自分から求めても、嫌われることはありません

 勿論、仕事上の取引先等、相手の立場が上の場合は空気を読まないといけませんが、その辺は握手する人との距離感で考えて下さい

 
 本ブログでも、度々登場する直紀先輩は、知り合った当初から、会った時と別れる時に必ず握手を求めて来たので、それはそれは嬉しかったですし、最高に爽やかだなと感じていました

 なので、ボクは普段の日常から握手をする機会が多いのですが、やはり握手っていいなと思います

 特に、先日のサッカーの試合と審判をやった際に、一人一人と握手をして、そう痛感したので呟いてみました


 改めて、皆さんは普段握手してますか


 もし、していなかったら、自分から積極的に握手してみて下さい

 間違いなく好印象ですし、その人との距離も縮まりますよ


 
 と、いう事で今日はこの辺で

 来週は、最近見た警察24時についてお話する予定です


 それでは、良い週末を


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何故、ひと月の間に、二度も無罪判決が出たのか?



 こんにちは

 今日も、非常に良い天気ですが、またしても風が強いですね

 風が強いと、余計に寒く感じますよね


 昨日は、先日の無罪判決の後の行動をお話しました

 記者達に紛れて、囲み取材を〝傍聴〟しましたが、これと言ったコメントは聞けませんでした

 
 さて、今日は、何故ひと月に二度も無罪判決が出たのかを検証したいと思います


 改めて、今月はさいたま地裁で、二度も無罪判決が出ました

 それも、殺人放火事件と言う、極めて重大事件でした

 ちょっと、二つの事件を振り返りますね


 両親殺害放火事件、長男の被告に無罪判決 さいたま地裁


 埼玉県熊谷市で2011年、両親を殺害し自宅に放火したとして、殺人と非現住建造物等放火の罪に問われた長男で無職の羽鳥浩一被告(43)=群馬県太田市=の裁判員裁判の判決が3日、さいたま地裁であった。

 栗原正史裁判長は「被告人が犯人であると認定するには、合理的な疑いが残る」として無罪(求刑無期懲役)を言い渡した。

 羽鳥被告の起訴内容は、11年3月10日、熊谷市の自宅で父親の平吉さん(当時68)と母親の輝子さん(当時69)の首を絞めるなどして殺害し、翌11日、自宅に火をつけたというもの。

 羽鳥被告は捜査段階から関与を否定。

 公判でも「両親は心中した。放火は、誰かが侵入してやった」などと無罪を主張していた。

 判決は、首の骨が折れていた輝子さんについては他殺と認定する一方、解剖で急性硬膜下血腫が見つかった平吉さんの死因については「何者かの攻撃で生じたとまではいえない」と指摘。

 2人とも持病を抱えていたことから、平吉さんが輝子さんを殺害し、自殺した可能性もあるとした。

 また、放火についても、羽鳥被告が出火時、自宅にいた証拠はなく、「第三者が放火した可能性は否定できない」と判断した。

 羽鳥被告は出火当日から行方不明になり、火災の6日後に静岡県内にいたところを捜査員に発見された。

 この行動について、公判で「両親の死を知り、自殺しようと考えた」と説明していた。

 一方、埼玉県警は遺体に煙を吸い込んだ跡が無いことなどから放火殺人事件として捜査。

 14年5月に羽鳥被告を逮捕した。

 さいたま地検の片山巌次席検事は「判決内容を精査し、上級庁と協議のうえ適切に対処する」と話した



 
 そして、もう一つの事件がこちら


 
 妻子放火殺人 地検の実験、無罪裏付け どよめく傍聴席


 「被告人は無罪」。

 河本雅也裁判長が主文を読み上げると、ほぼ満席の傍聴席がどよめいた。

 23日、さいたま地裁で開かれた殺人と現住建造物等放火などの罪に問われた山野輝之さん(40)の判決公判。

 今月3日に続いて殺人などの罪を問う裁判で無罪判決が出たことに加え、検察側が立証の柱とした模擬家屋の燃焼実験が、逆に無罪を裏付けるという検察側にとって二重の衝撃となった。

 河本裁判長は判決理由で燃焼実験に詳しく言及。

 検察側が実験結果を山野さんが出火時に自宅にいた根拠になると主張したのに対し、防犯カメラに山野さんの車が写った時刻などを照らし合わせ「山野被告以外の第三者による放火の具体的・現実的可能性を示唆する」として、検察側の狙いとは逆の評価を下した。

 実験が階段踊り場付近を出火元と想定したことについても、「弁護側の主張のように別の部屋が出火元に含まれる可能性を考慮していない」と検察側の立証の不十分さを指摘した。

 元検事の落合洋司弁護士は、放火殺人事件について「火災で物的証拠がなくなってしまうため、自白がない場合は状況証拠に依存せざるを得ない」と立証の難しさを語る一方、検察側が「ひとつの条件下での燃焼実験結果のみに頼りすぎていた」と指摘。

 「弁護側の主張も含めたさまざまな前提で検証するべきだった。実験結果が否定された場合にも対応できるよう、灯油の入手経路など別の部分の事実関係を積み上げておくこともできたのではないか」と問題点を挙げた。



 と言う、二つの重大事件でした

 同じ埼玉県内で発生し、被害者も同じく二名が亡くなるなど、不可思議な因果で結ばれました

 これらの事件は、その重大性に鑑み、同じく裁判員裁判で審理されることとなりました


 ボクは、これらの事件を最初から追いかけていた訳ではなく、たまたま何気なく傍聴に行った際に、最初の羽鳥選手の事件と出会し、判決はどうなるかなと思い、3月3日に判決を傍聴に行ったのです

 そしたら、まさかまさかの無罪判決で大変ビックリしたのです

 その帰りに、他に何か事件は無いかなと思い開廷表を眺めると、またも殺人放火事件の裁判員裁判が開かれていて、そこで山野選手の事件と出合ったのです

 そこで調べてみると、山野選手も逮捕当初から完全否認しているという事で、これも見物だと思い、俄然興味を持ったのです

 そして、被告人質問も傍聴し、この事件も判決は覗いてみようと思い、23日に勇んで行くと、これまたビックリな無罪判決だったのです

 こうして、ボクは何気なく出合った二つの重大事件の、無罪判決を見届ける結果となったのです


 そこで、ボクも含めて皆さんは、何でこんなにも無罪判決が続いたのか、と言う疑問を持ったと思います

 ドラマのガリレオ(原作、東野圭吾)で、福山雅治がよく言っていた、〝全ての現象には理由がある〟じゃないですが、無罪になったのにも必ず理由があります

 その理由を、無罪経験を持ったボクなりに検証したいと思います

 ただ、当然ながら、裁判記録を見ていないので、詳細な掘り下げは出来ないことをお許し下さい


 まず、今回の二つの事件に共通していることは以下の二点です

 
 ・ 直接証拠がないこと。

 ・ 二人共、犯行を否認していること。



 こうなると、有罪にする為に検察は、情況証拠(間接証拠)を積み上げて、被告人が犯人であると立証するしかありません

 この、情況証拠による事実認定は、それはそれは刑事裁判の永遠のテーマで、様々な意見があります

 因みに、情況証拠とは、要証事実の存否を間接的に証明する証拠で、例えば、殺人罪の立証について、被告人に被害者を殺害する動機があったとの事実、被告人が事件後逃亡したとの事実などがこれにあたります

 これら二つの事件は、正に情況証拠による事実認定の典型的な裁判でした


 そして、情況証拠による事実認定においては、平成22年4月に最高裁で一つの指針となる判決が出ました

 
 『刑事裁判における有罪認定に当たっては、合理的な疑いを差し挟む余地のない程度の立証が必要であるところ、情況証拠によって事実認定をすべき場合であっても、直接証拠によって事実認定をする場合と比べて立証の程度に差があるわけではないが、直接証拠がないのであるから、情況証拠によって認められる間接事実中に、被告人が犯人でないとしたならば合理的に説明することができない(あるいは、少なくとも説明が極めて困難である)事実関係が含まれていることを要するものというべきである』


 と言う判決で、実に裁判所らしく分かりづらいですよね

 意味分かりますか(笑)

 この判決の中の、『被告人が犯人でないとしたならば合理的に説明することができない(あるいは、説明が極めて困難である)』と言うのは、〝被告人が犯人でないとしても合理的な説明ができること(他者の犯人可能性)〟の否定を意味しています

 ですから、これらの事件は、〝被告人が犯人でないとしても合理的な説明ができる(他の人間の可能性がある)〟と、言われてしまったのです


 また、これは裁判に少しでも興味がある方なら知っていると思いますが、刑事裁判の原則は、〝疑わしきは被告人の利益に〟です

 またの名を、〝疑わしきは罰せず〟です

 これは、疑わしい(こいつ怪しいな)だけでは有罪にしてはいけませんよ、という意味です

 しかし、今日の刑事裁判は、疑わしきは罰せず、ではなく〝疑わしきは罰せよ〟になっているのが現状なのです

 もう、〝こいつは怪しいからやってるよ〟みたいな

 ですから、今回の二人も、犯行に係る前後関係は非常に怪しかったのですが、それはあくまでも怪しいだけで、犯人とまでは言えないという判決だったのです

 そういう意味では、今回の二つの無罪判決は、実に刑事裁判の原則に則ったモノだという事です

 しかも、通常の裁判と違い、裁判員裁判でこの結果ですから、よっぽど被告人を犯人とするには合理的な疑いがあった証拠です


 そうすると、挙証責任を負う検察の立証は、いかに脆弱だったか分かります

 いくら情況証拠を積み上げても、被告人が犯人だとするゴールには届かなかったのです

 特に、山野選手の事件では、警察がわざわざ行った燃焼実験の結果が、皮肉にも被告人の無実を証明してしまう結果となったことからも、いかに警察と検察の立証には無理があったかが分かります

 ホント、判決ではけちょんけちょんに言われてましたからね


 纏めると、今回の無罪判決の要因は、


 ・ そもそも検察の立証(筋読み)には無理があった。

 ・ 検察の情況証拠は、被告人を有罪にするまでには届かなかった。

 ・ 裁判員が、刑事裁判の原則に則った判決を下した。



 この三点だと考えます


 ただ、これで全てが終わった訳ではありません

 羽鳥選手については、ボクの予想通り、検察は判決を不服として控訴していますし、山野選手についても検察は控訴するでしょう

 ですから、今後事件は東京高裁へと移り、高裁の職業裁判官3人で審理されます

 ボクは、これはこれで非常に楽しみです

 是非、控訴審は初公判から傍聴したいと思います 
 
 だって、控訴審は、初公判が事実上の判決ですからね


 とりあえず、身分は被告人のままですが、拘置所から久し振りのシャバに出た二人は今、一体どこで何を思っているのでしょうか


 さて、明日は、最近ふと感じたことを綴る予定です



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勝手に報道記者。(笑)



 こんにちは

 今日も、快晴ですが風が強いですね


 昨日は、またしても殺人放火事件で無罪判決を傍聴したお話でした

 まさかまさかの、ひと月に二回も、それも同じ罪名で同じ裁判所という、非常に稀有な機会に巡り合いました

 
 今日は、判決後のお話をします

 ボクは、判決終了後、法廷の外に出て記者達の近くに立ち、この後どうしようかなと考えを巡らせました

 そこで、ふと、ピンと閃いたものがありました

 
 それは、〝弁護士の囲み取材に紛れちゃおう〟と、いうものでした

 
 実は、前回の羽鳥選手の無罪判決後も、裁判所の外で囲み取材をやっていたのを目撃していたので、間違いなく今日も囲み取材があるだろうと踏んだのです

 すると、ちょっと経った後、弁護士3人が法廷から出て来て、それに記者達が群がり、そのまま金魚のフンのようについて行きます

 弁護士3人は、階段を降りてスタスタ歩き、そのまま裁判所の外に出ると、前回の羽鳥選手の囲み取材と同じ場所で立ち止まり、そこを扇形に記者達が囲みました

 その中に、一人だけ金髪で色黒のボクが紛れていました

 間違いなく、誰もがこいつ記者じゃねぇなと思っていたことでしょう(笑)

 しかし、そんな事よりも、弁護士のコメントに集中したいので、全く意に介さずでした


 そして、どこかの記者が口火を切り、取材が始まりました

 ボクは、それを一番外側で聞いていましたが、いかんせん弁護人の声が小さくて何を言っているのか余り聞き取れなかったんですよね

 その様子がこちらです


 囲み取材(1)


 囲み取材(2)


 囲み取材(3)


 更に、少しの時間ですが、動画も撮ったので載せたいと思います


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 ちょっと、声が小さくて聞きづらいのですが、淡々と質問に答える主任弁護人

 とりあえずは、裁判所に正当に証拠を評価して頂いた、と言うようなことを言っていました

 
 囲み取材時のニュース映像がこちらです

 
 


 この時、テレビカメラはテレビさいたましか居なかったので、この時の映像を他局でも使い回ししたのでしょう


 そして、質疑応答は5分位で終了し、聞いていてこれはと思うようなコメントは得られませんでした

 ボクは、囲み取材が終わると、各記者と弁護人が名刺交換をしていましたが、ボクは記者ではないので名刺交換はせずにそのまま帰路に着きました

 流石に、記者でもないボクが、あ~でもないこ~でもないと質問するのは完全なKYなので、そこは控えました


 と、普段見ることのない舞台裏をお話しました

 
 さて、明日は、ひと月の間に、何故二回も重大事件で無罪判決が出たのかを検証する予定です



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行って良かった!!!



 こんにちは

 今日は、天気がイイですが風が強いですね

 特に、今年はやたらと風が強い日が多い気がするのですが


 昨日は、最近追い掛けている、殺人放火事件の続きをお話しました

 またしても、ボクの予想は外れてしまい、論告求刑を見逃してしまいました

 なので、判決こそは観に行こうと決め、これから行って来ますと言う内容でした


 さて、今日は、昨日の判決の模様をお話します

 恐らく、殆どの方が、昨日のニュースで結果を知っていると思いますが、生でその瞬間を傍聴したドキュメントをご覧下さい


 ボクは、ブログを書いてから、軽い昼食を食べてから電車でさいたま地裁へと向かいました

 車でも良かったのですが、裁判所の側を通る国道17号は、結構混むので万が一開廷時間に間に合わなかったら元も子も無いので、確実性を求めて電車にしました

 因みに、この日の開廷時間は15時でした

 さいたま地裁は、埼玉県庁の側にあり、電車だとJR京浜東北線、宇都宮線、高崎線、湘南新宿ラインの浦和駅が一番近い駅になります

 浦和駅西口を降りて、真っ直ぐ進むとS字にカーブしており、そこを抜けると両脇に無機質な建物が鎮座しています

 その左奥の建物がさいたま地裁で、手前がさいたま地検です

 昨日、初めて浦和駅から歩いてみましたが、約10分ちょいで到着しましたが、それはボクの歩くペースが早かったせいもあるので、普通に歩いたら約15分位でしょうか

 浦和駅に到着したのが、14時30分で、そこから脇目も振らずに裁判所に向かって歩き、到着したのが14時40分を少し過ぎた辺りでした

 
 ボクは、そのまま301号法廷の前に行くと、パラパラと人が居ました

 法廷の入口に、裁判所職員が立っており、法廷に入ろうとすると、『只今、法廷内撮影をしているので少々お待ち下さい。』と、言われそのまま入口の側で待つことに

 どうやら、さいたま地裁は、傍聴人を入れてから法廷内撮影をするのではなく、傍聴人を入れる前に撮影をするようです

 東京地裁は、傍聴人を入れてから、2分間法廷内撮影をしますが、さいたま地裁は逆でしたね

 これは、裁判所によってバラバラなのか、今年からそうなったのかは分かりませんが、とにかく今までのパターンと違いました


 15時が近くなるにつれ、だんだんと人が集まって来ました

 そして、職員から『それではお入り下さい。』と、案内があり、一気に法廷へと人がなだれ込みます

 301号法廷は、4人掛けの席が前から6列あり、それが3ブロックあるので、傍聴席は72席あります

 その中で、報道記者席が18席あるので、一般傍聴席は54席という事になります

 バタバタと人が入ると、報道記者席も8割方埋まり、一般傍聴席も殆ど埋まっていました

 しかし、満席ではありませんでした


 14時55分に、山野選手が入場して来ました

 黒のジャケットに白のYシャツで、ベージュのチノパンと言う、以前も見たファッションでした

 弁護人、検察官はいつもと変わらずのスタメンで、被害者遺族も検察官席の後ろに座っていました


 山野選手は、被告人席に座り、じっと前を見つめていました

 この時、彼は一体何を思っていたのでしょうか

 でも、この時の何とも言えぬ緊張感は、ボクは非常に良く分かります

 だって、その数分後には、自分の運命が告げられるんですから、それはそれは究極の緊張感です

 ボクも、控訴審判決の時、裁判長を待つ少々のあの間は、ホントに寿命が縮まるかと思いました
 
 生きていると、様々な緊張感を味わう場面に出会すと思いますが、判決を言われるまでの緊張感は、これまでにない最大級の緊張感で、二度と味わいたくないですね(笑)

 と言うか、色んな緊張感の中でも、この緊張感は完全に異質ですからね

 だって、自分の人生の運命を決めるんですからね

 山野選手の場合、求刑は無期懲役ですから、有罪ならもう二度とシャバの地は事実上踏めませんし、無罪ならシャバへと舞い戻れますから、ボクなんかよりも比較にならない位の緊張感だったでしょう


 そして、15時丁度に、裁判長を始め裁判員が入って来て、全員起立します

 この時、席を立つバタバタと言う音の大きさが、それだけの人数が居ることの証でもありました

 裁判長が一礼するのに倣い、傍聴人全員も一礼します

 一礼が終わると、また席に座るバタバタという音が響き、それが落ち着くと裁判長から、

 『それでは、被告人は前へ。』

 と、言い、山野選手は証言台の前へと移動します

 続けて裁判長は、

 『山野被告ですね。それでは、あなたに対する当裁判所の判決を言い渡します。』

 さあ、ドキドキワクワクの瞬間です

 ボクは、以前もお話したように、主文と言った後の、被告人〝を〟か被告人〝は〟かに、耳を傾けていました

 被告人〝を〟なら有罪で、被告人〝は〟なら無罪です

 ボクは、恐らく被告人〝を〟だと思っていました

 すると、


 『主文。被告人は無罪。』


 ボクは、被告人〝は〟と、聞いた瞬間、〝あっ、また無罪来たーと、思いました

 そして、傍聴席が〝おぉ~〟と、どよめきました

 それを聞いた裁判長から、『傍聴席は静粛にするように。』と、注意が入りました

 また、報道記者席に座っていた何名かの記者が、バタバタと席を立ち法廷の外へ行きました

 恐らく、無罪判決の結果を伝えに行ったのでしょう


 ボクは、かなり唖然としながらも、裁判長の判決理由に耳を傾けました

 この間、山野選手は証言台の椅子に座り、じっと判決理由を聞いていました

 判決理由の中で、一番のウェイトを占めているのが、山野選手が放火をしたかどうかで、この点について検察側は実際に建物を作って燃焼実験をやり、更にそれを補強する鑑定人の証言を立証の柱としていました

 しかし、それらが全て否定され、判決文では『逆に燃焼実験の結果は、被告人が犯人ではなく、別の第三者の犯行の可能性を示唆するものである』、とまで言われてしまいました

 ですから、捜査一課がやったこの実験は、皮肉にも山野選手が犯人ではないことを証明してしまったのです


 更には、検察側は、公判前整理手続きの最中で、訴因の変更を申して、結果的にその訴因が成立するかどうかも疑わしいとまで言われてしまいました

 因みに、訴因の変更とは、起訴状に記載されている犯罪の具体的事実を言い、それを途中で変更する意味です

 また、検察が提出した防犯カメラの画像も、そこに写っている被告人の車の映像の時間から、被告人の車が通り過ぎた後に火事が発生したと考えられるから、被告人には放火は不可能、とまで言われていました

 とにかくもう、検察の主張はことごとく排斥され、全てが否定されていました


 判決理由の朗読の最中、被害者遺族は何とも言えぬ表情で聞いていました

 また、検察官も同じく、冷静さを装ってはいましたが、時折裁判長の方を見るなど、明らかに納得が行ってない様子でした


 そして、約40分に亘る判決理由の朗読が終わり、裁判長は淡々と『それでは閉廷します。』と、言って裁判員共々引き上げて行きました

 山野選手は、特に表情を変えることなく、弁護士の方へと歩いて行き、何か言葉を交わしていました

 それから、裁判所の書記官と弁護人と何か話をしていて、何を話しているのか聞こうと思ったのですが、裁判所職員から終了しましたので出て下さい、と言われ泣く泣く法廷の外へと出ました


 法廷の外へと出ると、記者達がざわついていて、ボクもそれを近くで見ながら、ふとあることを思い付きました

 一体、その思い付きとは

 この続きは、明日お話する予定です

 

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予想が外れた…。



 こんにちは

 今日は、非常に暖かいですね

 今週も、張り切って行きましょう


 先週は、山野選手の裁判員裁判を観に行き、予想外にも被告人質問が行われていてビックリしたお話でした


 さて、今日もその続きをお話します


 ボクは、予想外の被告人質問に驚きましたが、こればかりは情報が無かったので仕方がないと思い、次に行く時は論告だと決め、もう一度ネットで検索しました

 すると、最終弁論の期日が、3月16日に指定されていたので、その一つ前の公判で論告求刑だろうと予想しました

 最終弁論の一つ前の公判が、3月13日だったので、この日に傍聴に行こうと決めました


 しかし、そんなボクの計画をぶち壊すニュースが飛び込んで来ました


 志木の妻子放火殺人公判、元夫に無期懲役求刑


 平成20年12月、志木市中宗岡の自宅に放火し妻=当時(33)=と次女=同(4)=を殺害したなどとして、殺人と殺人未遂、現住建造物等放火の罪に問われた元夫、山野輝之被告(40)=同市柏町=の裁判員裁判論告求刑公判が11日、さいたま地裁(河本雅也裁判長)で開かれ、検察側は無期懲役を求刑し、弁護側は無罪を主張した。判決は23日。

 論告で検察側は、山野被告には不倫相手との再婚という動機があり、防犯カメラの映像などから出火時刻に自宅にいたと指摘。
 「2人が逃げられないよう階段踊り場近くに放火するなど犯行は残忍」とする一方、計画性が高くないことを無期懲役求刑の理由とした。

 弁護側は最終弁論で、山野被告が出火前に家を出た可能性や、妻が精神疾患のため放火した可能性があり、離婚も穏便に進めようとしていたと主張した。



 な、な、な、な、何と、ボクが予想した日時よりも大分早く、論告求刑と最終弁論が行われてしまったのです

 しかも、検察の論告は無期懲役でした

 
 ボクは、〝あんだよチクショー〟と、奥歯を噛み締めました

 これは、無期懲役だったのかよと言う意味ではなく、自分の予想が外れたことに対してのモノでした

 とはいえ、もう終わっちゃったモノは仕方がないですから、どうしようもありません

 なので、残されたチャンスは判決しかありません

 判決は、どうやら当初の予定通り行われるみたいなので、これは見逃さないようにしないとイケマセン


 山野選手は、起訴事実を完全否認している以上、少ない可能性とは言え、無罪の可能性が残されています

 起訴事実を認めていたら、無罪は絶対にありませんが、否認しているのならその可能性は〝理論上〟は残されていますからね

 なので、裁判員がどんな結論を出したのか、大変興味がありますよね


 と、いう事で、ボクはこれからさいたま地裁に行ってくるので、今日は短いですがこの辺で終わりにします

 判決時の模様は、明日お話する予定です


 因みに、山野選手はこんな感じです


 山野輝之


 これよりも、髪の毛が大分伸びています

 
 それではまた明日



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想定外の被告人質問。



 おはようございます

 今日も、イマイチな空模様ですね

 今週最後の金曜日、張り切って行きましょう


 昨日は、さいたま地裁に、殺人、放火事件の傍聴に行ったお話でした

 その途中、裁判所にその日の予定を訊くも、期日しか言えませんの一点張りで、全く話になりませんでした

 ホント、ムカつきました(笑)


 さて、今日も、その後のお話です


 ボクは、301号法廷の扉を開けると、そこには驚きの光景が広がっていました

 何と、被告人質問が行われていたのです

 恐らく、殆どの方が、扉を開けたらもう裁判が終わっていた、と言う予想をしたでしょうが全然違います(笑)

 裁判はおもいっきり開かれていたのですが、証言台に座っている人間が、山野被告だったのです


 ボクは、その光景を観た時、〝えっ何でと、自分の目を疑いました

 何故なら、昨日もお話したように、被告人質問はまだ先だろうと思っていたからです

 あくまでも、今回の傍聴は、被告人質問の日程を探る上での〝スカウティング〟だったのです

 ところが、その予想に反し、おもいっきり被告人質問が行われていたのです

 勿論、裁判上は何ら問題なく進行しているのであって、ただ単にボクの中でだけ予想と違っていたという事です


 因みに、この日は約30人位の傍聴人が居ました

 また、検察官の後ろには、被害者遺族が3人座っていました

 
 ともあれ、被告人質問が始まっている以上、仕方ないので、完全に出遅れましたが必死にメモを取りました

 ボクが、法廷に入ったのは16時で、検察官がメールの内容を山野選手に質問していました

 その質問に、淡々と答える山野選手

 ところが、何とその五分後に、裁判員裁判特有の休憩になりました

 15分休憩して、16時20分から再開だそうで、ボクは法廷に入ったばかりだったので拍子抜けしちゃいました

 ボクは、どこにも行かず、傍聴席に座っていました

 別に、休憩だからと言って、必ずしも法廷から出なくてもいいのです


 そして、15分後の16時20分少し前に山野選手が入って来て、続いて裁判員と裁判官も入って来て、審理が再開しました

 休憩前は、検察官の質問が丁度終わった所だったので、キリが良かったのでしょう

 次は、裁判員からの質問に移りました

 ボクは、誰か質問するのかなと注目していたのですが、意外にも傍聴席から見て、左側の3人から一つずつ質問して行きました

 それらの質問の中で、印象に残っている山野選手の証言は、

 『火災当日のことは良く覚えていない。』

 と、言うものでした

 ボクは、むしろ逆で、鮮明に覚えているのが普通だと思います

 人は、毎日ルーティーンのように繰り返していることは、そんなに記憶していなくても、そうではない非日常の出来事は、鮮明に記憶されていると思うんですよね

 例えば、交通事故に巻き込まれた人が、その瞬間を思い出すと、スローモーションのようだったと言う話は良く聞きますよね

 交通事故って、正しく非日常ですよね

 それと同じで、自宅が火事になるなんて、典型的な非日常ですよね

 それを覚えてないというのは、ボクには理解出来ないんですよね

 勿論、突然の事で気が動転していた、と言うのは分からなくもないですが、とは言えその時の状況をあまり覚えていないと言うのは、いささか疑問が残ります


 次に、傍聴席から見て右側の裁判員3人の内、一人が質問しました

 残りの二人は、全く質問しませんでした

 その理由は、当然ながらボクには分かりませんが

 とにかく、山野選手は、裁判員の質問に黙秘をする事などなく、全て答えていました

 ただ、強く印象に残ったのは、質問に端的に答えるのではなく、あ~だこ~だと付け加えていました


 続いて、裁判官からの質問に移りました

 その内容は、主に下記の通りです


 ・ せいら(愛人)にうつ病があった。
 ・ せいらが通夜に出たのは、子供と仲良くしていたから。
 ・ 平成20年12月27日のメールで、「多分一生忘れないと思う。」とせいらから受信したのに対し、その6分後に「反省している。大切なこと。せいらと一緒に考える。」と、返信した意味。
 ・ 直子(亡くなった奥さん)に自傷行為があり、それを被告人に見せることがあった。
 ・ 事件少し前に、直子と言い争いなどはない。
 ・ 事件当日、夜勤が終わりせいらと会って自宅に帰宅。
 ・ 事件当日は朝5時に起きた。
 ・ 起きてから出掛けるまでは、5分から10分位で出れる。
 ・ 寝室のドアは毎回閉めていた。
 ・ 当日、変な匂いには気付かなかった。
 ・ 事件当日は、会社を8時とか8時半とかに出た。
 ・ 火災現場に帰って来たには9時~10時。
 ・ 持っていたライターは、会社での焚き火の為。
 ・ 焚き火をするのは、トラックを暖気している間の暖を取るため。
 ・ 事件当日の行動を調書にしたと思うが、具体的なことは話していない。
 ・ 当時、直子との離婚を希望していた。
 ・ 火災当時、直子や娘にはどういう気持ちだったか。娘→可哀想。直子→冷めていた。
 ・ せいらとの再婚については、迷いはなく嬉しかった。
 ・ 第三者が自宅に火を付けたと主張するが、その人間に対してどう思うか。→それは分からない。
 ・ 誰かに、火災のことをメールしたか。→していない。
 ・ 普通は、そんなことがあれば誰かに言うと思うが。→せいらには言った。
 ・ カイト君(息子)が無事だったのは良かった。
 ・ ポリタンクは、一年以上ずっと屋根の上にあった。



 等と、証言していました

 
 この中で、ボクが気になったのが、山野選手が持っていたライターです

 その理由は、トラックを暖気する間に焚き火をする為だと主張しますが、そんな火を起こしている間に、トラックのエンジンなんて暖まると思うのですが

 それから、屋根の上にポリタンクがあった理由も不自然で、そもそも空のポリタンクを屋根の上に置くのかなと言う疑問と、空ならば風で屋根から落ちると思うのですが

 と、ちょっと首を傾げたくなる証言もありました

 
 これらの質問の殆どが、傍聴席から見て左側の裁判官からでした

 とにかく、左の裁判官が、色々と質問していたのが強く印象に残っています

 肝心の裁判長は、最後の4つ位しか質問せず、たいして質問していませんでした


 刑事裁判経験者から言わせると、裁判官から質問されると言うことは、悪いことではないと思います

 質問をするということは、それは興味があるからです

 なので、何らかの興味があるから訊くのであって、興味がなければ何も訊きませんから

 一体、これらの証言は、裁判官にどんな心証を与えたのでしょうか

 
 因みに、ボクの裁判の時は、裁判官から一つも質問されませんでした

 この事から分かるのは、もうこの時点で、裁判官達の心証は決まっていたのでしょう

 まっ、高裁でひっくり返してやりましたが


 と、何だかんだ質問があり、17時に裁判は終了しました

 次回は、翌日の10時から、被害者の意見陳述だそうです


 ボクは、公判が終わり、改めてこの日に来といて良かったなと痛感しました

 ボクの予想では、この日に被告人質問が行われるとは思ってもみなかったので、ラスト一時間だけでも傍聴出来て良かったです

 もし、この日に足を運ばなければ、被告人質問をまんまと見逃していたのですから…


 因みに、被告人の声は、大きくもなく小さくもなく、普通に聞き取りやすい声量で、声を荒げることも一切無かったです


 そして、ボクは帰路に着き、次回は検察の論告に来ようと決めました

 何故なら、死刑が求刑されるか観たかったからです


 さて、来週も、この続きをお話する予定です

 それでは、良い週末を

 
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うだつの上がらない裁判所職員。



 こんにちは

 今日は、スッキリしない天気ですね

 でも、寒くないので何よりですね


 昨日は、奇跡の無罪判決を観た後、またしても殺人放火事件の裁判員裁判を傍聴したお話でした

 事前の調査なく、ホントたまたま見付けた事件だったのです

 今思えば、さいたま地裁は、同時に二つの重大事件の裁判員裁判が進行していたんですね

 しかも、別々の時間と地域で起きた事件なのに、何かと共通点が多いんですよね

 
 さて、今日は、この事件に俄然興味を持ったボクが、その後傍聴に行ったお話です


 ボクは、事件について調べて行くと、ボクがたまたま傍聴した日から、何回か公判が指定されていました

 しかし、どれもなかなかタイミングが合わず、結局次に行ける日は一週間後の3月10日(火)になってしまいました

 
 また、ボクの中では、これから傍聴に行く時は、被告人質問を是非とも観たいと思っていたのです

 何故なら、直接被告人の証言を聞ける唯一の機会だからです

 しかも、否認しているので、検察の質問等に、何て切り返すのか大変興味があったのです

 それから、どんな声をしているのかも聞いてみたかったのです

 そんな理由から、ボクは何としても、被告人質問を生観戦したかったのです

 
 ただ、被告人質問かどうかは、公判日程のサイトには記載されておらず不明だったのです

 正直、3月10日の公判では、まだ被告人質問までは行かず、まだ証人尋問とかかなと思っていたのです

 しかし、とりあえず足を運べば、今後の展開も読めるし、また閉廷時に裁判長から次回の内容が伝えられるので、情報収集になるのです

 なので、ボクは、3月10日は被告人質問は無いだろうという読みで向かうことにしたのです


 当日、ボクはいつものようにジムに行き、早めに切り上げて急いでハンドルを切りました

 この日は、あくまでも情報収集の為だったし、閉廷時の次回の予定が聞きたかったので、朝10時から行こうとは考えていませんでした

 ただ、日によっては早めに終了してしまう裁判員裁判ですから、夕方ギリギリに行ってはやってない可能性もあるので、それだけは絶対に避けたかったのです

 なので、少し余裕を持って裁判所に着いていたかったのです


 裁判所に向かう途中、無駄足を避ける為に、ボクはスマホにイヤホンマイクを繋げてさいたま地裁に電話をしました

 目的は、山野輝之選手の裁判員裁判がまだやっているかを確認する為です

 勿論、電話の段階では開廷していても、いざ着いたら終わっている可能性はあります

 もしそうだったなら、ボクとしては全然OKでした

 何故なら、それはあくまでも結果論だからです

 しかし、既に終わっているのに裁判所に向かうこと程、無駄な時間と労力はないので、事前に確認をしたのです

 たった一本の電話を怠ることで、無駄な時間と労力を回避出来ますからね

 電話の時点で、やっていないと言われたら帰ればイイだけなんですから

 
 すると、電話に出た女性の職員は、

 『まっだやってますよ。』

 との回答でした

 ボクは、ちょっと一安心しながら、ついでにふと思い付いたことを訊いてみました

 『あの、被告人質問の日時って分かりますか

 と、質問すると、

 『えっと、少々お待ち下さい。』

 と、言われ少しの時間待たされると、男性の職員に電話を代わり、

 『お待たせ致しました。えっとですね、電話でお伝え出来るのは、期日のみなんですよ。』

 と、眠たいことを言うので、ボクは、

 『あの、判決日時は決まってるじゃないですか。また、最終弁論の日時なども決まってますよねだったら、被告人質問の日時も決まっていると思うので、それを教えて欲しいだけなんですが。』

 と、言ったのです

 
 実は、事前に調べた情報によると、判決の日時や、最終弁論の日時は決まっていたのです

 特に、裁判員裁判は、裁判員の負担を第一に考え、公判期日を予め指定し内容も決めておくのです

 ですから、裁判所の方では、いつ被告人質問が行われるかが分かっているのです

 勿論、予定より証人尋問が押してしまい、ずれ込むことはありますが、基本的には指定した期日通りに進んで行きます

 なので、被告人質問の日時を教えてくれと言っても、内容は伝えられない、の一点張りなんですよ

 そこでボクは、

 『別にね、誰それがどう証言したかを教えてくれと言っている訳ではなくて、その日の概要だけを教えてくれればいいんですよ。だって、判決日時は決まっているということは、その日は判決が行われるってことですよねつまり、その日の概要が既に公表されているんですから、別に被告人質問がいつかなんて、教えたって何ら問題ないじゃないですか。判決や最終弁論の期日が決まっていて、概要も公になっているのに、何で被告人質問だけ答えられないの

 と、食い下がったのですが、

 『傍聴に来てもらうしかありません。』

 の一点張りなので、

 『ホント使えねヤツだなボケ

 と、言って電話を切りました

 スマホなんであれですが、普通の電話なら、おもいっきり受話器を叩きつけてましたよ

 
 あの、ボクは単なるクレーマーですか(笑)

 ボクの言いたいこと分かりますよね

 だって、いついつが被告人質問の日です、って教えたって、何ら不都合や不利益はないじゃないですか

 ○○証人は何て証言しました、って聞いているんじゃないんですから
 
 なのに、ホント馬鹿な職員は頭が固くてどうしようもないですよ


 そんなやり取りをしていると、目当てのさいたま地裁に到着し、足早に法廷へ向かいました

 いつものように、開廷中のランプが付いているのを確認し、安堵しながらドアを開けました

 しかし、その安堵は、一瞬にして不安に確変しました

 そこには、予想外の光景が広がっていたのです…。


 この続きは、明日お話する予定です



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またしても、殺人放火事件。



 こんにちは

 今日も、ホントに暖かいですね

 早く、毎日こんな陽気になるとイイですね


 改めて、最近更新できなくてスミマセン


 さて、今日から何回かに分けて、先日傍聴した裁判員裁判をお話します

 まあたこれも、大変ヘビーな事件でした


 時間は、3月3日(火)に遡ります

 そうです

 この日は、先日お伝えした羽鳥浩一選手の、まさかの無罪判決を観に行った日でした

 
 『不意打ちの無罪判決(後編)』

 (※リンクを貼ったので、参考までに飛んでみて下さい。)


 この日、まさかまさかの無罪判決を傍聴したので、これ以上の収穫はないだろうから、このまま帰ろうかと思ったのですが、やはりジャーナリスト魂が沸き立ち、他にまだ開廷している裁判がないかを調べました

 後々、この判断が間違っていなかった事が証明されます

 開廷表を見ると、くだならい事件などは午前中や午後3時迄には終了していて、もう観るのはないかな、と思っていると、奇跡的に裁判員裁判が開かれているじゃないですか

 し、か、も、事件名を見ると、何と殺人、殺人未遂、現住建造物放火と言う大変ヘビーな事件でした

 ボクは、俄然テンションが高まり、B館へと足早に向かいました


 さいたま地裁301号法廷に到着すると、まだ開廷中のランプが点灯していたので、ちょっと一安心しました

 裁判員裁判は、大抵午前10時から午後5時迄の時間を取っているんですが、日によっては早く終わる時もあるので、夕方位の時間に行くと、もう終わっている場合があるのです

 そう言った理由から、ボクは開廷している事に一安心したのです


 そして、いざ法廷に入ると、証人尋問の真っ最中でした

 傍聴席は、パラパラと人が居る位で満席ではなかったです

 
 ここで、お馴染みのスタメン発表ですが、傍聴席から向かって右側が被告人及び弁護側の席で、弁護人は合計3名で全員男性のスリートップ

 被告人は、髪の毛を一本に結いた40代の男性

 続いて、傍聴席から向かって左側が検察官席で、合計三人で一人女性が居るスリートップ

 そして、メインの裁判員ですが、傍聴席から向かって左側から男性、女性、男性、女性、女性、男性、で、年齢は恐らく左から50代、30代、40代、20代、30代、30代っだと思われますが、こればかりは当てになりません(笑)

 最後に、正面の裁判官ですが、3人で全員男性でした


 このような布陣で裁判は進行して行き、ボクが法廷に入った時は、証人尋問の真っ最中でした

 内容を聞くと、どうやら鑑定人のようで、燃焼実験の結果を証言していました

 この鑑定人は、例えるなら宮崎駿のような白髭を生やしている人でした

 ボクには、まんま宮崎駿にしか見えませんでした(笑)

 ただ、この鑑定人の答えは、聴いてると実にまどろっこしいと言うか、回りくどいと言うか、端的じゃないんですよね

 だから、何か質問しても、こうです、ああです、とハッキリしないので、何が言いたいんだか良く分からないんです…

 そんなやり取りに、裁判長もイライラしているのがあからさまに出ていて、途中何度も合いの手を入れていました

 〝何でそう言えるのですか〟〝何故、そう思うのですか等と、ズバズバ突っ込んでいました


 最後は、裁判員も何名か質問していましたが、その質問にも要領を得ない証言だったので、恐らくあの場に居た全員が、一体どうなんだよ、と思ったことでしょう

 ただ、裁判員全員は、それでも真剣に証言を聞いていました

 因みに、法廷には家の模型が置いてありました

 きっと、ボクが来る前には、その模型を使って、火の燃え方などを証言していたのでしょう


 続いて、休廷を挟み、もう一人の証人尋問が行われました

 その人は、黒い喪服かスーツを着た女性でした

 ボクは、どんな関係の人だろう、と思っていると、その答えは直ぐに分かりました

 この黒い服に身を包んだ女性は、被害者の母親で、被害者遺族としてこの法廷に参加している人っだったのです

 ですから、この母親からしてみれば、証言台のすぐ側に座る被告人は、言葉には表現できない程の憎き相手なのです


 そんな母親が、怒りを堪えて証言台に立ちます

 証言内容は、主に下記の通りです


 ・ 離婚の話は被告人からした(平成20年4月頃)。
 ・ 被害者(娘)は、別れたくないと言った。
 ・ 火事の前の11月に被告人に会ったのが最後。
 ・ 連絡を取ったのは、12月が最後。
 ・ 火事は、被告人からの電話で知った。
 ・ 通夜に、被告人が別の女性を連れて来ていた。
 ・ その女性が、被告人の当時の不倫相手で今の奥さん。 
 ・ そんな行動を、人として無礼だと感じた。
 ・ 49日や納骨に、被告人は来なかった。



 等と証言していました

 この時は、事件の概要が全く分からないまま証言を聞いていたのですが、それでもこれらの被告人の行動には首を傾げたくなりました

 
 結局、何だかんだで17時過ぎにこの日の公判は終了し、ボクは帰路に着きました

 そして、帰ってからネットで被告人の名前を検索すると、事件の概要が出て来ました

 ちょっと長いですが引用します


 別の女と結婚するため?会社員山野輝之容疑者(39)、自宅に放火して妻子を殺した疑いで逮捕


 1 事件は5年前にさかのぼる

 5年前の2008年、埼玉県志木市の民家が放火され、2人の死者が出た。
 被害者は会社員山野輝之容疑者の妻と子供。
 この放火で、妻(当時33)と娘(当時4)がそれぞれ死亡した。

 2 崩れた夫のアリバイ

 夫の山野輝之は、火災の際仕事をしていたと話し、火災の連絡も勤務先で受けたと主張していた。
 火災発生の30分前に自宅を出て、発生時には職場にいたというのである。
 これが事実とすれば夫には完璧なアリバイがあることになる。

 しかし、警察の入念な捜査でアリバイは崩れた。
 現場検証や自宅を再現した燃焼実験まで行い、夫のアリバイの矛盾を立証。
 山野容疑者が自宅を出る直前に火をつけたことを突き止めたのだ。
 事件から5年たって急展開を見せたこの事件、結果として夫の逮捕という結末になった。

 3 なぜ自宅に火をつけた?

 実は、山野容疑者、事件前から妻とは別の女と交際していた。
 そのため妻と離婚したかったようだが、妻が離婚に応じずトラブルになっていたというのだ。

 4 妻が邪魔で仕方がなかった?

 妻さえいなくなれば別の女と結婚できる、そう考えての放火だったのだろうか。
 事実、山野容疑者は2010年ころ、事件前から交際していた女と再婚したということだ。
 もともと容疑者には妻殺害への強い動機があったといえるだろう。
 ところが再婚して手に入れた新生活は、わずか3年で幕を閉じることになった。

 しかし妻が邪魔だったとして、自宅に火をつけるとは一体どういうつもりだったのだろうか。
 放火したのは明け方の朝5時ということだ。
 自宅には娘がおり、寝ているに決まっている。
 事実4歳の娘が焼死している。

 4つの幼い子供に一体どんな罪があったというのだろうか。
 どういういきさつであったにせよ、許されることではない。
 幼い子供が焼け死んだことを思うと、やりきれない。



 と言う、とんでもない事件だったのです

 それに留まらず、何と山野被告は、逮捕当初から一貫して容疑を否認していると言うのです

 これで、ボクはこの事件に尚更興味を持ちました

 何故なら、否認しているということは、少なからず無罪の可能性があるからです

 事件の重大性はともかく、全面的に争っている裁判は、一体どんな判断をするのかに非常に興味があるのです

 なので、ボクはもう一度法廷に足を運ぼうと決めました


 この続きは、明日お話する予定です

 

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逆転無罪判決から一年八ヶ月が経ちました…。



 こんにちは

 今日は暖かいですね

 今週も、張り切って行きましょう


 さて、今日は、毎月恒例のテーマです


 お陰様で、3月2日をもって、逆転無罪判決から一年八ヶ月が経ちました

 
 毎度の事ですが、ボクに携わる全ての皆さんに、深甚なる感謝を致します

 ホントにホントにありがとうございます

 
 改めて、一年八ヶ月が経ったと言うことは、ボクが身柄を拘束されていた一年七ヶ月を上回りました

 振り返ると、これだけの時間を〝独房〟で過ごしていたと思うと、つくづく長い時間だったなと感じます

 だって、シャバに出て来てからの一年七ヶ月は、ボクにとっては大変濃厚かつ最高の時間だったので、それだけの時間が完全に失われていたんですからね

 その時間を、やっとこさ上回れてつくづく良かったなと思います

 って考えると、一年七ヶ月という時間は、大変長いなと思いますね


 逆転無罪判決からの一年八ヶ月目は、相変わらず日々の雑務に追われていました

 ホント、一日一日があっという間に過ぎていくので、色々とやりたいことが出来なくて参ってます

 こんな思いは、小菅ヒルズにいた時には微塵も感じませんでした(笑)

 何故なら、読書しかすることがないからです

 なので、当時から比べると、日々の雑務に追われることは何と幸せなのかと思います

 ホント、当時はあれもしたいこれもしたいと、毎日毎日妄想していましたからね

 それが、いざそうなると、食欲と同じで、食べる前はあれも食いたいこれも食いたいと思うけれど、いざ食べてお腹一杯になると、もう食べ物なんていいや、となるのと同じような感じです

 そう考えると、人間は何て贅沢な生き物なのでしょうか(笑)

 でも、自由な時間の権限は、全て自分にあるので楽しみたいと思います


 そうそう、それから、2月末にボクにしてはかな~り珍しく〝飲み怪〟を開催しました

 これは、ホントに珍しいことで、そう言った合コン的な感じのモノは、一切自分から開催しないし、他からも誘われないのです(笑)

 なので、3対3で飲む、とかないんですよね

 それが、たまたまきっかけがあって、男性陣の幹事をボクが務める形で開催されました

 しかも、かな~り久し振りの飲み会なのにも拘わらず、6対6と言う大所帯な飲み〝怪〟となりました

 少なくとも、逆転無罪判決後では初の開催となりました(笑)

 こういうのは久し振りでしたが、非常に楽しかったですね

 やはり、たまには大人数でワイワイやるのも楽しいですね

 まっ、ボクが一人で好き勝手に喋っていただけですが…(笑)

 つくづく、小菅ヒルズに居る時には、飲み会なんてあり得なかったですからね

 誰それがカップルになったとかは関係なく、その場の雰囲気が最高に楽しかったので、また企画しようと思います(笑)


 と、相変わらず〝シャバ〟を十二分に満喫している、逆転無罪判決からの一年八ヶ月目でした


 さて、明日は、先日傍聴した裁判員裁判についてお話しする予定です


 
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傷害事件で無罪判決。



 おはようございます

 今日も天気が良くてイイですね

 どうやら、今日は暖かいみたいですしね


 昨日は、強姦事件の再審無罪についてお話しました

 被害者の嘘の証言、それを証明する診療記録がありながら、それを隠蔽していた検察の体質…

 非常に、憤懣やるかたない事件ですよね

 是非とも、嘘をついたバカ女共は、ムショにぶち込まれて欲しいですね


 さて、本日も、最近あった無罪判決についてお話します

 今回の無罪判決も、非常にバカげた事件で、何でそんなモンを起訴するんだよと言う内容です

 早速行きましょう


 傷害事件:81歳男性に無罪判決 地裁堺支部


 知人男性を殴ってけがをさせたとして傷害罪に問われた堺市の無職男性(81)に対し、大阪地裁堺支部=鈴木喬(たかし)裁判官=は6日、無罪(求刑・罰金30万円)を言い渡した。

 男性は捜査段階から一貫して「殴っていない」と無罪を主張していた。

 男性は2013年8月11日正午ごろ、堺市内の田んぼで、知人の男性(61)の左あごを殴り、軽い打撲を負わせたとして在宅起訴された。

 男性は隣接する田んぼの境界を巡り知人とトラブルになったことがあり、当時2人きりで会ったことは認めた。

 しかし、目撃者がおらず、「右の拳で1回殴られた」と訴える被害者の証言の信用性が争点となった。

 公判では、弁護側の依頼で被害者の負傷部位の写真を鑑定した法医学者が「拳で殴られた傷とは思えない。金属のような硬い物が当たったと推定できる」と証言。

 弁護側は「男性を陥れようとした知人の被害申告を捜査機関がうのみにした」と訴えていた。



 と、言う事件で、実に首を傾げたくなりました


 まず、事件内容からしても、たったの一発殴ったと言うもので、そんな軽微な内容を、在宅とは言え起訴するなという事です

 だって、一発殴ったかどうかなんて、その辺に幾らでも転がっているじゃないですか

 拳で殴るのはともかく、頭をひっぱたいたりなんて、痴話喧嘩でしょっちゅうあるじゃないですか

 それを、いちいち裁判にしていたら、世の中裁判だらけになるでしょう


 そして、何度もお話しているとおり、被害者証言のみが唯一の証拠の場合、それに依拠してしまう立証は、大変危険を伴います

 要するに、被害者証言を鵜呑みにするなって事です

 案の定、弁護側の依頼で出廷した法医学者が、〝拳で殴られた傷とは思えない〟とまで証言してる事からも、いかに検察の起訴がバカだったか分かりますよね

 そんなもんは、起訴する前に良く調べれば、簡単に分かることでしょう

 検察なんか、弁護側より強大な強制力を持っているんですから、尚更簡単に調べられるでしょう


 ともかく、この事件は杜撰の極みです

 もうちょっと、被害者証言を違う角度から検証してみたり、負傷部位を専門家に鑑定してもらうなりと、裁判にする前に色々と出来たはずです

 それをしないで、傷害事件で起訴するなんて、余りにも公訴権の乱用でしょう

 公訴権とは、検察が起訴できる(刑事裁判に出来る)権利の事です

 これは、国家公務員で唯一検察官しか持てない絶大な権限で、検察官一人一人にある権限です

 なので、俗に〝独立官庁〟と言います

 検察官一個人の判断で、その人間を起訴するか否かを決定出来るので、それはそれは最強の権限でしょう

 何故なら、その人の人生を変えてしまうからです

 ですから、今回の事件を担当した検察官も、もう少し慎重に考えれば、無罪判決なんて食らわずに済んだのに…


 因みに、良く言われているのが、無罪判決を食らった検察官は、エリートコースから外されると言います

 要するに、出世街道から外されるという事です

 その位、検察は〝起訴=有罪〟が絶対的使命なので、無罪判決を食らうことは、史上最大級の屈辱なのです

 だから、検察は有罪に出来ると確信した事件しか起訴しないのです

 その証拠が、本ブログのタイトルでもある、〝有罪率99.9%〟と言う驚異的な数字なのです

 従って、そんな中で無罪判決を勝ち取ることは、極めて、極めて難儀なのです


 幸い、この男性は、逮捕勾留されないで、在宅起訴と言う通常の日常生活を送りながら裁判を迎えれたから良かったものの、もし逮捕されていたら、80歳を超える人間が、不自由な拘置所暮らしを強いられていたんですから、究極な人権侵害でしょう

 しかも、事件があったのが、2013年8月で、無実を証明するのに一年半も掛かっているんです

 その間は、被告人として裁判と向き合わないといけないので、起訴された男性からしたら、つくづくもどかしかったでしょう

 ホントに、警察と検察は猛省すべきです


 と言う、実にふざけた無罪判決でした


 さて、明日は、毎月恒例のテーマをお話する予定です


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強姦事件で再審開始!!!



 こんにちは

 今日も、良い天気ですが寒いですね

 
 今日で、東日本大震災から4年が経ちました

 あの日、皆さんはどこで何をしていましたか

 もう、あれから4年も経ったんですね

 ホント、時の流れは早いですね

 被災地の方は、それはそれは大変でしょうけど、是非とも頑張って下さい


 昨日は、強制わいせつ事件の逆転無罪についてお話しました

 やはり、被害者証言だけに頼る立証は、非常に危険ですよね

 ホント、警察や検察は、被害者証言を鵜呑みにするのではなく、真実を話しているか慎重に慎重を重ねて欲しいです


 さて、今日も、最近あった無罪判決についてお話します

 今日のお話は、無罪判決は無罪判決なのですが、〝再審無罪〟のお話です

 ここで、改めて再審とは何かをおさらいすると、再審とは、確定した裁判をもう一度やり直すと言う意味です

 簡単に書いてますが、その扉は非常に重く、そうそう開きません

 だって、そう簡単に再審の扉が開いたら、そもそもの確定裁判の重みがないじゃないですか

 なので、法律上はそういう意味ですが、事実上は殆ど再審なんて開かれません

 これが、何度もお話している、〝法律上と事実上の乖離〟です


 そんな中、先月下記のニュースが飛び込んで来ました 


 強姦事件の再審決定 診療記録、証言と矛盾 大阪地裁
 
 再審開始決定までの経緯と今後の流れ
 
 強姦(ごうかん)されたという女性の訴えとは矛盾する診療記録があったのに、女性の証言をもとに起訴された男性の裁判で審理対象になっていなかったことがわかった。

 無罪を主張した男性の実刑判決が確定し、服役中に診療記録の存在が判明。

 大阪地検が昨年11月に刑の執行を停止する異例の措置につながった。

 大阪地裁(登石〈といし〉郁朗裁判長)は27日、「無罪を言い渡すべき新証拠がある」とし、再審開始の決定を出した。

 関係者によると、男性は大阪市内で2004年と08年に同じ女性を襲い、同年にもこの女性の胸をつかむなどしたとして強姦と強制わいせつの罪で逮捕、起訴された。

 男性は「やっていない」と主張したが、09年の大阪地裁判決は懲役12年の実刑を言い渡した。

 大阪高裁が控訴を棄却し、11年には最高裁が上告を退けて確定した。

 その後、控訴審で弁護を担当した弁護人が女性や事件の目撃者とされた家族から聞き取り調査。

 2人が確定判決の根拠となった被害証言を「うそだった」と翻したため、昨年9月に再審を請求した。

 地検も2人が虚偽の証言をしていたことに加え、「男性が事件に関与していないと示す『客観的証拠』も確認した」として、昨年11月18日に男性の刑の執行を止めて釈放したと発表した。

 男性の服役は約3年6カ月に及んだ。

 この「客観的証拠」について、地検は「関係者のプライバシー」を理由に明らかにしていなかった。

 これに対し、朝日新聞が取材を進めたところ、性的被害を訴えた女性を当時診察した医師の診療記録だったことが判明。

 記録には「女性の体内には性的被害の痕跡はない」という趣旨の見解が書かれていた。

 捜査段階で女性の母親が「娘を医療機関に連れて行った」と説明していたことを踏まえ、弁護人は控訴審で「診療の記録があるはずで、検察側は公判に出すべきだ」と求めた。

 しかし、検察側は「ない」と回答。

 女性らを改めて証人として法廷に呼び、尋問するよう求めた弁護人の請求を高裁も却下していた。



 と言う、とんでもない事件だったのです

 要するに、被害女性の証言は嘘で、それを示す客観的証拠も存在しながら、検察は証拠を隠蔽していたのです

 実に酷い話です


 このパターンは、ボクの事件とも酷似していて、ボクの場合は被害者ではなく共犯者とされる人間の証言でした

 また、似顔絵という客観的証拠も検察は隠蔽していました

 幸い、ボクの場合は、控訴審で証人再尋問も認められ、検察が隠蔽していた似顔絵も、執念で開示させる事が出来たから良かったものの、もしこの事件の様な経緯を辿っていたらと思うと、ホント背筋が凍ります

 あの、何気なく書いてますが、控訴審で、一審で証言した人間がもう一度呼ばれる事は、異例中の異例ですからね


 この事件は、一貫して被告人が否認していて、控訴審では証人の再尋問と、診療記録の開示を請求しましたが、見事に棄却されました

 まっ、証人尋問は裁判所の判断とは言え、診療記録について検察は〝ない〟と言ったそうなので、ホントに酷い話です

 ってか、明確な犯罪でしょう

 何故なら、無罪を示す明確な客観的証拠を隠蔽していたからです
 
 被告側としては、棄却された以上は、もうどうすることも出来ないので、そのまま判決は覆ることはありませんでした

 
 しかし、判決が確定した後も、控訴審で担当した弁護人は諦めずに独自に調査を進めると、実は被害に遭ったのはウソだった事が分かり、更には検察も診療記録があったと言い出したのです

 そこで、既に懲役12年の刑で服役している、男性の刑の執行を停止し釈放したそうです

 これは、足利事件の菅谷さんと同じパターンです

 そもそも、執行している刑を停止するなんて、異例中の異例ですからね

 この男性の服役期間は、3年6ヶ月にも及んだそうです

 3年6ヶ月の間、男性はどんな思いで過ごしていたのかを考えると、ホントに胸が痛いですね

 もし、皆さんが、やってもいない事で、刑務所に3年6ヶ月も服役させられたらどう感じますか

 
 勿論、まだ再審無罪になった訳ではないですが、こんな事態は再審無罪だからこその結果なので、再審無罪と言っていいでしょう

 全く、何でこんなことが起こるのでしょうか

 昨日の事件もそうですが、被害者証言を額面通り受け止めるのは、ホントに危険なんですよね

 つくづく思うのが、こういう嘘をついたアホは、厳しく処罰して然るべきでしょう

 偽証罪ないし虚偽告訴罪で、厳重に罰して、ムショにぶち込んでやればイイんですよ

 
 しかし、警察や検察は、それは極力したくないんです

 何故なら、それをすることは、自分達のミスを積極的に認めることになるからです

 なので、嘘をついたこの女性が、偽証罪などでパクられることはありません

 ホントにふざけた話なんですが

 ボクの事件でも、嘘をついていた後藤や小原は、全く罰せられていません

 こんな不条理、理不尽があっていいのでしょうか


 また、検察の隠蔽体質はどうしようもないですね

 何で、明確な無罪の客観的証拠がありながら、それを隠す必要があるのでしょうか

 これでは、検察自らが、強姦事件を作り上げたのと同じでしょう

 これもまた、何もなかったかのように、誰も処罰されないのです

 なので、一番の被害を被ったのは、加害者とされた男性なのです

 全くふざけた話です


 それにしても、男性の控訴審を担当した弁護士さんは素晴らしいですね

 判決が確定した後も、執念で動き回り、それが実ったんですからね

 恐らくは、私選弁護人だと思いますが、よくやってくれる弁護士さんですよね

 弁護士さんだって、この男性の事件だけ抱えているわけではないのに…

 きっと、この弁護士さんも、無罪だとの確信があったのでしょう

 是非、機会があるなら、お話を聞いてみたいですね


 と、言う事件でした

 ホント、こんな事はあってはならないんですがね

 
 さて、明日も、最近あった無罪判決についてお話する予定です

 
 
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強制わいせつ逆転無罪。



 おはようございます

 今日は、暖かいですが風が強いですね

 特に、今年は風が強い日が多い気がするのですが、気のせいでしょうかね


 昨日は、美濃加茂市長の無罪判決について掘り下げてみました

 通常なら、渡してもいないお金を渡したと供述するなんて、有り得ない話ですが、中林受刑者には特異な事情がありました

 その事情から、何とかメインの巨額融資詐欺事件を軽くしてもらう代わりに、贈収賄事件をでっち上げたのでした

 ホント、昨日の社説にも書いてありましたが、巻き込まれた方はたまったモノではありません

 何度も言ってますが、日本の刑事裁判は、〝無実であっても、無罪になるとは限らない〟のが現状なのです

 ですから、市長の無実を証明するのは、それはそれは血の滲むような努力、労力が必要なのです

 同じ無罪でも、ボクなんかとは立場もあるし、相当難儀だったでしょう

 でも、ホントに良かったです


 と、長くなりましたが、今日も、最近あった無罪判決についてお話します

 
 約一か月前の2月13日、下記のニュースが飛び込んできました


 強制わいせつ事件で逆転無罪=裁判員判決を破棄―大阪高裁


 京都市のバーで店員女性にわいせつな行為をしてけがをさせたとして、強制わいせつ致傷罪に問われ、一審京都地裁の裁判員裁判で懲役2年(求刑懲役4年)とされた会社員の男性(42)の控訴審判決が13日、大阪高裁であり、笹野明義裁判長は一審判決を破棄し、無罪を言い渡した。

 判決は、バーのカウンターから検出された男性の掌紋の位置が、女性の証言と一致しないと指摘。
 
 「被害証言には変遷があり、負傷状況と証言との整合性が高いとは言えない」と述べ、信用できないと判断した。

 一審判決は、女性の証言のうち、少なくとも男性からわいせつな行為を受けたと一貫して述べた部分は信用できると判断していた。
 
 男性は2013年6月、京都市下京区のバーで、閉店後に退店を求められたのに憤慨して、店員女性を押し倒してわいせつな行為をし、右足に約1週間のけがをさせたとして起訴されていた。

 榊原一夫・大阪高検次席検事の話 判決内容を十分に精査した上で適切に対処したい。



 と、言う事件でした

 見事な逆転無罪判決でした


 これは、先日も話題になりましたが、一審の裁判員裁判の判決が、覆されたケースと同じです

 この場合は、有罪から無罪へと、被告人にとっては地獄から天国へと舞い戻りました

 今回は、一審判決が全面的に否定され、判決がまるっきり逆になりました

 以前お話したケースは、一審判決が死刑だったのが、控訴審で無期懲役になったモノでした

 ですから、量刑部分は覆されましたが、有罪そのものは変わっていません

 しかし、今回は一審で懲役2年の有罪判決が、控訴審では逆転無罪になり、これは非常に珍しいケースですね


 確かに、結果はボクと同じ逆転無罪ですが、逆転の元となる一審判決は、ボクは裁判員裁判ではなかったですからね

 三人の職業裁判官、すなわち合議の裁判でした

 因みに、事件の重さで言ったら、下記の図式が成り立ちます


 単独→合議→裁判員裁判


 刑事裁判の殆どが、単独の裁判官によって一審は審理されます

 窃盗や住居侵入、覚せい剤や痴漢事件とかですね

 その理由は、前述の事件が圧倒的に多いからです

 次に、三人の裁判官による合議体で審理されます

 現在だと、贈収賄事件や偽造事件とか、特殊詐欺事件が合議体の裁判で審理されます

 そして、強盗や放火、強姦や殺人等の重い事件を審理するのが裁判員裁判です

 裁判員裁判が始まる前は、これらの事件は合議体の裁判だったのです

 しかし、裁判員裁判が始まってからは、重大事件の殆どが裁判員裁判なので、単なる合議体の裁判は少なくなっていると思います


 と、話が逸れましたが、とにかく今回の判決の凄い所は、一審の裁判員裁判の有罪判決を破棄して、逆転無罪を言い渡したことですね

 これは、ホントに珍しいですよ


 しかも、その後に下記のニュースがありました


 強制わいせつ致傷、男性の逆転無罪確定 大阪高検が上告断念

 
 京都市のバーで女性に暴行したとして、強制わいせつ致傷罪に問われた男性被告(42)に逆転無罪を言い渡した大阪高裁判決について、大阪高検は期限までに上告せず、男性の無罪が2日までに確定した。

 男性は2013年6月、京都市下京区のバーで店の女性に退店を求められたことに立腹、両肩をつかみ床に押し倒すなどしてわいせつな行為をし、約1週間のけがを負わせたとして起訴された。

 昨年7月の一審京都地裁は懲役2年(求刑懲役4年)としたが、控訴審で女性の証言を裏付ける検察側の証拠の一つに誤りが判明。

 女性の証言自体にも変遷があることなどから、高裁は「被害証言を全面的に信用することはできない」と判断した。



 と、いう事で、見事逆転無罪判決が確定しました

 ボクの時は、検察上告断念の報道はなかったですね(笑)

 でも、ホントに良かったですね

 もし、この被告人が控訴しなければ、今頃はムショ暮らしをしていたと考えると、非常に恐ろしいですよね


 また、被害女性の供述に依拠してしまうのは、ホントにどうかと思います

 最初の取り調べの段階で、警察は被害者の供述に不自然さを覚えなかったのでしょうか

 被害者と言っても、もう少しホントのことを言っているのか、慎重に吟味する必要があると思います

 これは、永遠の課題だと思います


 さて、明日は、最近あった再審無罪の話をする予定です

 

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何故、嘘をついたのか?



 こんにちは

 今日は、イマイチな天気ですね

 今週も、張り切って行きましょう


 先週は、ボクが大変注目していた美濃加茂市長の無罪判決についてお話しました

 ホントにホントに良かったですね


 さて、今日は、当初の予定を変更してお話します

 今日は、引き続き美濃加茂市長の無罪判決について触れたいと思います


 おさらいですが、今回の事件の最大の争点は、お金を渡したとされる中林受刑者の供述の信用性でした

 結果、裁判所の判断は、その供述の信用性を否定しました

 分かりやすく言うと、中林受刑者は嘘をついていると判示したのです

 そこで、皆さんは、こう思いませんでしたか


 何で、渡してもいないお金を、渡したなんて言う必要があるのだろう、と


 だって、市長にお金を渡していない以上、贈収賄事件そのものが存在しないんですから、殊更そんな事を言う必要はないわけです

 にも拘わらず、どうして中林受刑者はそんな事を言ったのか

 それについて書こうと思った矢先に、素晴らしいタイミングで、朝日新聞の社説でその点について触れていたので引用します


 社説)市長無罪判決 捜査の過程を検証せよ


 捜査機関はどのように供述を引き出し、その内容を吟味してきたのか。
 大きな疑問符がつく事件である。
 事前収賄などの罪に問われた岐阜県美濃加茂市の藤井浩人市長に、裁判所が無罪を言い渡した。
 判決は、市長に現金を渡したという男性の証言の信用性に疑いを投げかけ、検察官の意向に沿ってウソの供述をした可能性にまで踏み込んでいる。
 現職市長を逮捕し、法廷に立たせた責任は重い。
 
 控訴の有無にかかわらず、警察・検察は捜査過程を綿密に検証すべきだ。
 事件には現金のやりとりがあったことを示す直接の証拠はなく、「贈賄」側の男性の「自白」に大きく頼っていた。
 
 自らも贈賄の罪に問われるのに、渡していない金を渡したと証言する人は、ふつうであればいないだろう。
 このケースが特異なのは、男性が自白した当時、別の大型融資詐欺事件の捜査を受けていたことだ。
 融資詐欺事件の捜査を止めたい、また捜査関係者からよく見られたい。
 そんな理由から男性が捜査機関に迎合し、意向に沿う行動をとった可能性がある。
 判決はそう指摘した。
 
 巻き込まれた市長にとっては、身の潔白を証明する負担は並大抵のものではない。
 深刻な人権問題にもなりかねない。
 密室での取り調べでは、捜査機関側の見立てに沿った供述の強要や、保釈などをちらつかせる利益誘導がおきやすいことがかねて指摘されてきた。
 物証が乏しく、贈賄側の供述が重要証拠になることが多い贈収賄事件では特にその傾向が強い。
 
 今回のケースでは、贈収賄立証のカギを握る「贈賄」側がどのような状況に置かれて出てきた供述だったのか、捜査機関側は客観的にふまえていただろうか。
 立件に直結する重要証拠だからこそ、飛びつくことなく、信用に値するものか厳しく吟味すべきではなかったか。
 取り調べの過程では、供述の見返りに別の事件の訴追の手を緩めるといった司法取引的な要素が入り込むことで、真相から遠のき、ときには冤罪(えんざい)をうみだす可能性さえあることを忘れるべきではない。
 
 警察・検察の取り調べの録音・録画(可視化)を義務づける刑事訴訟法改正案が今国会に提出される予定になっている。
 だが、法案が対象とするのは裁判員裁判で扱う殺人・放火などの重大犯罪が中心で、今回の贈収賄事件も対象にならない。
 適正な取り調べを裏打ちするためにも、国会で可視化の範囲を広げる議論をすべきだ。



 と言う、内容です

 この社説の中でも触れている、判決内容が正に核心を突いているのですが、中林受刑者は、そもそも大型融資詐欺事件で取り調べを受けていたのです

 単なる、無銭飲食のようなみみっちい詐欺事件と違い、大型融資詐欺事件で、そのトータル金額は4億円とも言われています

 これらが全て立件されて、起訴されてしまえば、相当長期間〝ムショ暮らし〟をしないといけません

 
 ここで、詐欺罪と贈賄罪の刑の重さについて見てみましょう


 ○詐欺罪 10年以下の懲役に処され、犯罪によって得たものは没収または追徴される。

 ○贈賄罪 3年以下の懲役又は250万円以下の罰金に処される。



 比較すると一目瞭然で、詐欺罪はマックス10年の懲役で、贈賄罪はマックス3年の懲役です

 ですから、中林受刑者は、巨額融資詐欺事件を全て立件されると、長期間ムショに行かなければならなと考え、そこで懲役の上限が3年の贈収賄事件をでっち上げれば、巨額融資詐欺事件は全て立件されないだろう、と考えたです

 単純に、詐欺事件より贈収賄事件の方が罪が軽いので、詐欺事件全てを立件されるよりは遥かに良いのです

 それに、単なる贈収賄事件ではなく、現役の全国最年少市長との贈収賄事件ですから、警察も検察も大いに食いつくだろうとの計略もあったのでしょう

 そこで、アリもしなかった贈収賄事件をでっち上げ、巨額融資詐欺事件を〝握って〟もらおうと考えたのです

 ここで言う握ってとは、握り潰してもらう、すなわち不問にしてもらうと言う意味です

 従って、〝暗の司法取引〟が行われたのです


 その点を、判決でもバッサリと斬っています


 「融資詐欺で捜査を受け、捜査機関の関心をほかの重大な事件に向け、捜査の進展を止めたいと考えたり、自身の情状を良くするため、捜査機関の意向に沿う行動に出ようと考えることは十分あり得る」


 と、判示しています

 正に、その通りだと思います

 ってか、それしか有り得ませんよね


 では、この〝暗の司法取引〟は日常的に行われているのかと言うと、表面化しないだけで、結構あるとボクは思います

 例えば、覚せい剤の使用と窃盗で逮捕された容疑者が居たとします

 この時、窃盗はかなり大掛かりな窃盗で、警察としても全て立件出来れば大きなポイント(手柄)になります

 そうした時、容疑者は、〝窃盗の件は全て話すから、シャブは握ってよ〟と、交渉します

 そうすると、覚せい剤の件は不問にしてくれる事は良くあります

 
 これは、覚せい剤使用の罪よりも、窃盗の罪の方が重いからです

 ですので、窃盗を全て立件出来るなら、覚せい剤の使用なんてどうでもイイのです

 逆に、警察が、この交渉を突っぱねたら、容疑者はへそを曲げて全く供述しなくなるかも知れないので、警察としてはそっちの方が不利益です

 こういった、警察との〝ネゴシエーション〟は、良くあることです


 しかし、今回の場合は、前記の例え話とは逆ですよね

 逆の意味とは、これから自供する贈収賄事件の方が、罪が軽いという事です

 元々捜査していた、巨額融資詐欺事件の方が、遥かに罪が重いわけです

 ですから、巨額融資詐欺事件の全てを自供してくれた方が、警察としては、罪の重さで言えばありがたいワケです

 ところが、前述のとおり、今回の贈収賄事件は、現役最年少市長との間で起こった事なので、警察としては、罪の重さよりも社会的注目度を採ったのでしょう

 だから、罪が重い巨額融資詐欺事件全ての立件を断念しても(握り潰しても)、罪が軽い贈収賄事件の立件に踏み切ったのです

 

 以上の思惑から、中林受刑者は、ありもしない贈収賄事件をでっち上げたのです

 それに利用されたのが、あの爽やかイケメン市長です

 たまたま、三人で会食をした場面を、お金を渡した場面に利用をしたのでしょう

 だから、中林受刑者と、会食の同席者との証言が全く食い違っているのです


 以上ような、特殊な事情から、中林受刑者は嘘をついたのです

 つくづく、裁判所は素晴らしい判断をしたと思います

 
 
 さて、明日も、最近の無罪判決についてお話する予定です

 

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ホントに良かった無罪判決!!!



 こんにちは

 今日も、長閑な陽気ですね

 今週最後の金曜日、張り切って行きましょう


 昨日は、先日話題になった、殺人と放火事件の無罪判決を傍聴したお話でした

 とにかくもう、余りにも不意打ちだったので、ビックリし過ぎて大変興奮しました


 さて、今日も、最近の無罪判決についてお話します

 最近も何も、昨日かなりニュースになっていたので、ご存知の方も多いかと思いますが、美濃加茂市長の収賄事件で、見事無罪判決が下されたのです



 美濃加茂市長に無罪判決 贈収賄事件で、名古屋地裁


 岐阜県美濃加茂市への浄水設備設置をめぐる贈収賄事件で、事前収賄などの罪に問われた市長の藤井浩人被告(30)に対し、名古屋地裁(鵜飼祐充裁判長)は5日、「贈賄を認めた業者は、現金授受に関して事実を語ったか疑問だ」として、無罪(求刑懲役1年6カ月、追徴金30万円)の判決を言い渡した。

 「全国最年少市長」と話題になった藤井市長は、市議だった2013年3~4月、設備会社社長の中林正善受刑者(44)=贈賄罪や金融機関への詐欺罪で実刑判決が確定=から浄水設備導入に向けて職員に働きかけるよう依頼を受け、見返りに2度にわたって現金計30万円を受け取ったとして、起訴されていた。

 公判では、「市長に現金を渡した」などと認めた中林社長の証言の信用性が争われた。

 検察側は、中林社長の金融機関の出入金記録や、2人がやりとりしたメールの存在を指摘。
 中林社長の証言と一致すると主張していた。

 一方、藤井市長は「現金を受け取った事実は一切ない」と無罪を主張していた。

 判決は、1回目の現金授受に関する中林社長の捜査段階での供述の変遷を取り上げ、「強く印象に残るべきことなのに、不自然と言わざるを得ない」とした。
 さらに中林社長が捜査段階で2回目の現金授受を先行して自白し、公判で「1回目のことはよく覚えていなかった」と述べた点について、「賄賂を渡すのは非日常。渡したのなら記憶があったはずだ」と疑問を呈した。

 また、検察側が証言の支えとした出入金記録については、「賄賂の原資になりうるとしても授受を裏付けるわけではない」と指摘。
 中林社長が「なんでも遠慮なくご相談下さい」と送ったメールは、「さまざまな解釈ができる」と分析。
 賄賂の存在を示すとする検察側の見方を否定した。

 一方、藤井市長の弁護団が主張していた「供述の誘導」について、鵜飼裁判長は「捜査側と取引をした事実はうかがえない」と判断。
 中林社長が「虚偽」の説明をした背景として、当時、多額の詐欺事件の捜査が進められていたことを挙げ、「なるべく軽い処分になるよう、別の重大事件に目を向けさせようと考えた可能性がある」と指摘した。

 贈賄罪や金融機関への詐欺罪に問われた中林社長は別の裁判長が審理した。

 今年1月に懲役4年の実刑判決が言い渡され、すでに確定している。

 鵜飼裁判長は最後に「市政に尽力されることを期待します。頑張って下さい」と藤井市長に語りかけた。

 藤井市長は閉廷後に会見し、「主張してきたことが認められ、感謝したい。多くの方に支えられ、無罪を勝ち取れたことをうれしく思う」と話した。


 名古屋地検の大図明次席検事は判決後、取材に応じ、「供述だけでなく、資金の流れやメールなどの証拠があった」と述べ、立証は尽くしていたとの見解を示した。
 判決が、1回目の現金授受に関する中林正善社長の捜査段階の供述のあいまいさを指摘したことに質問が及ぶと、「人の記憶だから、詳細まで覚えているとは限らないと考えている」と答えた。
 今後、判決内容を検討し、上級庁と協議して対応するという。
.
 (朝日新聞より抜粋)




 


 
 と言う事件で、マスコミも大々的に取り上げていました


 ボクは、この事件は逮捕当初から注目していて、判決の行方が大変気になっていました

 年末に書いた、2014年を振り返る記事でも、この事件は気になっていると書きました

 距離的に行けるなら、是非とも傍聴に行きたかったのですが、流石に名古屋地裁までは行けませんでした…

 そして、昨日ついにその判決が出て、見事に市長に無罪判決が下されました


 この事件、再三マスコミでも報じられていますが、お金を贈った側は有罪で、貰ったとされる側は無罪というアンバランスな結果となりました

 中林受刑者と、藤井市長の裁判は、別の裁判長が審理しました

 ですので、判断が分かれるのは当然と言えば当然です

 それに、起訴事実を認めている被告人の場合は、争点は量刑だけですので、罪となるべき事実については起訴状をなぞるだけなので、そのまま検察の筋書きを認めただけなのです

 だから、市長にお金を贈ったと認定されたのです

 だって、自らお金を贈ったと供述しているのに、それは嘘だ、何て言うはずがないじゃないですか

 裁判所は、特に認めている事件には、余計な首は突っ込まないのです


 一方の市長ですが、逮捕当初から一貫して否認していました

 ですから、最大の争点は、お金の授受があったのかどうか、つまり、中林受刑者の証言の信用性なのです

 このパターンは、ボクの事件と非常に良く似ています

 ボクも、同じく共犯者とされる人間の供述の信用性が、最大の争点でした

 結果、証言の信用性を否定して、ボクは逆転無罪となったワケですが、この共犯者とされる人間は、現行犯逮捕されているので、有罪は確定していました

 正に、今回の事件と同じで、片方は有罪でもう片方は無罪という結果です


 今回の事件は、現金を渡したとされる場面の証言が一番重要なのですが、中林受刑者は誰も居ない時に渡した、と供述しながら、同席者は一歩もその場から離れて居ない、と供述しました

 この供述が、無罪に大きく影響したとボクは考えます

 この同席者の供述について、検察は、〝一年半前のことだから記憶が薄れているから信用出来ない〟と、反論したそうです

 ホントアホですね

 そう主張するのなら、中林受刑者の供述も、同じく一年半経っているんだから信用出来ない、となるでしょう

 なのに、自分達の都合の悪いことは一切無視して、屁理屈をこじつけて反論するのです

 まっ、そう言うしかないのでしょうけどね


 それと、判決では、中林受刑者の供述の変遷を指摘してましたが、これもボクの事件と全く同じでした

 と言うのは、やはり事実ではなく〝創作〟は、実際にはなかった事なので、何度も話しているとブレて来るのです

 要は、作り話という嘘だからです

 ホントに実体験したのなら、それも、賄賂を渡すと言う非日常の体験をしたのなら、その供述は首尾一貫していて然るべきでしょう

 皆さんも、賄賂とは言わないけれど、何か滅多に起こらない事が起きた時は、その時の記憶は鮮明に覚えているでしょう

 例えば、本屋さんで、偶然同じ本を取ろうとしたら手が触れ合って、それをキッカケにカフェに行った、とかとか(笑)

 そういう非日常をたホントに体験したのなら、その時の供述がコロコロと変遷するのは、ホントは実体験していないからだと言っているのです

 
 ボクの事件も、共犯者とされる人間が、作り話をしているが故に、供述がコロコロ変わっていたのです

 ボクは、〝ホントに体験しているのなら、そんな変遷は有り得ない。変遷しているのは、何より作り話をしているからだ〟と、主張して、控訴審ではその主張が全面的に認められたのです

 なので、今回の事件を振り返ると、つくづくボクの事件と酷似しているなと思ったのです

 勿論、罪種は違いますが、共犯者の証言が立証の柱という構図が、全く一緒なのです

 なので、同じ無罪判決でも、妙な親近感を覚えるのです



 それに、この全国最年少市長を見て下さい

 実に爽やかな好青年で、ボクとはまるで正反対です

 同じ無罪経験者でも、市長の場合は当然だよね、という反応でしょうが、ボクの場合はホントかよ、という反応です(笑)

 こんな、爽やかイケメン市長が、たかが30万の為に、賄賂を受け取ると思いますか

 勿論、人は見かけによらず、とは言いますが、この市長はそんなことはしないでしょう


 一方、警察や検察は、相当猛省した方がいいと思います

 恐らく、現役の市長、それも全国最年少市長の不正を摘発すれば、社会的にも注目され、県警や検察の株も上がると考えたのでしょう

 だから、中林受刑者の供述を過信し、都合よく捉えて、事件の筋書きを作ったのでしょう

 結局は、そんなモノは砂上の楼閣なので、見事に崩れた結果となりました

 ホント、ざま~みろです


 今後の展開としては、検察は控訴すると思うので、まだ無罪は確定しません

 しかし、控訴しても、逆転有罪の可能性は低いとは思います

 まっ、控訴する以上、少ない確率とは言え、逆転有罪の可能性は残りますが、有罪だと思っているのは手柄を立てたい検察のバカだけで、世論は全員一致で無罪だと思ってますよ

 でも、控訴する以上は、その行方は気になるところですね


 ともかく、藤井市長に無罪判決が出て、ホントにホントに良かったと思います

 心より祝福致します


 さて、来週も、最近あった無罪判決についてお話する予定です

 それでは、よい週末を

 

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不意打ちの無罪判決!!!(後編)

 

 こんにちは

 今日も、いい天気ですが風が強いですね


 昨日は、先日たまたま傍聴に行った、殺人及び放火事件の奇跡の無罪判決についてお話しました

 当日の詳細は、もったいぶって引き伸ばしました(笑)

 ですので、本日お話したいと思います

 
 さて、早速当日の状況をお話しましょう


 判決当日の3月3日、ボクは事前に調べていた判決が、予定通り行われるか、念の為裁判所に確認の電話をしました

 たまにですが、判決が延期になったりする可能性があるので、行ってからやってなかったってなると、完璧な無駄足ですから、それを防ぐ為に電話をしたのです

 すると、電話に出た職員は、判決は予定通り行われると言っていったので、一安心してアクセルを踏みました


 開廷時間は、15時からだったので、少し余裕を持って裁判所に到着しておきたいと思い、若干焦りながら向かいました

 と言うのは、皮肉なもので、こういう時に限って道がノロノロで、車の時計と何度も何度もにらめっこをしてしまうのです

 なので、途中〝間に合うかな…〟と、不安が過ぎりました

 この日の判決は、傍聴券は出ていなかったのですが、流石に大きな事件だけに、それなりに傍聴人は来るだろうとの予想だったのです

 傍聴券が出ていない場合は、先着順なので、万が一人が多くて満席の場合は傍聴出来ないのです

 ですから、何とかそれだだけは避けたいと言う思いもあり、ついつい不安が過ったのです


 そんな事を思いながら、何とか開廷10分前に到着しました

 車を降りて、早歩きで法廷へと向かいますが、余り人がザワザワしている感じは無かったので、〝おっ、余裕じゃん〟と思いました

 ところが、法廷の前へ行くと、何と行列が出来ていたのです

 その数は、およそ30人位でした

 やはり、大きな事件だけに、皆さんそれなりに興味があるのでしょう

 その人達を、裁判所職員が〝二列に並んで下さい〟と促し、法廷の横にラーメン二郎の行列のように、傍聴希望者が列を作ります

 恐らく、この行列に並ぶ全ての人達が、その後に訪れる究極のサプライズを予想していなかったでしょう(笑)


 そして、開廷5分前に、職員の指示で行列が法廷へと吸い込まれて行きます

 202号法廷は、一番前方の列が報道記者席になっていて、一般傍聴人は二列目以降に座らないといけません

 ボクは、被告人席が良く見える位置に座ろうと、対角線上に陣取りました

 それは、被告人の顔を良く見たかったからです

 思いの外、報道記者席もそれなりに埋まり、予想以上の注目度だなと感じました


 少し経つと、刑務官に連行されて、羽鳥選手が入場して来ました

 その表情は固く、何かに押しつぶされそうな感じでした

 被告人席に座ると、ずっと下を見詰めていました

 この時、羽鳥選手は、一体何を思っていたのでしょうか…

 
 この、判決前のドキドキ感は、ボクも経験者なので分かりますが、何とも表現のしようがない心境です

 くじで例えるなら、アタリが出れば〝シャバ〟で、ハズレが出れば〝ムショ〟と言う、人生を懸けたくじです

 しかも、このくじの確率は、過去の実績を見ると、99.9%ハズレ(有罪)が出ると言います

 逆に、アタリ(無罪)が出る確率は、たったの0.1%しかありません


 こんな、誰もが挑戦したくないくじを、被告人である以上チャレンジしないといけないのです

 それに、羽鳥選手の科せられたくじの種類は、何と〝無期懲役〟という、事実上の終身刑ですから、ボクなんかとは次元が違います

 ボクは、万が一有罪でも、当然納得は出来ないですが、遅かれ早かれ、ところてんのようにいつかはシャバへと押し出されます

 しかし、羽鳥選手は、ハズレだったら、一生刑務所から出れないのです

 ですから、同じ被告人とは言え、その次元は全く違います


 そして、裁判長を筆頭に、裁判員達が入廷して来ました

 全員起立をして、一礼し、定刻通りに開廷しました

 この時、ふと周りを見ると、48席ある傍聴席はほぼ満席でした

 その中には、明らかに私服の〝デカ〟が居ました

 勘違いじゃないのか、と思うかも知れませんが、ボクの嗅覚は犬より優れているので間違いありません

 恐らく、裁判の行方が気になって、傍聴に来ていたのでしょう



 『それでは、開廷します。では、羽鳥さんは証言台へ。』

 と、裁判長が促し、羽鳥選手はトボトボと証言台へと向かいます

 この時、ボクは裁判長の言葉に違和感を覚えました

 それは、被告人と言わずに羽鳥さんと言ったからです

 通常は、裁判長は『被告人は前へ』と、被告人と言います

 それが、名前だったので、何で名前で呼ぶのだろうと思ったのです

 でもそれは、その後に続く言葉に繋がっていたのでしょう


 『それでは、あなたに対する殺人、非現住建造物放火事件について、当裁判所の判決を言い渡します。』

 判決宣告の時の、独特の緊張感です

 ボクは、主文を書き留めようと、右手にペンを持ち、手元のレポート用紙を見詰めていました

 すると、


 『主文。被告人〝は〟無罪。』


 その瞬間、ボクはおもいっきりビクッとして、裁判長の方を見つめました

 レポート用紙を見ていた視線が、パッと前方に移ったのです

 もう、〝えっ〟と言う感じで、誰もが鳩が豆鉄砲を食らったようでした

 そして、何人かの報道記者が、法廷を早足で出て行きました

 また、妙な静寂に包まれていました

 ボクの逆転無罪判決の時は、〝おぉ~〟と言う歓声と大拍手でしたが、そんな光景は一切皆無で、まるで有罪だったかのような雰囲気でした

 ボクは、何だこの静寂は、と不思議でなりませんでした


 実は、ボクは判決の瞬間、被告人〝は〟と、聞こえたので〝おやっ〟と思ったのです

 何故なら、無罪になる時は、被告人〝は〟と言うからです

 逆に、有罪の時は、被告人〝を〟と言います

 被告人〝を〟懲役○年に処する、と言い、被告人〝を〟無罪に処する、とは言いません

 だって、無罪は刑罰ではないので、処すると言う表現はおかしいじゃないですか

 なので、裁判長が、被告人〝は〟と言ったので、ボクは〝えっ〟と、思ったのです


 一方、当事者である、羽鳥選手は、判決の瞬間全く微動だにせず、ただただ前方を見詰めているだけでした

 ホント、羽鳥選手からは、一切の喜怒哀楽が感じ取れないのです

 何というか、気迫が無いというか…

 ボクは、判決の瞬間、おもいっきり〝ヨシッと、言って右手でガッツポーズをしました

 その位、待ちに待った判決でしたからね

 だから、無罪の判決を聞いても、一切微動だにしない羽鳥選手は、ボクからすると理解できないのです


 その後、裁判長は羽鳥選手を証言台に座らせ、判決理由の朗読を始めました

 判決内容は、昨日のお話にも書いた通りですが、とにかく検察の主張は全て排斥し、脆弱であると指摘しました

 所謂、〝状況証拠による事実認定〟と言うやつで、この点について裁判所の判断は、殺人や放火をしたとまでは言えないと判示しました

 この事件は、犯行の直接的な証拠は一切なく、間接証拠の積み上げで、羽鳥選手が犯人であろうと強く推認出来ると言うモノなのです

 ですから、それらの間接証拠だけでは、羽鳥選手が犯人とするには合理的な疑いが残ると判示したのです

 
 ボクは、判決内容を聞いて感じたのが、実に簡素にまとめられているなという印象でした

 通常、無罪判決の際は、判決文は必然と長くなるのですが、今回は実にまとまっていて、朗読時間もわずか20分足らずでした

 ホント、分かりやすくまとめられていました


 判決文を、裁判長が朗読する間、裁判員はじっと前方を見つめていました

 その表情は、全体的に固いように見えました

 今回の評決は、一体何人の人が無罪に票を投じたのでしょうか

 全員か二人かそれとも四人か裁判官の判断は

 ホント興味ありますよね


 そして、思いの外短い判決文の朗読が終了し、裁判長は、

 『以上が判決理由になります。それでは閉廷します。』

 と、淡々と告げ、裁判員は法廷を後にしました

 その際も、羽鳥選手は一礼や、ありがとうございます等と言うこともなく、ただただ無言で立っているだけでした

 そして、傍聴席に居る関係者と一言二言交わしていたのですが、何を言っているかまでは聞き取れませんでした

 関係者が、その後も何か言おうとしてましたが、刑務官に手で制止されていました

 
 でも、これは非常におかしくて、無罪なんですから被告人ではないので、静止される筋合いはないのです

 ボクの時は、終了後、法廷の柵越しに、清田君を始めとした仲間と、ガッツリ固い握手をして喜びを分かち合いました

 ホント、今でも昨日のことのように、あの光景を覚えています


 そして、羽鳥選手は、手錠をされることはなく、法廷の奥へと消えて行きました

 ボクも、法廷を後にして外へと出ると、ザワザワしていて、記者が弁護士を囲んでいました

 その数は、十人以上は居たと思います

 それから、一階のロビーに降りて、他の事件がないかと開廷表を眺めていると、弁護士や記者達が降りてきて、外で囲み取材が始まりました

 ボクも、紛れて聞こうかと思ったのですが、ちょっと気が引けたので、その場を離れ別の裁判員裁判を観に行きました

 それについては、別の機会でお話します


 その後、ボクは別の裁判員裁判を観てから、裁判所の側にある、さいたま拘置所に歩いて行って、羽鳥選手が出て来る場面に遭遇しないかと思ったのですが、残念ながら遭遇しませんでした

 実は、場所によっては、検察庁と裁判所と拘置所が、同じ敷地内にある場合があるのです

 これは、結構地方に見られる光景なのですが、さいたま地裁も御多分に漏れずこのパターンでした

 まっ、東京地裁のような大きな所は別ですが、地方の裁判所ではこのパターンは結構あるのです

 それから、無罪判決になると、荷物整理をして直ぐに釈放なので、必ずさいたま拘置所から出てくるのです

 ボクは、自分の実体験でそれが分かっていたので、もしかしたらと思い、歩いて行ってみたのです

 しかし、残念ながら、羽鳥選手とは会えませんでした


 
 以上が、判決当日のドキュメントでした

 これで、羽鳥選手は晴れて自由の身で、めでたしめでたし、とは残念ながらなりません

 まだ、裁判は終わりません

 何故なら、検察が控訴するからです

 まだ、控訴はしていませんが、恐らく控訴はするでしょう

 そうすると、自由の身でありながら、身分は被告人のままなのです

 なので、この無罪判決が確定するまでは、まだまだ時間が掛かります

 それに、控訴審では、もしかしたらボクのような逆転無罪ではなく、〝逆転有罪〟になる可能性がありますから、まだまだこの事件からは目が離せません

 引き続き、控訴審も追いたいと思います


 それにしても、何気なく見に行った、重大事件の裁判員裁判の無罪判決を生で観れるなんて、つくづくボクは〝持ってる〟なと思いました

 流石に、裁判員裁判の無罪判決を観たのは初めてでした

 これからも、そうそう巡り合わないでしょう


 さて、明日は、またしても出た無罪判決についてお話する予定です

 

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不意打ちの無罪判決!!!(前編)



 こんにちは

 今日は、春の日差しで暖かいですね

 しかし、花粉も多いらしいので、くれぐれも気を付けましょう


 昨日も、最近の無罪判決についてお話しました

 相変わらず、痴漢事件での無罪判決が多いですね

 しかも、昨日の事件は、裁判官の判断が『女性の勘違い』と、判示していましたから、いかにバカげた事件だったかが分かります


 さて、今日も、最近の無罪判決についてお話する予定でしたが、究極のサプライズが起きたので、それについてお話します


 昨日の午後、突如下記のニュースが流れました


 両親殺害事件、長男に無罪=「犯人認定に合理的疑い」―さいたま地裁


 埼玉県熊谷市で2011年、同居の両親を殺害後、自宅に火を付けたとして殺人、非現住建造物等放火の罪に問われた長男の無職羽鳥浩一被告(43)の裁判員裁判の判決で、さいたま地裁(栗原正史裁判長)は3日、「犯人であると認定するには合理的疑いが残る」として、無罪(求刑無期懲役)を言い渡した。

 判決は、羽鳥被告宅の複数箇所から灯油反応が検出されており、放火されたと判断。

 また、母輝子さん=当時(69)=の甲状軟骨が折れ、ひもで首を圧迫されたような痕があり他殺と認定した。
 
 しかし、父平吉さん=同(68)=の急性硬膜下血腫については「何者かの攻撃で生じたとまでは認められず、他殺とは言えない」として、夫婦が健康状態で問題を抱えていたことを踏まえ、「心中であっても十分説明がつく」とした。
 
 さらに窃盗目的の第三者による犯行の可能性などにも言及。

 羽鳥被告が事件後連絡が取れなくなり、静岡県内で発見されたことについては「遺体を発見し、犯人と疑われることを恐れ通報しないことも否定できない」とした。
 
 羽鳥被告は11年3月10~11日、熊谷市善ケ島の自宅で平吉さんと輝子さんを殺害し、自宅に火を付けたとして逮捕、起訴されていた。
 
 同被告の弁護人は「主張がほとんど裁判所に認められた形になって良かった」と語った。
 
 さいたま地検の片山巌次席検事の話 判決内容を精査検討した上で、上級庁とも協議して適切に対処する。



 



 と言う事件で、ボクはこの事件の判決を傍聴に行っていたのです

 
 実は、遡ること二週間前、ボクはふと何気なくさいたま地裁に傍聴に行こうと思い、何か事件はないかとさいたま地裁に電話しました

 すると、偶然にも裁判員裁判が開かれていて、しかも、その罪名が殺人と放火だと言うので、俄然興味が湧き急いでハンドルを切ったのです

 その時の様子が、下記の記事です

 
 『殺人、現住建造物放火事件』(※リンク)


 ボクとしては、何の情報も詰め込まないで傍聴に行ったので、一体どんな事件なのかは分かりませんでした

 しかし、帰ってから調べて見ると、被告人が両親を殺害し自宅に放火したって言うとんでもない事件だったのです

 更に、被告人は否認していて、供述と矛盾する客観的証拠も上がっていたので、ボクは120%有罪だろうと思っていたのです

 
 だから、さして興味も湧かなかったので、その後の公判は全く傍聴に行く気にはならなかったのです

 ただ、判決だけは、上記の記事でも綴っているように、もしかしたら傍聴に行くかも、と思っていました

 その理由は、両親二人を殺害し、更に自宅を放火して、無期懲役を求刑された被告人には、一体どんな判決が下されるのか興味があったからです

 それに、本ブログでも、その裁判の一端を綴った以上、やはり結果は書いておかないとな、と言う思いもあり、ボクは判決は傍聴に行こうと決めたのです

 
 まさかこの時、究極のサプライズが待っていようとは、一ミクロンも想像しませんでした…


 
 さて、判決当日の状況ですが…


 と、このまま書こうと思ったのですが、やはりもったいぶりたいので、当日の詳細は明日お話します

 意地悪でごめんなさい(笑)



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また出た痴漢事件の無罪判決。



 おはようございます

 今日は、またしても雨ですね

 嫌になっちゃいますが、頑張って行きましょう


 昨日は、最近の無罪判決と言う新しいカテゴリのお話でした

 その中でも、どう考えてもおかしな痴漢事件についてお話しました

 つくづく、警察や検察の無能さには呆れるばかりでした

 
 さて、今日も、最近あった無罪判決についてお話します

 何の因果か、またしても痴漢事件でした…



 痴漢は「女性が勘違い」と否認の男性に無罪判決 


 電車内で女性に痴漢をしたとして、埼玉県迷惑行為防止条例違反に問われた東京都小平市の会社員の男性(37)に対し、 さいたま地裁は9日、無罪(求刑・罰金50万円)を言い渡した。
 
 仁藤佳海裁判官は「被告人が犯行に及んだと断定するには合理的な疑いが残る」と述べた。
 
 男性は昨年3月6日午後11時過ぎ、東武東上線の車内で、20歳代の女性の尻を触ったとして同条例違反容疑で朝霞署に逮捕された。
 
 男性は同8日に釈放され、さいたま地検が同年7月に在宅起訴した。
 
 男性は逮捕時から容疑を否認し、公判では「女性が勘違いしている」と主張していた。
 
 判決では、尻を触られたとする女性が男性の手をつかんだ時の状況について、「曖昧な部分が残り、他の者が犯行に及んだのではないかという疑問が生じる」と指摘した。
 
 同地検の片山巌次席検事は「判決を精査し、上級庁と協議して適切に対処したい」とコメントした。


 

 と言う、2月10日のニュースでした

 ボクは、昨日の事件もそうですが、たまたまニュースサイトを見てこの判決を知ったのです

 特に、テレビで報道された訳ではないので、タイミングが合わない限り、このニュースに触れる機会はないでしょう

 ヤフーのトップ画面が、頻繁に更新されるように、ニュースは次々と入って来ますからね

 なので、昨日の事件もそうですが、ボクは今回の事件があるなんて、全く知りませんでした

 ホント、いつも思うのですが、我々の知らないところでは、様々な事件が起きているんですよね


 この事件もそうですが、その後の報道がないことを見ると、この無罪は確定したと思われます

 ボクは、ここに大きな疑問を感じるのです

 どういうことかと言うと、検察は、この元被告人が痴漢の犯人だと思って起訴したんですよね

 だったらば、何故控訴しないのでしょうか

 
 基本的に、検察は有罪に出来ると確信しない限り起訴しません

 つまり、この事件は有罪に出来るとの確信に至らない限り、起訴されない、裁判にはならないという事です

 と、言うことは、起訴した以上は、この人が痴漢の犯人だと思ったのです

 なのに、何故一審で無罪が確定しちゃうのでしょうか

 痴漢の犯人だと確信しているのなら、とことん最高裁まで争うべきじゃないですか

 そう思いませんか

 
 にも拘わらず、控訴しないなんて、非常に矛盾していると思いませんか

 要するに、途中でさじを投げる位なら、初めから起訴するんじゃねぇよ、って事です

 一審で諦めると言うことは、起訴の段階で、有罪に出来るかどうかは微妙だったと言う証左です

 恐らく、〝起訴してみて裁判所の判断を仰ぐか〟的な、起訴だったのでしょう

 ホント、こういう〝ギャンブル起訴〟は絶対にやめてもらいたい

 史上最高の大迷惑でしょう

 
 だって、当事者の身にもなって下さい

 起訴されるという事は、被告人として刑事裁判に縛られるという事です

 幸い、昨日の事件と今日の事件は、在宅起訴だったので身柄を勾留されることはなく、通常の社会生活を送りながら裁判を迎えれます

 しかし、裁判は平日のみしか開廷しないので、その度に会社に何とか言って休まないといけません

 その際、当事者は何て会社に言えば良いのでしょうか

 
 そして、昨日の事件も、今日の事件も、無罪判決が出るまでに、約一年も掛かっているんです

 ホント、自らの無実を証明するのに、こんなにも時間が掛かるのです


 また、警察や検察は、被害女性の話をそのまま鵜呑みにして、他のあらゆる可能性を考えなかったのでしょうか

 これは、被害女性の話を軽視しろという意味ではありません

 特に、昨日の事件なんて、どう考えても故意じゃない事故でしょう

 なのに、何であんなのが痴漢になっちゃうのか不思議でなりません


 ともかく、一審で無罪が確定する位なら、初めから起訴するんじゃないよって事です

 勿論、巻き込まれた被告人にとっては、それはそれは素晴らしい結果なのは言うまでもありません

 でも、無罪になる位なら、初めから起訴するなよって思いますよね

 ホント、自分の主張が通って良かったですね


 
 さて、明日もこのカテゴリの話をする予定です

 

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ささやかな無罪判決…。


 こんにちは

 今日から、3月の新しい一週間が始まりますね

 是非、張り切って行きましょう


 さて、今日は、つい最近あった無罪判決についてお話します

 
 余りニュースにならない無罪判決ですが、それもそのはずで、本ブログのタイトル通り、刑事裁判は〝有罪率99.9%〟だからです

 ですから、刑事裁判の殆どが有罪なんですから、無罪そのものが極めて少ないのです

 だって、無罪の確率は、たったの〝0.1%〟なんですからね

 だから、もっともっとニュースになって良いと思うのですが、いかんせん扱いがベタ記事と同じなので、無罪経験者としては非常に悲しいです



 で、ボクが、今回取り上げた無罪の事件はこちらです


 痴漢で無罪判決、感極まって女性裁判官に一礼


 電車内で女性に痴漢をしたとして京都府迷惑行為防止条例違反に問われた同府内の40歳代の会社員男性に対し、京都地裁は8日、無罪(求刑・罰金30万円)の判決を言い渡した。

 渡辺美紀子裁判官は「故意に触ったとするには合理的な疑いが残る」などと指摘した。

 男性は1月9日、阪急京都線の電車内で、隣に座っていた20歳代女性の太ももを触ったとして現行犯逮捕された。

 男性は一貫して容疑を否認したが、3月に在宅起訴。

 公判で弁護側は、男性は寝ていたと主張した。

 渡辺裁判官は女性や目撃者の証言から、太ももに手が触れた時間は約2秒と認定。
 
 「寝ていて手を滑らせ、触れた可能性が全くないとは言い切れない」と述べた。

 判決言い渡し後、渡辺裁判官から「お疲れさまでした」と声をかけられた男性は感極まった表情で深々と頭を下げた。

 京都地検の永村俊朗次席検事は「上級庁とも協議し、適切に対応する」とした。


 

 


 初めて、YouTubeの動画を挿入してみました(笑)


 という、2014年12月のニュースでした

 その後の報道がないことを見ると、恐らくこの無罪判決は確定したのでしょう


 この事件、ニュースを読むと実に不可解で、女性の太ももに触れた時間は、たったの2秒だと言うのです

 しかも、元被告の男性は、酔っ払って寝ていたそうなので、ウトウトと船を漕いでる最中に、たまたま手が太ももに触れてしまった可能性が高いのです

 ほら、電車でも良く見かけるじゃないですか

 こっくりこっくりと、船を漕いで隣の人の肩にもたれ掛かる疲れた人を

 それと、状況的には同じでしょう


 ましてや、酔っ払っていたと言うのですから、体勢がだらんとするのは十分に理解出来るので、その際に隣の女性の太ももに触れてしまった可能性が極めて高いのです

 つまり、故意ではなく、事故という名の過失だという事です

 
 ホント、この事件が恐ろしいのは、事故の可能性が極めて高いのに、痴漢の犯人と間違われてしまったところなのです


 だって、皆さんも、お酒を飲んで電車で帰宅することは、往々にしてありますよね

 その際、つい眠くてウトウトと船を漕いでしまうことはありますよね

 そして、わざとではなく、気付いたら隣の人にもたれ掛かかってしまった経験はありますよね

 今回は、それが事件になってしまったようなモノなのです

 勿論、もたれ掛かって痴漢呼ばわりされた訳ではないですが、酔っ払って寝ていたら、自分の意識とは裏腹に、体がだらんと大の字になってしまう事はありますよね

 その時に、たまたまだらんとした手が、女性の太ももに触れただけなのです


 しかも、裁判所の認定では、太ももに触れていた時間はたったの〝2秒〟だと言うのです

 確信的な痴漢の犯人なら、2秒以上触れているでしょう


 加えて、ボクは、この被害女性が大袈裟な気がしてならないのです

 その理由は、前記のとおりで、わざとじゃない可能性が極めて高いのに、〝この人痴漢です〟と、騒ぐからです

 もう少し、冷静な対応をして欲しいですよ

 だって、朝の通勤ラッシュのように、身動きが取れない訳ではないので、直ぐに席を立って移ればいいじゃないですか

 それでも、この元被告が執拗について来たと言うのなら、確信犯と言えるでしょう

 なのに、状況は全然違います

 
 この被害女性もどうかと思いますが、この事件事故を在宅とは言え、起訴しちゃう検察も検察です

 だって、状況的に過失の事故の可能性が高いのに、痴漢の犯人にしようとしてしまう国家権力

 ホント、恐ろしいですよね


 特に、今回の事件は、皆さんも同じような状況に遭遇する可能性が高いケースです

 これでは、お酒を飲んで電車に怖くて乗れませんよね

 座ったら、ついつい眠くなっちゃいますもんね


 まっ、結果的には、裁判所が素晴らしい判決を下してくれたので、何とか疑いは晴れましたが、一歩間違えれば痴漢犯罪者のレッテルを貼られるところでした


 
 因みに、この元男性被告人には、刑事補償金は殆ど出ないと思われます

 何故なら、身柄を拘束されてないからです

 刑事補償は、勾留されて、裁判の結果無罪が確定した場合に、その期間の補償をするものです

 ですから、今回の場合は在宅起訴なので、身柄を拘束されていませんから、身柄は自由でした

 すなわち、普段と変わらない日常生活を送りながら、裁判を迎えれるので、周りにも殆どバレません

 なので、刑事補償は、一日の満額上限の12500円なんて到底出ないでしょうね

 恐らく、出たとしても、かなり減額されると思います

 
 ただ、あくまでも、自分で刑事補償を請求したらの話です

 無罪が確定したからと言って、裁判所が勝手に振り込んでくれるわけではありません

 ホント、勘違いされたのはこっちなのに、納得がいきませんよね


 と言う、今日はお話でした

 明日も、最近の無罪判決についてお話する予定です

 くれぐれも、飲み過ぎて電車に乗る時は気を付けましょうね(笑)

 

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