日本初(?)有罪率99.9%の刑事裁判で〝二度も〟無罪判決を勝ち取った男のブログ!

過去、二度も刑事裁判の被告人として法廷に立たされるも、自力で反証、反駁をし二度も無罪判決を勝ち取る!そんな私が、あらゆる事を綴る!

2013年10月の記事

訴訟手続きの法令違反。

人気ブログランキングバナー



 (大変恐縮ですが、両方のクリックをして頂けるとありがたかったりします。)


 予め断っておきますが、今日の内容はかなり法律的な話になりますので、どうぞお付き合い下さいませ 

 
 意外にも、〝佳苗ちゃん〟控訴審の主任弁護人が強力な人で、ボク自身大変ビックリしたのは前回お伝えした通りです

 この、神山弁護人が起立して、控訴趣意書を読み上げて行ったのですが、これがまたメチャメチャ〝声が甲高い〟(笑)
 
 多分、あの法廷に居た全員が、ボクと同じ印象を抱いたでしょう(笑)

 ボクが、〝おぉっと凄さを感じたのは声の高さではなく、その読み上げている内容でした

 
 弁護人の控訴の趣意は二点あって、一点目が訴訟手続きの法令違反、もう一点が事実誤認の主張でした。

 
 一点目の訴訟手続きの法令違反の主張は、詳細に書くとひっちゃかめっちゃかになってしまうので、簡単に要点を述べます

 これは、〝佳苗ちゃん〟が起訴されてもいない事件を、有罪認定の根拠とされるのはおかしいと言う主張です。

 意味分かりますか(笑)

 どうやら、彼女は何度も逮捕されているのですが、その内幾つかの事件は起訴されていないんです。

 詰まり、逮捕はされたけれども裁判になっていない、と言う意味です

 きっと、不起訴になったのでしょう

 にも拘わらず、一審判決はその起訴されてもいない事件を、他の起訴された事件の有罪認定の根拠としたのです。

 「他にも似たような事件を起こしているのだから、この事件も佳苗ちゃんがやったと推認出来る。」

 って言う、論法です。

 要するに、裁判と言う〝俎上〟に上がってもいない事件を、他の事件の有罪認定の根拠にするのはおかしいでしょっ、と言っているのです

 確かに、これは極めて仰る通りで、裁判と言う〝俎上〟にも上がっていない事件を、他の起訴された事件の有罪認定の根拠とされたらたまったもんではありません…。

 これでは、ある事実を認定する際に、他の〝起訴されていない〟事件と比較されてしまっては、極めて被告人にとって不利です

 仮に、起訴された事件同士とを比較して、有罪認定の根拠とするのならそれはむしろ自然でしょう。

 しかし、起訴されていない、詰まり裁判と言う同じフィールドに上がっていない事件を、裁判と言うフィールドに上がっている事件と比較するのは、どう考えたって〝ズルイ〟と思いませんか

 ズルイのは、女だけでいいでしょう。(笑)(シャ乱Q)

 極端な例えだと、昔やんちゃしていた人間が起訴されて否認していたら、「昔、あんたはやんちゃしてたんだから、今回はやってるでしょう。」と、言われる様なものです

 でも、悲しいかな、裁判所はホントに狡猾なので、起訴されていなくても同じような事件で逮捕されているだけで、

 「起訴されなかっただけで、そもそも逮捕される事自体がおかしいんだから犯人はあなたでしょう。」

 って言う、論法で事実認定をするのが現状です…

 
 実は、この弁護人の主張、ボクはもの凄く骨身に沁みて分かるんです

 何故なら、ボクも一審判決は起訴されてもいない事件を、有罪認定の根拠とされたからです

 ボクの事件の詳細は、まだお話ししていませんが簡単に説明すると、ボクは今回〝二回〟逮捕されたのです

 その内、最初の事件は結局不起訴(事実上の無罪)になり、再逮捕されたもう一つの事件だけ起訴されたのです

 詰まり、ボクの裁判は二回逮捕はされましたが、一つの事件についてだけ有罪か無罪かを争っていた訳です。

 ところが、一審判決は何と起訴されなかった最初の事件を持ち出して、

 「被告人は、別の同種事件でも逮捕されており…」

 とかなんとか言って、「さも別の事件もやってるんだから今回もあんたでしょう」って言う、実に愚劣極まりない牽強付会で有罪認定の根拠の一つとしたのです

 ボクは、一審判決後改めて判決文を読んだ時、〝うわっ、汚っねぇと何とも表現し難い悔しさがありました

 だってそうでしょう

 起訴されていない、詰まり裁判と言う〝俎上〟にも上がってない事件が、何で他の事件の有罪認定の根拠の一つとなるんですか

 おかしいと思いませんか

 俎上、すなわち〝まな板〟の上に材料(事件)があれば、料理人(裁判官)は調理(判決)するのは可能、と言うか最早義務でしょう。

 しかし、ボクの最初の事件はその〝まな板〟に材料すら上がっていないのに、何で調理できるのでしょうか

 料理人は、材料が無いのに一体どうやって料理を作れと言うのでしょうか。

 と、言うのと全く同じ論理なんです

 にも拘わらず、ボクの一審判決は〝まな板〟に材料がないのに、勝手に料理が作られてしまったのです

 
 これと同じ事を、〝佳苗ちゃん〟も主張しているのです

 
 ホント、裁判所ってズルイと言うか汚いと思いませんか

 もう、裁判所は有罪だとの心証を持ったら、一般的に考えても〝それは有り得ないだろう〟と言う、とんでもない論理をこじつけて来ます


 ボクは、この点は自分の控訴趣意書では殊更強調しませんでした…。

 何故かと言うと、この訴訟手続きの法令違反よりも、断然事実誤認の方が重要だったからです

 と、言うか、こういう法律論は余り裁判所は聞く耳を持ってくれないのが現状なので、ボクはこの点はそれ程チカラは入れませんでした


 しかし、〝佳苗ちゃん〟弁護団はこの点もしっかりと押さえていたので、実に素晴らしいなと感嘆しました

 やはり、そういう弁護人ならではの視点で、キッチリと控訴趣意書に組み込んでいるのは流石だな、と。

 この点の朗読を、約10分位した後、神山弁護人はもう一点の事実誤認の主張の朗読を始めました…。


 次回は、控訴趣意書のメインディッシュである、事実誤認の主張についてお話しします

 

弁護人とボクとの接点。

人気ブログランキングバナー



 (大変恐縮ですが、両方のクリックをして頂けるとありがたかったりします。)


 さて、いよいよ役者が勢揃いして、木嶋佳苗、あっ、〝佳苗ちゃん〟の控訴審初公判が〝キックオフ〟しました

 一通りの人定質問が終了して、佳苗ちゃんは被告人席へと戻りました

 その際も、傍聴人の全員が佳苗ちゃんの一挙手一投足を見逃すまいと〝ガン見〟しています


 続いて、裁判長から、

 『それでは、弁護人は控訴趣意書の要旨の陳述をどうぞ。』

 と、促して、傍聴席から見て一番奥に座っていた弁護人が起立し朗読を始めました。

 ボクは、内柴事件控訴審の前例を体験していたので、「あっ、また朗読するのか。」と、思いました

 おそらくは、一番奥に鎮座していたと言う事は、主任弁護人であろうと思われます。

 ボクは、朗読に合わせてこの弁護人の顔を改めて見ると、

 『あれっあの人はもしかして…。』

 と、ボクの脳内メモリーが〝タグ付け〟を始めて、直ぐにある人と一致しました

 
 実は、この主任弁護人は、平成24年11月7日にあの有名な「東電OL殺人事件」で〝再審無罪〟を勝ち取った、『神山啓史(ヒロシ)』先生だったのです

 この弁護人は、東電OL殺人事件の被告人だった、ネパール人の「ゴビンダ・プラサド・マイナリ」さんの逮捕当時から再審無罪までを担当した主任弁護人なのです

 詰まり、最初から最後まで弁護を担当して、見事再審無罪を勝ち取った〝人権派〟弁護人なのです。

 多分、殆どの方が〝東電OL殺人事件〟の概要を知っているかと思いますが、念の為知らない方の為に説明します


 1997年に渋谷区のアパートで、東京電力に勤務する女性が殺害され、その犯人としてゴビンダさんは逮捕されるも、一貫して無罪を主張。
 
 そして、2000年4月14日東京地裁は、現場から第三者の体毛が見つかったことなどを「解明できない疑問点」として挙げ「第三者が犯行時に現場にいた可能性も否定できず、立証不十分」として、無罪判決が言い渡された。
 
 しかし、この判決を不服として4月18日に検察は控訴し、2000年(平成12年)12月22日、東京高等裁判では、「犯行直前に被告人が事件現場にいたこと(鑑定により現場に残された使用済みコンドームに付着した精液と現場に残された体毛が被告人のものと一致)と、事件直後に金を工面できたこと」などいくつかの状況証拠を理由に有罪とし、無期懲役判決を言い渡した。その判決公判で、逆転有罪判決を言い渡されたゴビンダは、「神様、ぼくはやってない」と叫ぶ。
 
 2003年(平成15年)10月20日に、最高裁判所第三小法廷で上告が棄却され、無期懲役の有罪判決が確定した。
 
 2005年(平成17年)3月24日、収監されたゴビンダは、獄中から東京高裁に再審を請求した。収監中の男性に対し、日本国民救援会が支援を行った。また、日本弁護士連合会も、2006年(平成18年)10月に冤罪事件として専門家の派遣、費用の援助などさまざまなかたちでの支援を決定している。

 2011年(平成23年)7月21日、東京高裁の再審請求審で弁護側が要請し、東京高裁がそれを受けて現場で採取された物証のうちDNA鑑定をしていないものについて実施するよう検察側に要請し、東京高検がDNA鑑定を実施した。その結果、遺体から採取された精液から検出されたDNAは、ゴビンダのものと一致しないことが判明し、現場に残された体毛と一致することがわかったと新聞、テレビにより報道された。

 2012年(平成24年)6月7日、東京高裁(小川正持裁判長)は、再審の開始を認めた。また、ゴビンダの刑の執行を停止する決定をした。検察側は職権で勾留を続けるよう要請したが退けられ、ゴビンダは同日中に釈放された。小川裁判長は決定理由で「もしも新たなDNA鑑定結果が公判に提出されていたなら、犯人は別の男性Xではないかという疑念を否定できず、ゴビンダの有罪認定には到達しなかったのではないかと思われる」とした。そのうえで新たな鑑定結果を「無罪を言い渡すべき明らかな証拠」と認め、再審開始の要件が満たされていると判断した。

 再審開始決定後も検察側は有罪主張を維持していたが、被害者の爪から男性XのDNAが検出されたことから、無罪主張に転換した。

 再審初公判は2012年10月29日に開かれ、検察は、「被告以外が犯人である可能性を否定できない」として無罪を主張、結審した。同年11月7日、東京高裁(小川正持裁判長)が無罪判決を言い渡した。検察は上訴権を放棄し、ただちに無罪判決が確定した。

 (※ウィキペディアより引用)


 と、言う事件で、ゴビンダさんは無実の罪で何と〝15年〟も身柄を拘束され、有罪が確定した後は刑務所に移送されるので、無実なのにも拘わらず〝懲役〟と言う名の〝強制労働〟をさせられていたのです

 ホント、とんでもない事件だったのです

 何故、ボクがこの事件の主任弁護人を知っているのかと言うと、今回の再審無罪の経緯を詳細に綴った「東電OL事件 DNAが暴いた闇」と言う書籍を東京拘置所の〝独房〟で読んで、その中に弁護人の事が綴ってあったからです。(写真付きで)

 又、ボクは前回の刑事裁判の時に、土浦の拘置所で、ノンフィクション作家の佐野眞一さんが書いた「東電OL殺人事件」を読んで、〝これは、完璧な冤罪事件だな〟と思っていたので、尚更この事件に興味があったのです

 以上の理由から、ボクは神山弁護人の事を〝勝手に〟知っていたのです


 それともう一つ、この東電OL殺人事件とボクの逆転無罪事件が、実は凄い〝縁〟で繋がっていたのです

 
 では、ボクの事件とどう関係があるのか…


 それは、ボクの逆転無罪の控訴審を担当したのが前記の赤い文字で記している、〝小川正持〟裁判長だったのです(途中で交代)

 詰まり、東電OL殺人事件で再審開始の決定を下し、その後再審無罪の判決を出した裁判長だったのです

 はっきり言って、ボクが逆転無罪判決になったのは、間違いなく小川正持裁判長だったからです

 もし、違う裁判長だったら、ボクは今こうしてブログを書けず、刑務所でやりたくもない作業をさせられていたかも知れません…

 ホント、小川裁判長は、ボクが書いた控訴趣意書等を丹念に読んでくれて、被告人の言い分に耳を傾けてくれた大変素晴らしい裁判長でした

 言葉では、感謝してもし尽くせない位、感謝しています…

 是非、機会があるのなら、直接会って御礼が言いたいです。(笑)


 と、色々な事情が絡みあっていた為、ボクは〝佳苗ちゃん〟の控訴審の主任弁護人を知っていたのです

 
 要するに、〝佳苗ちゃん〟控訴審は、か、な、り、強力な弁護人の下に〝キックオフ〟したのです

 ボクは、その点を知ってもらいたくて、敢えて東電OL殺人事件の詳細を綴ったのです

 
 そして、ボクは控訴趣意書の要旨の朗読を聴いて、主任弁護人の神山先生の凄さを知らされる事となりました…。


 次回は、ボクは何故朗読を聴いて、主任弁護人の凄さを知る事になったのかをお話しします
 
 

いよいよ、〝佳苗ちゃん〟の登場!

人気ブログランキングバナー



 (大変恐縮ですが、両方のクリックをして頂けるとありがたかったりします。)


 13時30分になり、木嶋佳苗控訴審のスタメンの布陣を確認した所で、いよいよ〝選手〟の入場です(笑)

 とは言え、ボクはこの時点では、果たして木嶋佳苗が出廷してくるのかどうか、非常に懐疑的でした

 以前もお話しした通り、控訴審は被告人は出廷しなくてもいいので、殊更傍聴人の前で姿を晒す必要は全くないんですから、木嶋佳苗本人が〝行きたくない〟と、言えばそれはそれで全然OKなんです

 
 因みに、出廷しない場合は、公判前日に職員が『明日、出廷だけど何か持って行くものあるか』と、必ず確認に来るので、その時に『明日は、出廷しない。』と、言えば一枚書類を書いて手続きは終了です

 出廷当日に、職員が迎えに来ても『出廷しないので、書類提出してます。』と、言えば職員はその旨了承して、被告人は控訴審の最中でも東京拘置所の自分の部屋でいつもと変わらず過ごしていればいいのです

 なので、ボクはひょっとしたら木嶋佳苗は出廷して来ないのではないか、と思っていました…。

 
 そして、裁判長からの、

 『それでは、開廷します。』

 の、〝キックオフ〟宣言で〝試合〟が始まりました

 裁判所職員が、法廷内のドアの向こうに消えて行きました。

 この光景を見た時に、ボクは『あっ、呼びに行ったんだな。』と、思い木嶋佳苗が出廷するのを確信しました

 直ぐに、裁判所職員が消えたドアの向こうから戻って来て、それに続けて刑務官に脇を固められた木嶋佳苗本人が登場しました

 木嶋佳苗がドアから登場した瞬間、法廷内は全員が〝ゴクリ〟と、唾を飲み込んだ様な気配がありました

 柵の〝こっち側(シャバ側)〟に居る全員が、一生懸命首を背伸びさせながら、木嶋佳苗の一挙手一投足を見逃すまいと〝ガン見〟していました

 ボクとは、ニューシティーレジデンスのエレベーター内で会って以来の久し振りの再会です。(笑)

 『佳苗ちゃん、エレベーターで逢って以来だねボクの事覚えてるかいボクは、佳苗ちゃんの事をハッキリと覚えているよボクも色々あってさ、ついこの間まで君と同じく法廷の柵のそっち側に居たんだよ。でも、何とか頑張って今はこっち側に居るから佳苗ちゃんも頑張ってね

 なんて、思う余裕は全く無くて、一生懸命首を背伸びさせて木嶋佳苗の姿を追っていました(笑)

 いかんせん、傍聴席から立つわけにもいかず、前列の人もみんな首を背伸びしているので見づらい見づらい…

 しかも、木嶋佳苗がドアから出て来て被告人席に座るまで、裁判所職員が4人柵の真ん前に立って傍聴席側と正対しているのです

 おそらく、これは木嶋佳苗に何らかの危害を加えさせない為の〝ディフェンス〟だと考えられます。

 傍聴人達も、一体どんな人間が来ているのか分かりませんから、中には何か物を投げつけたり、突然襲い掛かるかも知れないので、そう言った事を防ぐ為の措置でしょう。


 さて、久し振りに拝見した〝佳苗ちゃん〟は、ボクがエレベーターで逢った時よりも、小さくなった様に思いました

 エレベーターで逢った時は、例えるなら〝小錦〟だったのが、法廷で観た時は〝舞の海〟になっていた様でした。(笑)

 とにかく、ボクが以前見た時よりも、確実に〝痩せていた〟のです

 
 一審の時の報道では、何だか出廷時の〝佳苗ちゃん〟は随分と〝オサレ〟していたみたいですが、この時は全くそんな風には見えませんでした…

 上は、赤いパジャマの様な服に白の水玉が入った物、下はグレーのスウェットと言うかレギンスの様な物で、ホント家からコンビニに行く様な格好でした

 髪の毛は、ボブ位の長さで黒髪、多分クセ毛の影響で少しウェーブが掛かっていました

 ボクは、オサレなワンピースでも装着して、ぶっといダイコン足を魅せてくれるものかと密かに期待していたんですが、残念ながらその願いは〝カナエ〟ませんでした。(笑)

 
 因みに、ボクの出廷時は〝勝負服〟ならぬ〝法廷服〟を自分の中で決めていて、家族が差し入れてくれた、アディダスのオサレなスポーティーなスウェットをずっと着用していました

 これは、〝ゲン担ぎ〟的な意味合いで、ボクは一審の初公判から、控訴審の逆転無罪判決まで、季節が真夏だろうと真冬だろうと一貫して同じ服を着て出廷していました

 加えて、一度も洗濯しなかったです(笑)

 〝えっ、汚い〟と、思われるかも知れませんが、拘置所から法廷に行くだけですから全く汚れませんし、護送バスで隔離されての移動ですから、雨でも濡れる事は全く無かったのです。

 だから、洗濯する必要も無かったのと、もう一つは判決が確定するまでは絶対に洗濯しないと決めていたので、本当に拘置所にいる間は一度も洗濯しませんでした

 そのお蔭もあって、無事に逆転無罪判決が出て、無罪が確定した後にちゃんと洗濯しました。(笑)


 さて、話は戻って、ブレスレッド(手錠)を外された〝佳苗ちゃん〟は、被告人席に着席すると裁判長から、

 『では、被告人は前へ。』

 と、促されて証言台へと歩を進めました

 特に、〝シコ〟は踏んでませんでした。(笑)

 『名前は

 と、裁判長から訊かれて、佳苗ちゃんは名前を証言しているんですが、これがかなりの小ささで傍聴席まで声がハッキリと聴こえませんでした…

 その後も、住所や生年月日を証言しているんですが、何を言っているのかさっぱり分からない…。(笑)

 ただ、何となく可愛らしい声だなと言う感じはしました

 『では、被告人は元の席へと戻って下さい。』

 と、裁判長から言われて被告人席へと戻る佳苗ちゃん


 続いて、裁判長から、

 『それでは、弁護人は控訴趣意書の要旨の陳述をどうぞ。』

 と、促されて傍聴席から見て一番奥に座っている弁護人が起立し、朗読が始まりました…


 さて、次回は弁護側の控訴趣意書の内容についてお話しします

木嶋佳苗控訴審〝スタメン〟発表!

人気ブログランキングバナー



 (大変恐縮ですが、両方のクリックをして頂けるとありがたかったりします。)


 こんばんは

 10月25日以来のご無沙汰です

 きっと、ボクのブログを楽しみにしている8万人の読者は、さぞや寂しかっただろうと察します…

 ボクとしても、毎日毎日記事を書きたいのですが、やはり休息も必要だと考え、週末は筆を休める事と致しました。(笑)

 なので、今後は基本的に週末はお休み致します


 さて、前回までは、ボクが見事約6倍の倍率を潜り抜けて、木嶋佳苗控訴審初公判の傍聴券をゲットした所までお話ししました

 改めて、N先輩の〝些細な行動〟には大変感謝しております。(笑)

 ボクは、当選した整理券を持って、心の中ではスキップしながら102号法廷へと向かいました

 この時の、厳重な警備体制については、以前お話しした内柴事件控訴審傍聴記(4)で詳報してますので、ここでは敢えて触れません…。

 興味があったり、改めて確認したい方は下記のリンクから飛んで下さい

 『内柴事件控訴審傍聴記(4)

 唯一違ったのは、内柴事件の時は整理券と傍聴券を裁判所入口の右脇で引き換えていたのが、この日は法廷の入口で職員に渡して傍聴券と引き換えた位で、後は内柴事件控訴審の時と全く同じでした。

 ボクが、13時15分位に102号法廷の入口に行くと、既に結構な人達が居て内柴事件の時は傍聴席の最前列をゲット出来ましたが、今回は微妙な気配でした…

 なんせ、情報によれば『カナエギャル』が居た位の人気ですから、他の傍聴人の方々もきっと最前列で木嶋佳苗本人を見たいのでしょう


 そして、13時20分になり裁判所職員の案内により、傍聴人の列が一人ずつ102号法廷へと吸い込まれて行きました

 ボクは、15番目位だったと思いますが、法廷に入ると一目散に被告人席の前へと早歩きして行きましたが、パッと見た時はもう最前列は全て埋まってしまいました…

 残念ながら、今回は内柴事件控訴審初公判の時みたく、傍聴席の最前列はゲット出来ず、仕方なく空いていた被告人席に近い前から4列目に座りました

 正直、間近で木嶋佳苗を〝傍聴〟したかっただけに、実に悔しかったです…。(笑)

 その後、13時28分から法廷内撮影が2分間入り、いよいよ〝キックオフ〟です


 ここで、それぞれのスターティングメンバーを発表致します

 傍聴席から向かって正面が裁判官席で、中央の八木裁判長を始め両サイドをベテランの裁判官で固めた3(スリー)トップの布陣(笑)

 これは、当然予想出来た布陣でした

 因みに、この〝試合〟を裁く東京高裁第五刑事部の八木裁判長は、去年覚醒剤の密輸事件で一審〝無期懲役〟だった被告人に対して、何と〝逆転無罪〟の判決を下した裁判長です

 ですから、少なくとも何でもかんでも〝有罪〟判決しか出さない裁判官ではなく、〝無罪〟判決を出すのを厭わない裁判官なので、もしかしたらこれは何かが起こるかも

 と、少なからず期待させる予感の裁判官達のスタメンでした。(笑)

 これは、語りだすと冗長になるので簡単にお話ししますが、裁判官の殆どは〝これは無罪だな〟と、思ったとしても、無罪判決を出すのをためらって有罪判決しか出さないのが現状なのです

 理由は、出世に響いたりとか様々らしいのですが、とにかく基本的には裁判官の殆どが有罪判決しか出さないと思っていて間違いないでしょう

 
 続いて、傍聴席から向かって左側が弁護人席で、ボクは一体〝何トップ〟の布陣で来るのか非常に楽しみだったんですが、思いの外少なくて3トップの布陣(笑)

 木嶋事件は一審で死刑判決、詰まりは生きるか死ぬかが懸かっている極めて重大な〝試合〟なのに、内柴事件控訴審の5トップよりも弁護人が少ないんですから、全く不条理と言うか理不尽だなと感じました…

 普通の感覚だと、死刑が懸かっている事件で弁護人が5トップで、懲役5年(内柴事件の一審判決)の事件では3トップで良いだろうと思いますが、これが逆なんですから全く何とも言い難いです…。

 と言うか、一般の感覚だと、準強姦事件で5人も弁護人要らないだろ、と思うのが圧倒的多数ではないでしょうか…

 勿論、お金があれば弁護人は何人でも付けられますから、金銭的に余裕がある人は〝何トップ〟の布陣でも〝試合〟に挑めるのですが…。

 とにかく、ボクの感覚では死刑が懸かっている事件にしては、〝3トップ〟では少ない気がしました…


 最後に、傍聴席から向かって右側の席が検察官席ですが、ボクの予想では2トップか3トップだろうなと思っていたのですが、何とビックリな〝1トップ〟の布陣(笑)

 これは、ホントに予想外でした…

 ボクは、いくら検察は控訴していないとは言え、死刑が懸かっている極めて重要な試合では絶対に2トップないし3トップ(分かってると思いますが、詰まりは二人か三人)の布陣で来ると思っていたのです

 だから、1トップの布陣は非常にビックリしました

 おそらく、検察としては一審で望み通りの判決をゲット出来たので、余裕綽々の采配なのでしょう。

 
 以上、それぞれの布陣を紹介致しました

 木嶋佳苗控訴審と言う、極めて重要な〝試合〟はこのスターティングメンバーで闘います


 そして、この試合の一番の主役である木嶋佳苗被告がいよいよ登場します…

 
 さて、思いの外スタメン紹介が長くなってしまったので、次回は木嶋佳苗〝選手〟の入場からお話ししたいと思います

傍聴希望者の人だかり。

人気ブログランキングバナー



 (大変恐縮ですが、両方のクリックをして頂けるとありがたかったりします。)


 10月17日(木)午後12時40分頃、ボクとN先輩は木嶋佳苗控訴審初公判を傍聴する為の列に並びました

 この日の、一般傍聴席の数は『68席』でした。

 内柴事件控訴審初公判よりも、若干少ない状況です

 列に入る瞬間に、N先輩が気を利かせてか、ボクを先にどうぞと促しボクはN先輩よりも先に列に入り、裁判所職員から226番と言う整理券を受け取りました

 木嶋佳苗控訴審傍聴整理券

 この写真の通り、226番と言う事は、詰まりボクは226番目の人間なので、この時点で226人並んでいると言う意味です

 少なくとも、この時点で(締切20分前)前回ボクが傍聴した「内柴事件控訴審初公判」よりも、多くの人が並んでいます。

 ボクは、締切20分前なのにも拘わらず、既に内柴事件の時よりも人数が多いので、『こんなに居るのかよ』と、思いました…

 ボクを先に促したN先輩は、ボクの次なので必然的に227番の整理券を持っています


 そして、二人で横に並びながら雑談している間にも、次から次へと、どんどん人が列に吸い込まれて行きます

 もし、この状況をグルメリポーターの彦摩呂が観ていたのなら、

 『まるで、ダイソンのサイクロン掃除機やぁぁぁぁぁぁ~

 って、表現する位の〝吸引力〟で列に人が吸い込まれて行きます。(笑)

 これ、決して大袈裟ではなくホントです

 きっと、これだけの〝吸引力〟があるのも、木嶋佳苗の〝魅力〟あるいは〝魔力〟のナセル技なのでしょうか


 そして、時間は刻一刻と経過して行き、いよいよ13時になった所で裁判所職員が、

 『本日、68席の一般傍聴席に対し、399名の傍聴希望者が集まった為、これより抽選作業に入ります。』

 と、アナウンスをして一瞬ざわつく行列…。

 ボクは、『399人かぁ~。』と、ちょっと苦笑いを浮かべながらN先輩の、〝カッコイイ〟横顔を見ると、N先輩も〝あちゃ~〟と、言った感じで苦笑いを浮かべていました

 続けてボクは、

 『399人って事は、約400だから400割る68だから約6倍ですね。だから、間違いなくどっちかは外れますね…。』

 と、言うとN先輩も、

 『まっ、そうなるだろうね…。』

 と、そうなるかも知れない状況を理解している様子でした

 正直、ボクはこの時点で、『まず、当たらないだろうな…』と、諦めていました…


 そして、5分位すると裁判所職員が、当選した番号を掲示したキャスター付きのホワイトボードを運んで来て、列の正面に置き、

 『表示されている番号が当選番号です。当選された方は、102号法廷の前へとお越し下さい。』

 と、言いゾロゾロと列が少しずつ動いて行きました。

 その移動中、視線の先はやはりホワイトボードですが、流石に番号を確認出来る距離ではありません。

 ゆっくり歩きながらも、ボクの心中は、

 『当たってるといいなぁ。でも、無理だよなぁ。』

 と、昔流行った花びらを千切りながら「好き」「嫌い」とやった、あんな様な状況でした。(笑)(あれやってないW)

 
 だんだんと、列が進んで行きホワイトボードに近付いて行くと、何だか〝226〟と言う数字が見えるではありませんか

 『あれ228かな

 なんて、思いながら至近距離で確認すると、なんとホワイトボードに「226」と言う数字が掲示されてるじゃありませんかっ

 確認した瞬間、『やったぁ当たったぁと、子供の様に少しはしゃいでしまいました…

 その位、嬉しかったんです

 だってそうでしょう。同じマンションに住んでいた、〝元〟住人同士なんですから。(笑)

 その〝元〟住人に、数年振りに会えるんですから嬉しくない訳がありません(笑)

 
 一方のN先輩はと言うと、ものの見事に外れてしまいました…(笑)

 そうです

 これが、前回の記事でお話しした〝些細な行動〟の意味です

 詰まり、N先輩がボクを先に促さなければ、226番の整理券はN先輩が受け取っていた事になるので、N先輩が見事当選していたのです(笑)

 ボクを、先に列に促さないで入っていれば、N先輩は傍聴出来たのに…。

 とは言え、これは単なるタラレバ、結果論であって誰もこのような結果になるのは予想出来なかったんですから、こればかりは仕方ありません

 傍聴整理券配布直後の裁判所前(1)


 傍聴整理券配布直後の裁判所前(2)


 上記の二枚の写真は、傍聴券抽選直後の裁判所の入口を撮ったもので、もの凄い人だかりなのが分かります

 
 これで、ボクは前回の内柴事件控訴審初公判と続けて、社会的注目度の高い事件の裁判の傍聴券をGET出来て、つくづく〝持ってるな〟と、思っちゃいました


 そして、ボクとN先輩は一旦裁判所の外に出て、後の合流方法を話し合いもう一度裁判所へと向かいました…


 次回は、いよいよ木嶋佳苗控訴審初公判の詳細を綴ります

 マスコミが触れていない、弁護側の主張について解説しますのでご期待下さい
 
 

木嶋佳苗控訴審当日。

人気ブログランキングバナー



 (大変恐縮ですが、両方のクリックをして頂けるとありがたかったりします。)


 『主文。原判決を破棄する。被告人は無罪。』

 平成25年7月2日(火)午後1時半に、この主文でボクは1年7ヶ月の勾留生活から、〝シャバ〟へとカムバックして来たのは何度もお伝えしている通りです


 ホント、久方振りのシャバでの生活を満喫していたある日、ふと、

 『あっ、木嶋の控訴審はいつかな

 との思いがよぎり、やっと整った自宅のPCからググると、丁度タイミング良く

 『木嶋佳苗控訴審、10月17日に初公判』

 と、言う記事を発見し、ボクは、

 『うぉぉぉこれは、絶対に行かねば

 と、瞬間的に思い、早速スマホのアプリ「ジョルテ」に〝重要〟の予定として書き込みました

 と、同時に、木嶋佳苗控訴審初公判に誰か〝トゥギャザー〟しないかと色んな人達にLINEした所、先輩のNさんが賛同してくれて、当日はこのN先輩とトゥギャザーする事になりました


 そして、10月17日初公判当日…。


 ボクは、前日に裁判所に電話をして、傍聴券が出るのかどうか等を問い合わせした所、案の定傍聴券の配布があるとの事で、先日傍聴に行った内柴事件初公判と全く同じ状況なのが分かりました

 13時半に開廷で、13時に傍聴希望者の受付が終了するので、早めに裁判所に出向いて余裕を持った行動を心掛けました

 又、N先輩が裁判所の地下にある食堂の存在を知らなかった為、是非とも裁判所の食堂はどんなもんなのか、なんぼのもんなのかを自分の舌で確認したいとのリクエストがあったので、ボクが〝はとバス〟のバスガイドよろしく案内する運びとなったのです

 皆さんは、知ってましたか東京地裁の地下1階に、食堂があるのを

 裁判傍聴が好きな方や、法曹関係の人ならば〝そんなの知ってるよ〟と、突っ込まれそうですが、何度もボクの裁判を傍聴に来ていたN先輩ですらこの事実を知らなかったんですから、意外と知らない方も多いのではないでしょうか。

 尤も、積極的に裁判所の食堂を宣伝している訳ではないですしね…

 
 ちょっと話は逸れますが、裁判所の地下には二つの食堂があって、一つが「きゃら亭」と言うお店ともう一つがそば屋さんなんですが、名前は失念してしまいました…

 「きゃら亭」は、カレーやハンバーグやサバ等種類豊富な食堂で、500円~700円位の予算で食べられて味も結構美味しいです

 また、食券を買って、トレイを持って品物を受け取るのですが、その際に小鉢が何種類か置いてあって、それを二つまで好きなのを持って行って良いのです

 実に、お得です

 詰まり、ご飯、味噌汁、メインのおかず、小鉢二つ、と言う結構なボリュームです

 加えて、早い時間に行くと、ご飯か麦飯かを選択出来るので、〝麦飯生活〟が長かったボクとしては、きゃら亭に行った時は迷わず麦飯を頼みます。(笑)


 一方、もう一つの〝お蕎麦屋さん〟も「きゃら亭」と同じく食券を買って、トレイを持って並ぶのですが、こちらのお店はこの日が初挑戦でした

 N先輩は、初めてなのは当然と事として、ボク自身も一度も行った経験が無かったので、ならば是非行ってみようとなり、協議の結果この日はお蕎麦屋さんに決定しました

 ここのお店も、「きゃら亭」と同じく小鉢を2品選べて、非常にお得でした

 しかし、お味の方はと言うと…

 まあ、所謂「安かろう悪かろう」と、言った所でしょうか…

 食べれない事はないが、また食べたいかと言ったら疑問符、な感じです。(笑)

 因みに、これらの食堂は12時を過ぎると一気に〝ランチ渋滞〟するので、12時前に食券を買って入店する事をおススメ致します


 さて、N先輩とお互い首を傾げながら、つけ汁ざる蕎麦を食べながら、今日は何人位並ぶかなぁ、等と予測し合っていました

 ボクの予想では、500人は来るのではないかな、と言う予想でした。

 その根拠は、やはりあれだけ社会を賑わせたからです

 また、ボクの予想では、『もしかしたら、木嶋佳苗は出廷しないのではと、思っていました

 何故かと言うと、そもそも控訴審は被告人は出廷する義務が無いので、別に法廷に来なくても構わないからです

 詰まり、拘置所の独房に居て、勝手に公判が進められてても構わないのです。

 ボクは、『もう、木嶋佳苗は自分の姿を世間に晒したくないのでは

 と、思っていましたが、このボクの予想は後にことごとく裏切られる結果となりました…


 ボクとN先輩は、美味しい蕎麦屋さんのランチの後、同じく地下1階にある休憩室で食後のコーヒーを飲んだ後、12時40分頃1階の正面入り口脇の傍聴希望者の列に向かいました

 締め切り時間の、20分前なのにも拘わらず既に凄い人が溢れていて、〝ざわわ〟ではなく〝ざわざわ〟していました(笑)

 少なくとも、この時点でラーメン二郎三田本店の行列よりも明らかに勝っていました。(笑)

 もし、これだけの人がラーメン二郎三田本店の前に並んでいたとしたら、間違いなくそのままUターン必至な位の人だかりです…

 それだけ、木嶋佳苗の事件の社会的注目度の証左でもあると言えます

 ボクとN先輩は、「凄い人ですねぇ」等と、言いながら行列に向かって歩を進めました。
 
 そして、列に入る瞬間、N先輩がボクを先に行くようにと、ルノアールのウェイトレスの様に手の指を揃えて「こちらへどうぞ」と、ボクを先に行かせました


 この些細な行動が、後の〝運命〟を分けようとは夢にも思いませんでした…。


 次回は、行列に並んだ我々の〝運命〟をお話しします

塀の中から見ていた木嶋佳苗事件。

人気ブログランキングバナー



 (大変恐縮ですが、両方のクリックをして頂けるとありがたかったりします。)


 木嶋佳苗が、逮捕されてからの当時のマスコミ報道の過熱ぶりは、ご記憶の方も多いかと思います

 しかし、日を追うごとに、必然の流れとしてマスコミの報道は下火になって行きました。

 その間も、ボクはふと思い出した時は、ネットで木嶋佳苗事件の続報を追っていました

 なんせ、〝元〟同じマンションの住人同士ですからね。(笑)

 嫌でも、気になるなって方がどだい無理な話です…


 すると、どうやら詐欺容疑や窃盗等で、何回も再逮捕を食らっている状況で、しかも一貫して完全否認していて、殺人容疑については〝完黙〟(完全黙秘の通称)をしていると言うではないですか

 ボクの、この時の率直な感想は『女なのにたいしたもんだなぁ。』と、言うものでした

 だって考えてみて下さい。

 逮捕された経験のある方なら、良く分かると思いますが、逮捕されると基本的に孤独で全ての決裁権は自分にあります。

 メールや電話、今ならラインで友人等に相談出来る訳ではありません

 『その為に、弁護士がいるのではないか。』と、言うのかも知れませんが、それはホント表面的にしか刑事弁護人の実態を知らない証拠です

 確かに、弁護人は接見禁止が付いている時でも、24時間365日面会できます

 しかし、だからと言って弁護士は毎日毎日面会に来てくれる訳ではありません…。

 当然、弁護士だって他にも沢山事件を抱えていますから、木嶋佳苗一人に付きっきりと言う訳にはいきませんからね

 又、これが一番大きいと思うのですが、取り調べの時に弁護士は同席しません。

 詰まり、警察や検察の取り調べの時は〝完璧な孤独〟なのです

 ましてや、あれだけ大きな事件で社会的にも注目されている事件では、取り調べも相当厳しいものだった事は容易に想像出来ます…

 そんな状況下でも、〝完黙〟を貫いているなんて、ある意味ホントに素晴らしいな、と思っていました

 以上の理由から、ボクは木嶋佳苗の裁判の行方に非常に興味を持っていて、さいたま地裁だろうと必ず傍聴に行きたいな、と思っていました



 ところが、『木嶋の裁判はいつかなぁ~。』なんて思っていた矢先に、今度はボク自身が木嶋と同じくブレスレッド(手錠)をはめられてしまったのです

 平成23年11月29日(火)18時頃、池袋のサンシャイン通りで…。

 ボクは、この時から平成25年7月2日(火)16時頃までの、約一年七ヶ月もの間身柄を拘束されてしまったのです…

 平成23年11月当時、皆さんは一体何をしていましたか

 と、訊いた時に、瞬時に何をしていたか思い出せる人は居ないのではないでしょうか。

 要するに、その位の時間が経っている、と言う事実です…

 ボクの逮捕から、逆転無罪に至るまでの経緯は、極めて冗長になるので別の機会にお話しします…


 さて、ボク自身平成24年1月10日に起訴されてしまい、奇しくも木嶋佳苗と同じ〝刑事被告人〟となってしまい、自分自身がどうなるのか分からないのに、人様の裁判の行方なんて構っていられません

 そりゃそうでしょう木嶋の心配をするよりも、自分の心配をしろって話ですよね。(笑)

 とは言え、勿論第一優先は自分自身の裁判の事とは言え、頭の片隅には木嶋裁判の行方が、ふとよぎっていました。

 と、言うのは、ボクは自分が被告人で拘置所の独房に居る時、24時間365日自分の裁判の事を考えていた、訳ではありませんでした

 何故かと言うと、余り考え過ぎたとしても何も変わらないと思ったからです

 分かり易く言うと、完全に開き直っていました

 『まっ、仮に無罪にならなくても死ぬ訳じゃないしな。』と…。

 ってか、そういう風に思わないとやってらんなかったです

 だから、拘置所生活を楽しんでいた、と言うと大げさですが、『この時間を絶対に無駄にしないように』と、常に思っていました

 なので、自分の裁判の行方を気にしながらも、どこか余裕があったのも事実でした


 そんな状況下で、ボクは毎日新聞を購読していました

 以前もお話しした通り、拘置所では自分の所持金があれば新聞を購入出来るので、ボクはサッカーが大好きなので迷わず「日刊スポーツ」を購読していました

 日刊スポーツでは、見開き二面が社会面になっていて、そこでほぼリアルタイムでその時その時のニュースを知る事が出来ました

 そこから、以前お話しした〝内柴事件〟を知る事となったのです。

 それと同じく、木嶋佳苗の裁判状況も日刊スポーツで詳報していたので、そこがボクの情報源でした

 後は、拘置所ではラジオが流れていますが、あくまでもラジオのニュースはサラッとしか報道しないので、余り詳細を知れませんでした…。

 
 日刊スポーツによると、木嶋佳苗の一審は裁判員裁判で、しかもそれが100日にも及ぶ長期な裁判だと言うではありませんか

 この情報を、ボクは独房で知った時、『これは、凄い裁判だな』と、率直に思いました。

 又、『傍聴に行きたいから、保釈の申請でもしようかな。』とは、流石に思わなかったですが。(笑)

 この、一審の裁判員裁判の様子や詳細は、このタイトルの初めに紹介した書籍を読んでもらった方が、より木嶋佳苗と言う女の人間性に迫れると思いますので、興味がある方は是非読んでみて下さい(決して、ステマではありません)。


 そして、平成24年4月13日(金)一審のさいたま地裁は、検察の求刑通り木嶋被告に対して『死刑』の判決を言い渡しました…

 ボクは、この時自分の事件の一審公判中で、千葉刑務所(刑務所の中に拘置所がある)にぶち込まれていたので、千葉刑務所4舎5階5室の独居房のラジオからこの判決を聴きました

 この日が、木嶋事件の一審判決だと言うのは、日刊スポーツから情報をゲットしていたのでボクは非常にワクワクしていました

 日刊スポーツでも、木嶋事件の一審判決前に検察側の主張と弁護側の主張の対比を、分かり易く詳報してくれていたので、尚更『裁判所や、裁判員はどんな判断を下すのか…』と、思っていました

 又、事件の大きさは全く違えど、起訴事実を完全否認している者同士としては、その判決について興味がない訳がありません。(笑)

 って、こうやってボクが言えるのは、何よりボクが逆転無罪になったからこそ、笑い話みたいに言えるんですけどね…

 ボクは、ラジオから一審判決の結果を聴いた時、『あ~、ダメだったかぁぁぁぁ。』と、思いました

 何故なら、前記の通り日刊スポーツの情報から、双方の主張が真っ向から対立していたからです

 木嶋被告の場合、野球で例えるのなら、三振(有罪)ホームラン(無罪)しかないので、ヒット(執行猶予)はありませんから、尚更、どっちかしかなかったので判決が非常に楽しみだったのです

 今、振り返ると、当時は独房から流れるラジオ放送を、今か今かとキリンの様に首を長くして待っていました…


 そして、木嶋佳苗は即日控訴しました…。


 さて、次回はシャバにカムバックしたボクが、木嶋事件を〝塀の外から〟見る事になった経緯についてお話ししたいと思います

突然の取材。

人気ブログランキングバナー



 (大変恐縮ですが、両方のクリックをして頂けるとありがたかったりします。)


 埼玉県警による、24時間体制の監視下に置かれたニューシティーレジデンス

 そんな状態が、二、三週間続いたある日、用事が終わって自宅に帰ろうと、マンションの入口をふと見ると、カメラを持った黒山の人だかりが出来ていました

 ボクは、『一体、何があったんだ』と、訝りながらも入口に向かうと、多数の記者に囲まれて、

 『このマンションに、住んでる方ですか

 と、訊かれたので、

 『そうですけど…。』

 と、ボクは返答し、続けて記者が一枚の写真のコピーを見せながら、

 『この方、見た事ないですか

 と、言われ以下の写真を見せられました。

 木嶋佳苗 卒業アルバム


 この写真は、木嶋事件発覚当時頻繁に報道で目にした方は多いかと思います

 ボクは、この写真を見て、瞬時に少し前にエレベーターで遭遇したあの〝小太りババア〟だと分かりました

 続けて記者が、

 『この方、木嶋佳苗さんって言って、まだ名前は報道されてないんですけど、複数の男性を自殺に見せ掛けて殺害した疑いが持たれていて、埼玉県警に逮捕されたんですが何かご存じないですか

 と、訊いて来たので、ボクは非常にビックリしながら、

 『えっこの人が

 と、質問し返すと、その記者は、

 『そうなんですよ。マンションでの様子とかご存知ないですか

 と、訊いて来たので、ボクは、

 『あっ、この人少し前にエレベーターで会いましたよ。』

 と、言うと、記者の目の色が変わり、

 『そうなんですか木嶋さんは、見た目的にどんな感じでしたか

 と、勢いづいて訊いて来て、ボクは以前の記事でお話ししたエレベーターでの経緯を話し、

 『はっきり言って、小太りのオバちゃんですよ

 と、言いました。すると記者が、

 『実は、木嶋さんは複数の男性から結婚詐欺をしていたみたいなんですが、そんな風に見えますか

 と、訊くので、

 『いやいや、全く見えないですね。』

 と、返答すると、

 『男性として、何か魅力を感じましたか

 と、訊いて来たので、

 『200%ないです(笑)だって、ホント単なる小太りのババアですよ。(笑)』

 と、ボクは未だにエレベーターで遭遇したあの〝小太りババア〟が、そんな大それた事件を起こしたとは信じられず、逆にボクは、

 『因みに、この人の部屋って何号室か分かりますか

 と、記者に訊くと、

 『1404号です。』

 と、言われた瞬間ボクの頭の中で、〝ピキーン〟と音がしてあの時の光景を思い出させました

 そうです前回の記事で述べた、友人のY君に頼んだあのガサ入れの時の光景です

 詰まり、あの時のガサ入れは、木嶋佳苗の自宅に対するものだと、この時初めて知る事となり、改めてボクは〝腑に落ちた〟のです

 何故なら、先日のガサ入れが、誰の部屋に入り、何の為かと言う肝心な部分が皆目見当がつかなかったので、ボクとしては〝腑に落ちなかった〟からです。(笑)

 
 しかし、ひょんなきっかけからその事実を知り得る事となったボクは、

 『あっ、その部屋少し前にガサが入ったでしょう

 と、言いガサ入れの時の状況を説明すると、記者から、

 『どうやら、このガサの時は任意同行でその日に自宅に帰されているんですよ。』

 と、言うではありませんか

 この記者の一言で、ボクは埼玉県警の24時間体制の監視の意味が分かったのです

 詰まり、木嶋佳苗の自宅にガサ入れがあった日から、ずっと続けられていた埼玉県警の24時間体制の監視は、1404号室に住んでいた木嶋佳苗の動向を監視する為のものだったのです

 ここでもボクは、〝腑に落ちた〟のでした。(笑)


 更に、記者からは、

 『それと、何か結婚詐欺で得たお金で、赤いベンツを買ったって言うんですけど、見た事ありますか

 と、訊かれたので、ボクは駐車場に最近新しく停められた、大宮ナンバーの赤のEクラスを見た記憶があったので、その状況を伝えました

 そうなんです

 実は、あの〝小太りババア〟こと木嶋佳苗が引っ越して来てから、ニューシティーレジデンスの裏口にある機械式の駐車場に、大宮ナンバーのメルセデスベンツEクラスが駐車されるようになったのです。

 当時、ボクは一丁前にベンツに乗っていたので、特にベンツには知悉していて、パッと車を見ただけで何クラスかどうかとか、本物のAMGなのか、それともAMG仕様なのか等を判別する事が出来たので(勿論、現在でも。)、ついベンツだと見てしまう癖があったのです。(笑)

 また、ニューシティレジデンスの立地条件では、車を持つ必要性が希薄だった為、マンションの住人は殆ど車を持っておらず、従って駐車場は常に空いていたのです

 ですから、そんな状況下でいきなり赤のEクラスが停まれば、余計に目立つ為、ボクの記憶に鮮明にインプットされたのです

 どうやら、そのベンツもガサ入れの時に証拠品として押収されたようです…。

 確かに、ガサ入れがあってから、駐車場で見なくなった記憶があります


 以上のやり取りを記者として、ボクはすぐさま部屋に帰ると、ソッコーでパナソニックのビエラのリモコンをプッシュしました(笑)

 すると、時間帯が夕方だった事もあったのと、木嶋事件が発覚したばかりだったので、どこの局も木嶋佳苗の事件で持ちきりでした

 その報道をボクは観て、改めてあの〝小太りババア〟にそんな疑いが掛けられている事実に恐怖を覚えました

 ただ、記憶にある人は覚えているかも知れませんが、事件発覚当初は木嶋佳苗の名前や写真はモザイクが掛かって非公開だったんです

 しかし、いつの間にか気付いたら全部公開されていたのです。

 
 ボクは、つくづく思うのが、この時のマスコミの取材で木嶋事件を知る事になった訳ですが、彼女はガサ入れがあった日に一旦自宅に帰されたのです

 それから、逮捕されるまでの数週間、一体どんな心境で1404号室で過ごしていたのでしょうか

 だって、ガサ入れがあったのは本人が一番良く分かっている訳で、きっと24時間体制で監視されていたのも知っていたでしょう

 そんな状況下で、彼女は一体何を思いながら〝最後のシャバ〟 での生活をしていたのでしょうか

 『一体、何の事よ

 と、思っていたのか、あるいは、

 『ガサ入れか…、非常にマズイな…。』

 と、思っていたのかどちらでしょうか。

 あるいは、全く別の思いがあったのでしょうか

 それは、木嶋佳苗本人にしか分からないので、是非とも直接訊いてみたいもんです

 
 木嶋佳苗に、手紙でも書こうかな

 だって、〝元〟同じマンションの住人同士ですし、階も一つ違っただけですからね。(笑)

 もしかしたら、胸襟を開いてくれるかもしれません…(笑)


 そして、ボクはその後の報道を他人事の様に観ていて、

 『こりゃあ、裁判が楽しみだな

 なんて思っている矢先に、まさかのまさか自分自身に司直の手が伸びようとは、夢のまた夢にも思いませんでした…。


 次回は、木嶋佳苗の裁判を〝刑事被告人〟となってしまったボクが、独房から観ていた状況についてお話ししたいと思います


 

木嶋佳苗宅の〝ガサ入れ〟を目撃しちゃった!

人気ブログランキングバナー



 (大変恐縮ですが、両方のクリックをして頂けるとありがたかったりします。)


 ボクが、西池袋のニューシティーレジデンスに住んでいたある日、明らかにデカのガサ入れだと思われる場面に遭遇したのは、前回お伝えした通りです

 ボクはその日、友人のY君と、ジェットスキーに出掛ける約束をしていて、用意してこれから出掛けようとしていた最中でした。

  
 そんな中、偶然にもエレベーターでデカ達と相乗りする形となり、ボクが行き先を尋ねると、「14階で。」と言う返答がありボクは、

 『14階の部屋にガサ入れなんだな。』

 と、エレベーターの14と書いてあるボタンを押しながら思いました

 しかも、エレベーターが上昇中、その中の誰かが、

 『〇〇部長は…』

 等と言っていたのを聞いて、間違いなくデカである事を確信しました

 何故なら、デカたちは巡査部長の事を『部長』、警部補の事を『係長』、警部の事を『課長』と呼称するのをボクは知っていたからです

 だから、エレベーターの中で繰り広げられる、一般人のボクに分からない様にする為の〝隠語〟を使った会話でも、ボクにはお見通しだったのです。(笑)


 そして、ボクは13階で降りると、エレベーターは14階のある部屋へと上昇して行きました

 勿論、この時点では、木嶋事件は世間には発覚してませんから、当然ボクは木嶋佳苗の自宅にガサ入れだなんて、全く知りませんでした。


 その後、1時間位してから友人のY君がボクの自宅に来て、出掛けようと一階に降りると管理人さんが居たので、

 『管理人さん。14階、どっかの警察が家宅捜査に入ったでしょう

 と、ボクが訊ねると、

 『そうなんですよ。14階なんですけど、何かオートロックを開けてくれとか言うので…。』

 と、管理人さんは言っていたので、ボクの予想が見事的中したのでした

 この時、管理人さんも木嶋佳苗の事件は知らなかったので、木嶋さんの部屋、とは言いませんでした。


 そして、ボクは警察のガサ入れが、同じマンションで行われているなんて機会は滅多に遭遇出来ないと思い、

 『ねぇ。14階ガサ入れしてるみたいだから、ちょっと見てきなよ

と、友人のY君に言いました。

 何故、ボクが行かなかったのかと言うと、ボクは先程のエレベーターで顔が割れてしまっているので、14階に行って万が一見付かった時に「間違えました。」が通用しないからです。

 しかし、友人のY君なら顔が割れていないので、万が一見付かっても『間違えました。』が通用するので、彼に白羽の矢を立てたのです

 Y君もY君で、『えっマジっすか』と、ノリノリでボクの部屋の鍵を持ってエントランスへと走って行きました。


 それから約5分後、Y君がニヤニヤしながら戻って来て、

 『ドアの前に、沢山靴が並べられていた。』

 と、言っていたので、

 『何処の部屋だった

 と、ボクが訊くと、

 『1404だった。』

 と、言い、

 『どんな様子だったの

 と、訊くと、

 『ドアが閉まっていたから、中までは分からなかった。』

 と、言っていて、当然この時は何の事件で誰の部屋にガサ入れが入ったのか分かりませんから、二人で『何の事件かな~。』とか、『どーせ、シャブじゃねーの。』とか、勝手な憶測を述べ合いながら、ジェットスキーへと向かいました

 

 そして、この日のガサ入れがあってから、ニューシティーレジデンスの傍では明らかにデカと思われる人物が、マンションの正面入り口と、駐車場側の裏口にビッチリ張り付いて居たのです

 ましてや、隣のタワーマンションの駐車場にワンボックスを置いて、そこを拠点に交代でニューシティーレジデンスを24時間体制で見張ると言う力の入れようです

 何故、ボクがそれに気付いたのかと言うと、デカ達の立ち位置が余りにも不自然極まりなかったからです。(笑)

 簡単に言うと、そんな所で人を待たないでしょう、って所にずっと突っ立っているので、ボクからすると逆に〝超〟目立つんです(笑)

 新宿のアルタ前じゃあるまいし。(笑)

 しかも、明らかに誰かが出て来るのを待っている感じなので、尚更その不自然さにボクは気付いちゃったのです

 何度も言いますが、この時は木嶋佳苗の内偵だなんて知る由もありません…。


 この状態が、一週間以上続いたある日、ボクはイタズラ心からマンションの正面入口を見張っている若い男に、

 『スミマセン。あの、ここで一体何してるんですか

 と、〝逆〟職務質問をすると、男は一瞬戸惑いの顔を浮かべながら、

 『いや、ちょっと仕事で…。』
  
 と、とても煮え切らない返事をするので、

 『へぇ。仕事ですかこんな所で一体何の仕事なんですか

 と、ニヤニヤしながら突っ込むと、

 『いや、それはちょっと…。』

 と、ますます濁すので、

 『ってかさ、ぶっちゃけて訊くけどあんた刑事でしょうさっきから、同じ所にずっと立ってるし何かの内偵でしょう

 と、ズバリ訊くと、

 『まあ、はい。実はそうなんです。』

 と、苦笑いを浮かべながら自分がデカである事を認めちゃったのです。(笑)

 『あれもしかして、ボクの事を内偵してるのだったらバレバレだから、課長さんにバレてるよって伝えておいてよ。(笑)』

 と、更にボクが冗談交えて訊くと、

 『いやいや、違います違います。』

 と、笑いながら返答し、

 『うちのマンションの誰を内偵してるの

 と、訊くと、

 『それは、ちょっと…

 と、流石にそこまでは教えてもらえず、

 『因みに、何処の警察なんですか

 と、続けてボクが訊くと、
 
 『埼玉県警です。』

 と、渋々言い、ボクは、

 『そうですか。大変ですけど頑張って下さい。』

 と、言って別れました。

 それから、二週間以上24時間体制で埼玉県警の張り込みは続きました…


 ボクは、埼玉県警の内偵がずっと続くマンションで、普段通りの日常を過ごしていたある日、突然マンションの前に沢山のマスコミが押し寄せました

 この、マスコミ達の突然の襲来によって、ボクはこれまでのデカ達の行動の意味を知る事になるのです…。


 次回は、このマスコミの襲来の意味とは何だったのかをお話ししますので、どうぞご期待くださいませ

  

木嶋佳苗とボクの関係…。

人気ブログランキングバナー



 (大変恐縮ですが、両方のクリックをして頂けるとありがたかったりします。)


 去る、10月17日(木)に東京高裁で注目の裁判がありました

 その裁判とは、タイトルにある通り、木嶋佳苗の控訴審初公判です

 木嶋佳苗と、思った方に極めて簡単に説明すると、三人の男性を結婚詐欺で騙し、尚且つ自殺に見せ掛けて殺害した事件です。

 詳しくは、下記のリンクを覗いて見て下さい。

 ≪結婚詐欺・連続不審死事件≫

 このリンク以外にも、『木嶋佳苗』で検索ワードを入力すると、色々と予測ワードが出て来るので興味のある方は、そちらも覗いて見て下さい

 又、木嶋佳苗の事件や裁判の詳細を綴った書籍もおススメですので、読んでみてはいかがでしょうか

 『毒婦。 木嶋佳苗100日裁判傍聴記』 (北原みのり 著)

 この書籍は、作家の北原みのりさんが、木嶋佳苗の100日に亘る裁判員裁判を傍聴して、木嶋佳苗とは一体どんな人物なのかを、鋭く抉っています

 もう一冊、おススメなのが、

 『木嶋佳苗 危険な愛の奥義』 (高橋ユキ 著)

 裁判傍聴のスペシャリストが綴った、法廷の柵の向こうに見えた木嶋佳苗の素顔に迫ります


 何だか、宣伝みたいになっちゃってますが、決してステマ(って、言葉は拘置所の独房で読んだ本で覚えた。)ではなく、これだけの様々な人達が筆を執る位、非常に注目された事件だと言う事実を知って欲しいのです

 きっと、殆どの方が、「あ~、あの事件かぁ。」と思い出しているでしょう。

 ここでは、一審の裁判員裁判について綴ると冗長になってしまうので、結論だけ言うと、木嶋被告は逮捕当初から完全否認を貫きましたが、一審の判決は検察の求刑通り『死刑』でした…

 『死刑』…。

 読んで字の如く、〝死〟ぬ事が〝刑〟です

 ボクが考える死刑とは…。

 って、なっちゃうとドンドン脱線してしまうので、この辺で止めておきますが、要するに木嶋被告は日本の刑事裁判の中で一番重い判決を食らったのです

 と言う事件の、控訴審、詰まりは二審が10月17日(木)に始まったのです

 
 当然、〝控訴審大好きウッチー〟としては、これは観に行かない訳にはいかないと思い、初公判当日に東京高裁にN先輩と行ってきました


 と、その前に、実はボクはこの木嶋佳苗被告と、凄い縁があるのでその点についてお話しさせて下さい

 結論から言うと、『ボクと木嶋佳苗被告は、同じマンションに住んでいて、一度話したことがある』のです。

 こう言うと、「どーせ、作り話だろう」等と思われるかも知れませんが、本当の話です

 木嶋被告が逮捕当時、ボクは西池袋3丁目1番12号所在の、ニューシティーレジデンスと言うマンションに住んでいました(現在は、マンション名は変更)。

 このマンションは、池袋駅メトロポリタン口から徒歩1、2分と言う絶好の立地条件で、マンションの正面玄関出て斜め右には池袋警察署があり、治安も良い所でした

 又、このマンションは14階建で、2階から13階までが全く同じ間取りで、14階だけが違った間取りになっていた為、家賃も一番高く設定されていました。

 因みに、ボクが当時住んでいた1302号は管理費込みで173000円でしたから、少なくとも木嶋被告が住んでいた1404号は173000円よりも、高い家賃だったはずです


 で、ボクと木嶋被告との邂逅は、ある日ボクが夕方頃出掛けようとエレベーターを待っていると、14階からエレベーターが降りて来ました

 ボクは、14階から降りて来たエレベーターに乗り込むと、一人の〝小太りのババア〟が乗っていました

 小太りのババアの奥には、ダンボールを潰して平らにした束がエレベーターの壁に斜めに立て掛けてあり、それを見たボクは、「あっ、引っ越しかぁ。」と思いました。

 と、同時にボクは「14階に住むなんて、随分とこのババアは金持ってるんだなぁ。」とも思いました

 そして、ボクが乗り込むと、小太りのババアは、

 『あっ、スミマセン。』

 と、ボクに言って来たので、きっとダンボールの束の事を言ってるのだなと思い、

 『いえいえ。大丈夫です。』

 と、言ってボクはエレベーターの入口側の操縦版の所に立ち、小太りのババアはエレベーターの後ろ側に立って、ボクが乗った13階から一気に1階まで辿り着きました。

 一階にエレベーターが到着して、ドアが開くとボクは直ぐに出てしまったので、その後小太りのババアがどのようにしてダンボールを運んだかは不明です…。

 ここに、何回も登場した〝小太りのババア〟こそが木嶋佳苗だとは、この時は当然全く分かりませんでした


 それから暫くしたある日、午前10時頃出掛けようとエレベーターで1階に降りると、エントランスに明らかに不自然な男性が一人ポツンと立っていたのです。

 それを見た瞬間ボクは、

 『こいつ、デカだな。』

 と、瞬時に分かりました

 何故かと言うと、エントランスに一人で立っているなんて余りにも不自然だからです。

 勿論、エレベーターを待っているのなら、不自然でもなんでもなくむしろ自然なんですが、そうではなく明らかに変な所に立っていたので、渋谷のハチ公前でもないのにどう考えても不自然です

 そして、見事にこのボクの予想は的中します…。


 用事が終わって、一時間もしないでマンションに戻って来ると、今度は手袋をしたスーツ姿の男性が7、8人、入口直ぐの管理人室でオートロックを開けてもらうように話をしていました。

 その中の一人は、A4サイズの茶封筒を持っていたので、そこに所謂〝ガサ状〟が入っていたのでしょう。 

 ボクは、この男性達を見た瞬間、

 『どっかの部屋にガサ入れだな。』

 と、思いましたそれと同時に、

 『まさか、ボクの部屋じゃないよな』とも思いました。(笑)

 と、言うのは勿の論冗談ですが。(笑)

 
 ボクは、デカ達のやり取りを横目に見ながら、オートロックを開けてエレベーターの前まで行き、エレベーターを待っていると、デカ達もボクの後ろでエレベーターが来るのを待っていたのです

 それから直ぐに、エレベーターが到着しボクが乗り込むと、デカ達も続けて乗り込んできて、ボクが、

 『何階ですか

 と、訊ねると、その中の一人が、

 『14階をお願いします。』

 と、言いボクは14階のボタンを押して、エレベーターは上昇して行きました…。


 次回は、このデカ達は一体どこへ向かったのか、そして、それはどういう意味だったのかをお話ししたいと思います

10月16日(水)の裁判傍聴記(2)

人気ブログランキングバナー



 (大変恐縮ですが、両方のクリックのご協力をお願いします!)


 偶然、ボクが収容されていた、東京拘置所で同じフロアに居た吉田和範被告…。

 その彼の控訴審初公判で、裁判長は原判決後の情状に限り(一審判決後に、被害者と示談したとか。賠償金を払ったとか。)被告人質問を認めるとの条件で、被告人質問が始まりました

 弁護人は一人で、淡々と吉田被告に質問して行きます

 色々と聞いていく中で、何と吉田被告は一審判決が出るまでずっと、『接見禁止』が付いていたと言うのですから、これはかなり厳しい決定だったと思います

 確かに、ボクが拘置所に居た時、吉田被告の部屋の前を通ると、『接見禁止』と書かれたマグネットが房のドアに貼り付けられていたので、ボクは部屋の前を通る度に、『まだ、接見禁止が付いてるのかぁ~。長いなぁ~。』と思っていました。

 
 ここで、接見禁止をご存知ない人の為に説明しますと、接見禁止とは読んで字の如く、接見を禁止すると言う意味で、この期間中は弁護人以外の人とは面会や手紙のやり取り等、一切出来ません

 例え、親や妻と言う身内でさえも、会えない、手紙は出せないと言う厳しい決定なのです…
 
 だから、その間は弁護士経由で伝言を頼むしかないのです…

 これは、ボクも今回逮捕されてから半年間接見禁止でしたから、非常に良く分かるのですが、もの凄くキツイし不便極まりないです

 接見禁止は、逮捕されて否認すれば間違いなく付けられて、また共犯者が居る場合も同様です。

 では、接見禁止は何の為に付けるのかと言うと、何の為、〝念の為〟ではなく(笑)、〝証拠隠滅の恐れがある為〟、と言うもっともらしい理由があるからですが、でも勾留されて塀の中に居る人間からすると、身柄を拘束されているのに一体どうやって証拠隠滅を図るんだよ、とつくづく思っていました…

 しかし、裁判所は手紙等で口裏を合わせるかも知れない、と言う極めて可能性の低い理由で(ってか、現実的にあり得ない。何故なら、検閲があるから。)、ことごとくボクの『接見禁止解除請求』を却下して来ました…

 ボクは、接見禁止当時、何回も嫌がらせの様に『接見禁止解除請求』を裁判所に出していました。

 ホント、今振り返ると接見禁止中は、何とも言えぬもどかしさがありました…

 だから、ボクからすると接見禁止の建前は、証拠隠滅の恐れがある為、と言っていますが、実際は単なる嫌がらせ以外の何物でもない、あるいは精神的拷問でしょう

 何故なら、検察は起訴した時点で有罪に出来ると確信している以上(だから、起訴するんです)、有罪にする為の証拠は起訴の時点で揃っているのですから、これ以上の証拠隠滅なんてないからです。

 仮に、証拠隠滅があったとしても、それは検察の立証に何ら影響はないのは明らかでしょう

 にも拘わらず、殊更接見禁止を付けるなんて、精神的な拷問以外の何物でもないじゃないですか

 
 そして、裁判所は検察側が接見禁止の請求を出すと、これをことごとく是認するのです。

 これが、〝裁判所は自動販売機〟だと揶揄される所以です。(笑)

 
 ただ、これはホント知られていないのですが、接見禁止の最中でも手紙を出す裏ワザがあるのですが、これは長くなるので別の機会にお話しします


 さて、話は戻って、吉田被告は一審判決が出るまで接見禁止が付けられていたみたいですが、これは相当厳しい決定だと思います

 詰まり、逮捕されてから一審判決がでるまでの間、一度たりとも親や奥さんに会えもせず、手紙も出せなかったのです…。

 勿論、手紙を受け取るのもダメです

 但し、接見禁止が解除になると、それまで届いていた手紙は全て手元に届きます

 あくまでも、拘置所側で止めているだけで、送り返される訳ではありません。

 
 そして、一審判決後にやっと接見禁止が解除になり、奥さんや友人が毎日面会に来てくれて、色々と話した結果、控訴する決意をしたそうです。

 因みに、吉田被告の事件の詳細はこちら

  ≪吉田和範事件≫

 結構、残酷な事件ですね…


 その後も、被告人質問は続き、弁護人の質問に丁寧な言葉で証言する吉田被告

 その印象からは、まさかこの人があんな事件を起こすなんてとても信じられませんでした…

 どうやら、吉田被告には妻とお子さんが二人居て、吉田被告の帰りを待っていると言うではないですか

 しかし、現実問題として、これから十何年も刑務所に行って、〝リアル〟に会えないのに、果たして今と同じ気持ちで奥さんが待っていられるかどうかは甚だ疑問です…

 想像してみて下さい。

 あなたの愛する人が、これから十何年も刑務所に行かなければならなくなったとして、果たしてあなたは待っている自信がありますか

 ってか、待てますか

 きっと、想像出来ないのではないでしょうか。

 これが、詰まり『刑』なのです

 一人の人間の、自由を奪う『自由刑』。

 悲しいかな、ホントに良く出来てると思います…。

 勿論、被害者の関係者の気持ちを忖度するのなら、十何年だろうが関係ないのでしょうが…


 そして、被告人質問は終了して、結審しました。

 残念ながら、おそらく控訴棄却でしょう…

 判決は、11月6日午後2時40分からですが、ボクが傍聴するかは未定です。(笑)


 続いて、③の事件を午後から傍聴しましたが、これも殆どの事実取調べ請求は却下され、原判決後の情状に限り被告人質問を認められて、形式だけの被告人質問…

 この事件も、1000%控訴棄却でしょう…

 つくづく、①ないし③事件を傍聴して思ったのが、やはり殺人等の大きな事件であったとしても、弁護側の事実取調べ請求は殆ど却下されると言う事実です

 余程の理由がない限り、控訴審での弁護側の事実取調べ請求は認められないのが現状です。
 
 この事実、現実を知れただけでもボクは実に有意義でした

 翻って、そうすると、ホントボクの控訴審はキセキの中のキセキだったのだなと、改めて心底痛感しました


 一方、④事件はたまたまタイミングが良かったので傍聴しただけで、特に何の興味も無かったです。

 強いて言えば、罪名に惹かれた位でしょうか。

 案の定、控訴棄却でしたが、判決理由を聴くとこの被告人は、アダルトビデオを観て感化され、自分の欲望を満たしたいが為にナイフで脅し、レイプしようとしたが未遂に終わり、フェラチオを強要し金品を奪ったと言うとんでもないバカヤローでした

 し、か、も、何と10時間の間に2件の犯行を重ねると言う悪辣極まりない犯行態様でした

 加えて、犯行当時は覚醒剤を使用していて、また時間の経過で余り良く覚えていない、なんて理由で犯行を否認してるんですから、尚更バカヤローです

 ホント、被害者の方々の無念さ、悲惨さは察するに余りあります…。


 と、以上の通り充実した傍聴デイでした


 さて、次回は17日にあった注目の木嶋佳苗の控訴審初公判の模様をお伝えします

 果たして、ボクは傍聴出来たのでしょうか…

  

10月16日(水)の裁判傍聴記(1)

人気ブログランキングバナー



 (大変恐縮ですが、両方のクリックのご協力をお願いします!)


 10月16日(水)に、傍聴したい事件が幾つかあったので、東京高裁へと足を運びました

 たまたま、ネットで、

 『東京地裁 公判日程』

 と、ググったら幾つかサイトが出て来たので、その中から『おぉと興味を引く事件をピックアップして傍聴して来たので、その結果とボクの見解を綴りたいと思います

 因みに、ボクが参考にしたサイトは下記の通りなので、興味ある方はブックマークしてみてはいかがですか

 あっ、勿の論このブログもブックマークを忘れずにお願いします(笑)

 『東京地裁公判開廷予定表

 『公判予定

 これらのサイトを見て、予定を立てました

 
 ボクが立てた予定は、下記の通りです。

 ①10時→平井幸雄 殺人    高裁初公判
 ②11時→吉田和範 殺人・詐欺 高裁初公判
 ③13時半→結城広次 強姦致傷 高裁初公判
 ④14時→吾妻昌浩 建造物侵入・強姦未遂・強盗・窃盗・強制わいせつ未遂 高裁判決

 と、時間を有効に活用する為にタイムテーブルを組みました

 これら四つの事件を見て、ある共通点に気付かれたかと思います。

 それは、『全て高裁事件』であると言う事実です

 では、何故高裁事件をこんなにも観たかったのか

 それは、ボク自身が高裁で逆転無罪判決を受けたからです

 そして、以前も述べた通り、高裁は初公判が事実上の判決、ですから高裁の初公判を観る事によって、一審の判決が覆るのかどうかが分かるからです

 ボクは、今回自分が逆転無罪判決を受ける前から、たまに東京地裁で公判を傍聴をしていたので、刑事裁判そのものに興味はあったのですが、今回の体験から何だか高裁事件に俄然興味が湧いてしまったのです(笑)

 そりゃそうでしょう。ボクの時もそうでしたが、一度は一審で有罪になった事件が、今度は高裁で180度ひっくり返るなんて、こんなにも面白い状況はないじゃないですか

 それと、もう一つの理由が、罪名を見て分かる通りこれらの事件はかなりの重罪です…

 このような大きな事件の時、裁判所はどのような対応すをるのかに非常に興味がありました
 
 証人尋問は認めるのか被告人質問は認めるのか等々、どのような対応をするのか、ボクの事件の時と比較してみたかったのです

 
 それと、これは余談ですが、②の吉田和範被告は、実はボクが東京拘置所に居る時に同じフロアで一つ隣の部屋だったのです

 だって、彼の部屋の前を通ると、裁判資料が山の様に積み重ねられていて、それを見たボクは「これは、相当デカイ事件だな。」と、かなり強く印象に残っていたのです 
 
 当然、一度も話した経験はないですが、ボクは入浴時など一緒に整列していたので、しっかりと顔は覚えていました。

 更に、吉田被告の罪名を、〝ひょんな事から〟ボクは知ることが出来たので、尚更奇跡的に〝シャバ〟に出れたボクとしては、同じフロアで一緒だった人間の裁判を観たくなるのは最早当然の心理でした

 
 以上の様な、様々な理由が相俟って、ボクは10月16日に傍聴に行こうと決めたのです
 
 
 しかし、台風26号の影響で朝から交通機関のダイヤが大幅に乱れて、10時の①事件に間に合わなくて5分位遅刻してしまいました…

 結果、一審判決後の情状に限り被告人質問を認めるとの制限で、被告人質問が始まりましたが、弁護人の質問がちょっとでもズレてると、直ぐに裁判長から突っ込みが入って、

 『それは、情状とは関係ないですから制限します。』

 と、ドライに指摘され、弁護人は納得いかない表情を浮かべながら、当初予定していた質問の殆どをぶつけられずに終了してしまいました…

 そして、即日結審して次回判決なので、1000%控訴棄却です…

 
 続いて、今日のメインディッシュである②の吉田和範被告…。

 彼は、入廷して来ても全くボクには気付いていませんでした。(笑)

 多分、ボクが東京拘置所に居た時と、現在のボクの風貌がかなり変わっていたからでしょう。

 この事件においても、弁護側は事実取調べ請求をして、書証が9点(反省文、妻の上申書等。)、証人尋問、被告人質問の請求をしましたが、結局採用されたのは書証が7点と被告人質問で、但し一審判決後の情状のみと言う制限付きの条件でした…

 そして、吉田被告の被告人質問が始まりました…

  

刑事裁判の現実…。

人気ブログランキングバナー



 (大変恐縮ですが、両方のクリックのご協力をお願いします!)


 今回、当初は何回かに分けて、内柴事件控訴審について綴ろうと思っていたのですが、思いの外当日の詳細を思い出してみると、色々とあって冗長になってしまいました…

 で、今日は内柴事件控訴審初公判の締め括りとして、〝元〟被告人のボクから見た内柴事件控訴審について、つぶやかせてもらおうと思います


 まず、ボクからすると、裁判所が弁護側の証拠調べ請求を全て却下したのは、極めて妥当な気がします

 報道でしか得ていない情報ですが、内柴被告の供述、詰まり〝弁解〟にはかなりの無理があるなと感じました…

 加えて、裁判所としては前提として、

 『被害者が、内柴被告を殊更無実の罪に陥れる為に虚偽の申告をするはずがない。』

 との思いがありますから、尚更内柴被告の供述、弁護側の主張は信用してもらえないのです…

 裁判所のこの前提は、性犯罪に関しては特に顕著なので、余計内柴被告にとっては不利なのです。

 当然、弁護側の戦略としては、頑強に完全否認している以上、被害者や関係人の供述の矛盾を突いて、その信用性を弾劾して反証するしかありません

 しかし、その反証が認められるかどうかは非常に難儀で、以前の記事でも述べたボクの〝裁判格言〟の通り、

 『主張は簡単、結果は難儀。』

 なのが現実です。

 
 それに、そもそも指導者が教え子とセックスする事自体が、極めて非常識で理解に苦しむ行為ですから、仮に合意の上であったとしても大問題でしょう。

 なので、ボクはこういう観点からも、内柴被告の供述の信用性を減殺させている理由の一つでもあると思います。

 裁判所と言う所は、極めて常識的な観点で物事を見ますから、指導者が教え子とセックスするなんてあり得ないと言う前提で判断するので、尚更内柴被告の供述は空疎に聞こえるのでしょう


 しかしながら、一方で前回の記事でも触れた様に、中には内柴事件を冤罪だと信じて疑わない人達も居るのです

 確かに、あのブログを読んだり、初公判の弁護側の控訴趣意書の朗読を聴くと、「確かに、それはおかしいよな。」と、思う所は多々あります

 だから、もしかしたら内柴事件は冤罪なのかも知れません…

 そればかりは、当事者達にしか真実は分かりません…

 これが、刑事裁判のホント恐ろしい所なんですが、

 『無実であっても、無罪になるとは限らない。』

 と言うのが、日本の刑事裁判の現状ですから、もしかしたら内柴事件もこれに当てはまり有罪になってしまったのかも知れません。

 あるいは、ただ単に罪から逃れる為に、嘘を言い張っているだけかも知れません

 世間的には、後者の方が圧倒的多数でしょう。(笑)


 そして、ボクは内柴事件控訴審初公判を傍聴して、つくづく思ったのは、

 『ホント、ボクは運が良かったんだな

 と言う事です

 何故なら、これだけ社会的に注目されている事件でさえ、弁護側の証拠調べ請求を全て却下したからです。

 なのに、社会的に全く騒がれもしなかったボクの事件では、ボクが控訴審で共犯者の再度の証人尋問を請求したら認められたんですから、ホントに裁判官の胸三寸一つで全ては決まるのですから、こればかりは〝運〟としか言いようがありません 

 改めて、刑事裁判と言うのは、一人の人間が国家公務員に人生の方向性を決められてしまうんですから、何とも言い難い恐ろしさがあります…


 内柴事件控訴審は、仮に真実は冤罪であったとしても、裁判上は有罪で1000%控訴棄却です

 おそらく、控訴棄却なら上告するでしょう。

 ですから、刑が確定するまではまだ少し時間が掛かりますが、少なくともボクが言えるのは、

 「上告した所で、判決は変わらないし懲役に行くのを先延ばしにしているだけ。」

 だと言う事です。

 控訴審の判決は、12月11日午後2時半ですが、ボクは多分傍聴に行かないでしょう。(笑)

 もし、気が向いて傍聴に行った時は、キッチリとこの場でご報告をします

 
 さて、今週の木曜日は『平成の毒婦』と言われた連続保険金殺人の『木嶋佳苗』被告の控訴審初公判がありますので、ボクはダメ元で傍聴に行って来るので、その状況は詳しくここでご報告します

 実は、ボクは木嶋被告とは、同じマンションに住んでいて、一度だけ話したことがあるのです
 
 そう言った、諸々を近々お話したいと思います

初公判後の思わぬ人との邂逅。

人気ブログランキングバナー



 (大変恐縮ですが、両方のクリックのご協力をお願いします!)


 内柴被告が退廷し、ざわつく法廷内…

 このざわつきには、色んな要素が含まれているのだな、と思いながらボクも出口へと向かうと、ふと見覚えのある人が居ました

 それは、ミヤネ屋の中山リポーターだったのです


 当然、取材者として法廷に居るのは、何ら不自然ではなくむしろ自然ですから、ボクも『取材で来てるのだな。』と、思っていました。

 なんせ、ボクはミヤネ屋でこの日の裁判を知ったので、当然ミヤネ屋でも初公判がどうなったのかを追い掛けるはずですから、中山リポーターが居るのは当然でした。

 しかし、その様子がどうも変なんです…

 何故か、首を傾げているのです…。


 そこで、ボクはテレビで観ていたので、

 『いつも、観ています。』

 と、法廷内で声を掛けました

 そしたら、中山リポーターは、

 『あっ、どうも。』

 と、気さくに返事をしてくれました。

 続けて、

 『身体、結構鍛えてますね(笑)』

 と、言われたのでボクは少し照れながら、

 『あっ、はい。ボチボチやってます。』

 と、答えて、続けてボクは、

 『いや~、ダメでしたね~。』

 と、言うと中山リポーターは、
 
 『はぁ。弁護側の請求が全部却下だもんな…

 と、首を傾げながら言ったのです。


 ボクは、この返事を聞いた瞬間ハッとしました

 皆さんは、このボクのハッとした理由が分かりますか


 要するに、中山リポーターは、何で弁護側の請求を裁判所は認めてくれないのだろう、と嘆いていたと言う事は、内柴事件を冤罪だと思っている証拠なのです

 だってそうでしょう

 もし、内柴事件が冤罪だと思ってないとしたら、裁判所の決定に対して首を傾げる訳ないじゃないですか。

 意味分かりますか(笑)

 内柴被告が、単なる否認しているだけだと思っているのなら、裁判所が下した却下決定に対して「当然でしょう。」と、ばかりに首を横ではなく、縦に振るのが普通じゃないですか

 なのに、中山リポーターが首を傾げながら裁判所の決定に対して不満を持っているのと言うのは、何より内柴事件が冤罪だと思っているからに他ならないのです


 ボクは、非常にビックリしながらも中山リポーターに、

 『このパターンは、1000%控訴棄却ですね。弁護側の証拠調べ請求を、裁判所が認めない時は絶対に棄却です。って言うのは、ボクは先日東京高裁で逆転無罪になったので、良く分かるんです。』

 と、言いました。すると、中山リポーターは、

 『そうですか…。えっご自身が逆転無罪になったんですか

 と、目を見開いて訊いて来たのでボクは、

 『そうです。7月に、高裁4部で逆転無罪になりました。』

 と、返答すると、

 『あ~、そうなんですかっそれは凄いですねおめでとうございます

 と、祝福されて、続けて、

 『やっぱり、このパターンはダメなんですか

 と、訊いて来たのでボクは、

 『はい。絶対に、無理です。棄却のパターンですね。』

 と、言い中山リポーターは、

 『そうですか…。ありがとうございました。』

 と、言って残念そうに関係者の方へと歩いて行きました


 ボクは、中山リポーターとのやり取りで、もしかしたら内柴事件は冤罪なのかも、と思い家に帰ってネットで色々とググッてみると、面白いことに沢山のサイトがありました

 すると、こんなブログを発見しました


 内柴正人無罪への道しるべ

 
 このブログは、内柴事件の不自然さを指摘しており、内柴事件は冤罪だと訴えています

 勿論、この作者が熱狂的な〝内柴ファン〟の可能性も否定できないので、全ての言い分を鵜呑みにするのは危険でしょう。

 ただ、ボクが言いたいのは、『強姦された』と言う主張と、もう一方では『冤罪だ』とする相反する主張がぶつかり合っていると言う事実です

 真実は、当事者にしか分かりません。

 『事実』『真実』、これらの言葉は似て非なるものがあるとボクは思います

 もしかしたら、冤罪かもしれないし、単に嘘を吐いているだけかもしれない…

 その正解は、我々には分かりません

 しかし、間違いなく言えるのは、裁判上での内柴被告は犯罪者、であると言う事実です

 ちょっと、話が長くなりそうなので、この続きは次回お伝えしたいと思います
 

厳しい行方の初公判…。

人気ブログランキングバナー



 (大変恐縮ですが、両方のクリックのご協力をお願いします!)


 裁判長 『それでは、被告人は前へ。』

 そう、裁判長から促されて、被告人席から法廷中央の証言台へと向かう内柴被告

 裁判長 『名前は

 そう、問われると内柴被告は、

  『内柴正人です。』

 と、はっきりした声音で自らの名前を名乗ります

 裁判長 『住所や本籍等は、このカードに記載の通りで間違いないですか

 と、続けて質問しました。

 これは、内柴被告の様な有名人のプライバシー保護の為に、傍聴人に住所等が知られない様にする為の措置で、事前に住所や本籍等を記載したカードを提出しておくのです。

 それを、裁判長が見て、被告人に確認するだけで人定質問の代わりとするのです

 因みに、ボクの様な単なる一般人は、おもいっきり住所や本籍等を証言させられました。(笑)

 全く、一般人にはプライバシーはないのか、と突っ込みたくなりました。(笑)

 裁判長は、内柴被告の人定確認を終えると、席に戻るようにと促しました。


 そして、いよいよここからが〝キックオフ〟です

 
 裁判長 『え~、弁護人より控訴趣意書の要旨の陳述と言う事ですが

 弁護人 『はい。20分を予定しております。』

 裁判長 『それでは、どうぞ。』

 と、促され5人の内の一人の弁護人が起立し、事前に作成した文章を右手に力強く持ちながら、朗読を始めます

 この弁護人の陳述は、もの凄くハキハキとしていて、傍聴人に語りかけるかの様に、ゆっくりとしたスピードで朗読して行きます

 さながら、何かの朗読会かと思った程、実に素晴らしいテンポでした

 ホント、惹きつけらる絶妙な朗読でした。

 
 その内容は、簡単にまとめると以下の通りで、

 ①控訴の趣意は、法令違反と事実誤認の二本立て。
 ②被害者と、友人の供述が明白に食い違っている。
 ③強姦後の行動が、被害者の携帯電話の通話記録と矛盾している。
 ④被害者は、客観的証拠と全く矛盾する供述をしている。
 ⑤原判決は、経験則、論理則違反は明らか、むしろ全く逸脱している。
 ⑥従って、被告人は無罪であるから原判決は破棄されるべきである。

 等と、弁護側は一審判決をとことん糾弾していました

 途中、朗読者が交代して別の弁護人に代わりましたが、交代した弁護人は途中何度もつっかえていたので、ボクは最初の弁護人がそのまま朗読すれば良かったのにな、と思いました。

 朗読中の内柴被告は、微動だにせずジッと前方を見詰めていました
 
 
 因みに、通常の控訴審ならばこの様な朗読は行われません

 
 何故なら、既に初公判前に控訴趣意書(控訴審で主張したい内容をまとめた書面)を提出しているので、裁判所は弁護側の言い分を分かっているからです。

 詰まり、二度手間以外の何物でもありません。

 にも拘わらず、朗読を認めたと言うのは、弁護側が裁判所に強くアピールしたからでしょう

 要するに、弁護側の世間に向けてのアピールタイムだったのです

 当然、ボクの控訴審初公判では、こんなアピールタイムは無かったです。(笑)

 
 しかし、このアピールタイムを肝心の裁判官達は、聞いているという感じではなく、ただ座っているだけと言った感じで、心ここに在らずに見受けられました

 
 ボクは、弁護人が朗読中、朗読の内容も注目していましたが、それと同じ位に裁判官達の表情を追い掛けていました。

 何故なら、〝元〟被告人のボクからすると、裁判官達がどんな表情をしているかで、その事件に対してどれだけの興味を持っているかを量る基準となるからです
 
 だから、耳は弁護人に集中して、目は裁判官に向いている感じでした。

 
 正直、ボクは弁護人が朗読している時の裁判官達の表情を見た時に、

 『あっ、これは全く興味持ってないからダメだな…

 と、その後の趨勢が読めてしまいました…。

 
 このボクの予想は、案の定的中する結果となります


 続いて、裁判長が弁護人に、

 『弁護人から請求の、鑑定と、被害者と友人の証人尋問、被告人質問と言う事で宜しいですか

 と、問われ弁護人は、

 『はい。』

 と、返答します。

 そして、裁判長は、

 『検察官のご意見は

 と、問うと検察官は、

 『控訴の理由がないので、控訴棄却を求めます

 と、強い口調で意見を述べます。

 これは、当然の主張です

 
 そして、裁判長は検察官の意見を聞くと、両サイドの裁判官と相槌を交わし、

 『弁護人からの請求は、いずれも却下します

 と、実に淡々と言い放ちました…

 まるで、予めそのセリフを言うのが決まっていたかのように…。

 って、ぶっちゃけそうなんです

 もう、控訴審初公判の段階で、裁判所の方向性は決まっているので、裁判所からすればこのセリフを言うのは、予定調和だったのです
 
 だから、幾ら弁護人が初公判で、一生懸命控訴趣意書の朗読をしようとも、この一言は不可避だったのです…

 
 悲しいかな、これが刑事裁判の現実です…。

 
 このセリフは、事実上の判決で、弁護側の請求を認めないと言うのは、その必要性が無い、即ち一審判決は間違っていないと言う意味です

 ですから、これにて控訴審は結審して次回が判決になります。

 このパターンは、1000%控訴棄却です

 詰まり、一審判決が覆り、内柴被告が無罪になる可能性は地球がひっくり返ってもない、という意味です

 この裁判長からの一言を聞いた弁護人達は、一様にメモを取っていましたが、その表情はどれも厳しいものでした

 
 そして、裁判長は内柴被告を証言台の前に来るように促し、

 『それでは、これで結審します。判決の言い渡しは、12月11日午後2時半にこの法廷で行います。では、終わります。』

 と、言い内柴被告は、

 『はい。』

 と、力無く返答し、全員が起立し一礼した後、被告人席へと戻りブレスレッドを刑務官にはめられます。

 
 その後、内柴被告は刑務官に連れられて退廷する途中に立ち止まり、ボクの隣の傍聴人が内柴被告の関係者だったらしく、内柴被告と目を合わせ一礼していました。

 何故か、この傍聴人の眼には涙が浮かんでいました…

 法廷内は、全員が立って〝ざわざわ〟していて、視線は内柴被告に注がれていました

 ボクも、内柴被告をじっと見ていましたが、当然目が合うことはなく、納得のいかない表情で法廷を後にしました

 
 ボクも、法廷を出ようと出口に向かっていると、思わぬ人と出くわしました…

いよいよ内柴選手の入場です!

人気ブログランキングバナー



 (大変恐縮ですが、クリックのご協力をお願いします!)


 一通り、公判前の儀式が終了し、いよいよ公判が始まります。

 
 裁判長 『それでは開廷します。被告人は前へ。』

 
 と、裁判長は言いますが、実はこの時内柴被告は入廷して居なかったのです

 詰まり、裁判長は先走ってしまったのです。(笑)


 裁判長 『あれ被告人は

 弁護人 『まだ、入廷してません。』

 裁判長 『では、入廷させて下さい。』

 と、やり取りがあって、ようやく内柴被告の入場です

 きっと、裁判長も緊張していたのでしょう。(笑)


 そして、書記官が被告人が待機している方のドアを開けて、入廷を促します。

 内柴被告が、法廷に入るまでの刹那、傍聴席には独特とした空気が流れ、傍聴人全員が唾をのみ込む音が聞こえそうな位の、固唾を飲んだ状況でした

 きっと、傍聴人全員が、

 『一体、内柴被告はどんな風貌になっているのだろう

 と、思っていたのだと推察します


 こうして、やっとこさ内柴被告が3人の刑務官に連行されて入廷して来ました

 内柴被告は、グレーのロンTに紺のチノパンを穿き、サンダルを履いていました

 ボクは、内柴被告のサンダルを見て、『あっ、東拘で購入出来るサンダルだと瞬時に気付きました。(笑)

 因みに、値段は千円です。(笑)

 多分、傍聴人の中で、内柴被告のサンダルの出所に気付いたのは間違いなくボクだけでしょう

 
 ボクは、当然初めて〝生〟内柴被告を拝見しましたが、その印象は思いの外背は小さく165cm位で、体格は小太りでした

 以前、週刊誌等で見た内柴被告よりも、顔がふっくらしていて、明らかに金メダルを獲った時の写真よりも太っていました 

 ボクの予想では、間違いなく東京拘置所の食事で肥ったんだと思います

 東京拘置所の食事は、味は微妙ですが量が多いので、毎回完食していると〝テッパン〟で肥ります

 そりゃそうです。4畳一間の部屋から、一日中殆ど出れないので、カロリーを消費しないんですから…

 ましてや、内柴被告の様な有名人は、お菓子や食糧品の差し入れが相当あると思料されるので、三食の食事以外にこれらの物を食べていれば、肥るなと言うのが無理な話です。(笑)

 因みに、ボクの拘置所での生活については別の機会に詳述しますが、ボクは絶対に絶対に絶対に太りたくなかったので、ご飯(麦飯)はいつも半分残していました

 そしたら、いつの間にか胃が小さくなってしまいました…

 
 話は戻って、この時の内柴被告は、何か憮然とした様な、何か納得がいかない様な表情をして、傍聴席には一瞥もしませんでした
 
 きっと、自らの事件の社会的注目度を認識しているのか、傍聴席が満席なのを入廷した時に横目で分かったのだと思います

 
 そして、被告人席で、ブレスレッド(手錠)をした両手を刑務官に差し出し、手錠を外してもらう内柴被告…。

 ボクは、この光景を見た時、

 『ついこの間までは、ボクもこうして手錠を外してもらっていたな。』

 と、妙な感慨が湧いて来ました。(笑)

 内柴被告は、ブレスレッドを外されると、弁護人の前にある長椅子に着席しました


 ここで、内柴事件控訴審の陣営を説明しますと、傍聴席から向かって左側が弁護人席でその数、な、な、な、な、なんと5人 

 もの凄い、弁護人の数です

 ホント、その内の一人位ボクの事件の時に分けて欲しかったな、と思いました。(笑)

 おそらく、これだけの数の弁護士は国選弁護人とは考えにくいので、そうすると必然的に私選弁護人になりますから、これだけの私選弁護人を選任するとなると、相当な弁護料が掛かっていると容易に推測出来ます

 やはり、金メダリストはお金があるのでしょうか 

 一方、傍聴席から向かって右側が検察官の席で、その数2人。

 この数が、多いのか少ないのかはボクの感覚では何とも言えませんが、少なくともこの事件は検察は控訴してませんので、すなわち検察は〝受け身〟ですから形式的に一人の検察官が居れば十分なのです。

 で、傍聴席から向かって正面が裁判官の席で、その数は3人。

 基本的に、控訴審は合議制で3人の裁判官で審理するので、これは通常の状態です。

 因みに、裁判官は全員男性でした

 これが、内柴被告にとって有利なのか不利なのかは、ボクには分かりません。(笑)

 良く、性犯罪を審理する時、女性の裁判官だと刑が重くなる傾向があると言われていますが、ボクから言わせればこんなのは都市伝説以外の何物でもありません(笑)

 もし、そんなんで刑が重くなるのなら、性犯罪を全部女性の裁判官が審理すれば、自動的に刑が重くなるじゃないですか。

 そんな不均衡は、ボクは無いと思っています。


 そして、裁判長が、

 『それでは、被告人は証言台へ。』

 と、言い内柴被告は証言台へと向かいます


 いよいよ、内柴事件控訴審の幕開けです…。

 

厳戒体制の裁判所。

人気ブログランキングバナー



 (大変恐縮ですが、クリックのご協力をお願いします!)



 見事、三倍の倍率を潜り抜け、傍聴券をゲットしたボクはワクワクしながら裁判所の中へと入りました

 この時、一気に人が入口に集中した為、ちょっとした行列が出来ていました

 これは、東京地裁に来た経験のある方ならご存知かと思いますが、裁判所入口には金属探知機での荷物検査があるからです

 要するに、事件の利害関係者が、被告人に対して危害を加えない様にする為の措置です。

 感情論で言えば、例えば殺人事件で無念の死を遂げた被害者の関係者なら、殺した人間を同じ目に遭わせてやりたいと思うでしょう…

 詰まり、目には目を、歯には歯を、の論理です。

 そう言った、トラブルを避ける為に、東京地裁では成田空港かと思うような厳重な警備体制を敷いています

 因みに、弁護士や検察官や裁判所職員は、この荷物検査は受けず、一般傍聴人の隣の入口からスーっと入って行きます

 これは、暗黙の信頼関係がある証左でしょう。(笑)

 以上の理由から、入口に一気に人が集中すると、〝入口渋滞〟が起きるのです


 ボクは、〝首都高かっと、心の中で一人突っ込みをしながらこの渋滞を抜けて、勇んで102号法廷へと歩を進めます

 そうすると、なにやらここでも〝ざわざわ〟しています

 念の為、〝ざわわ〟ではありません。(笑)

 ここでも、腕章を巻いた裁判所職員が忙しなく動いていて、きびきびと傍聴人を誘導しています

 そして、傍聴券を職員に見せて誘導された方へ向かうと、何とここでも金属探知機による荷物検査です

 これは、通常の裁判では行われない状況です

 更には、荷物をホテルのクロークの様に預かると言うのです

 その際、筆記用具は手で持っていて構わないが、携帯電話も電源を切って全て預けろと言う徹底した措置が執られていました

 こう言った、裁判所の対応からも、この事件の注目度が容易に伺えます

 ボクは、荷物を全部預け、筆記用具を片手に持ち、職員から荷物の番号札を受け取り一般傍聴人の列へと並びました。

 この時で、既に15人位並んでいたので、〝最前列は厳しいかな…〟と、思っていました

 
 そして、時刻は1時20分になった頃、裁判所職員から、

 『本日は、開廷2分前から法廷内撮影がありますので、写りたくない方は職員に申し出て下さい。』

 との、アナウンスがありました。

 そうですこれが、良くニュースで観る法廷の様子なのです

 何かの事件の裁判があった時、ニュースの映像で法廷の様子が流れ、裁判官や弁護人が写ってますよね

 あれです。まさしく、あの状況の撮影をするのです

 詰まり、先に撮影を済ませてから、被告人を入廷させるのです。

 ボクは、特に写りたくない理由も無かったですし、そもそも傍聴席の最後列から撮影するので、仮に写ったとしても後頭部だけですから一切気にしませんでした

 
 そして、職員が、

 『では、傍聴人の方どうぞ。』

 と、指示があり、先に並んでいた人から順に法廷の中へと入って行きます

 ボクは、法廷に入った瞬間、真っ先に最前列に目をやりました

 すると、丁度被告人席の真ん前が空いてるではないですか

 当然、その席を目がけて最大限の早歩きをして、見事被告人席の真ん前をゲット

 因みに、基本的に傍聴席は、椅子に白いカバーが掛かっていない席は、〝自由席〟なのでどこに座ろうが勝手です。

 白いカバーには、「報道関係者」と印刷がされているので、マスコミ専用の席になります。

 たまに、職員が順番に座るように指示する時もあるのですが、この時は全くの自由だったので、自分の好きな席を選択出来ました


 そして、静かに着席します…。

 着席して、改めて法廷を見ると、それはそれはドデカイ法廷で、もの凄い荘厳な雰囲気を感じました

 と、同時にボクが思ったのは、仮にボクがこの法廷の証言台に立たされたとして、果たしてまともに証言出来たのかどうか、疑問に思う位の厳かな雰囲気があり、ボクが裁かれた506号法廷とは明らかに〝格〟が違うと思いました。(笑)

 新幹線で例えるなら、自由席とグリーン車の様なものでしょうか(笑)

 勿論、自由席が506号法廷、グリーン車が102号法廷です。(笑)


 その後も、次から次へと傍聴人が入場して来て、いつの間にか法廷はほぼ満席となりました。

 どの人も、今か今かと開廷を待ちわびています

 
 時刻が、1時25分を過ぎたあたりで、裁判官の三人が入廷して来ました。

 この点は、普段の法廷とは逆ですね。

 普段は、被告人が先に入廷していて、裁判官が最後に入廷して来ますからね。


 そして、時刻が1時27分に差し掛かった頃、職員が、

 『これより、2分間の法廷内撮影を始めます。撮影開始

 の、号令とともに撮影が始まりました

 と、言っても、何をする訳でもなく、それぞれがじっと前方を見つめていて、さながら目を開けた黙とうと言った感じです

 この時の法廷内は、全くの無音で、そこに約100人位の人間が存在しているのを忘れさせる様な、静謐な時間が流れて行きました


 すると、職員が、

 『1分経過。』

 と、カウントダウンして行き、

 『残り30秒。』

 
 
 『撮影終了。』

 
 と、号令があり、法廷内の撮影が終了

 その終了の合図に合わせて、カメラに写りたくなかった傍聴人がポツポツと入場して来ます


 そして、いよいよ内柴被告が入廷して来ます…。

内柴事件控訴審当日。

人気ブログランキングバナー



 (大変恐縮ですが、クリックのご協力をお願いします!)


 
 さて、10月4日(金)初公判当日、ボクは12時40分位に霞ヶ関の東京高裁に到着

 すると、普段裁判所に来る時とは明らかに違う雰囲気がそこにはありました

 裁判所入口に、カメラを抱えたマスコミが多数たむろして、内柴事件控訴審初公判の模様を中継しようとしている様相でした

 そのせいか、普段よりも〝ざわざわ〟した感じがありました

 〝ざわわ〟ではありません。(笑)

 そんな、長閑な雰囲気では無かったです。(笑)


 裁判所に入ると、右手前方に立て看板が掲げられていて、内柴事件初公判の傍聴整理券の配布はこちらへ、との案内がなされ、裁判所職員も腕章を巻いて、忙しなく動いています

 ボクが、その看板の傍へ行くと、『一般傍聴席77席』と記載がなされていて、それはイコール傍聴券は77枚あるという証拠でした。

 すると、裁判所職員が、

 『こちらの事件で間違いなですか

 と、訊ねて来たので、ボクは、

 『はい。そうです。』
 
 と、返答すると、

 『では、こちらへお並び下さい。』

 と、言われ裁判所入口右手に並びました

 すると、そこには既に50人以上の人が並んでいて、あ~でもないこ~でもないと雑談しています

 その際、裁判所職員から整理券を手渡されました

 傍聴整理券

 この整理券番号は68番、詰まりボクは68番目に並んだと言う意味です

 
 もし、この時点で傍聴整理券の配布が終わったら、ボクは77人中68番目ですから確実に傍聴出来たでしょう。

 しかし、そうは問屋が卸しません…

 ボクが、列に並んだ12時45分以降、次から次へとどんどん傍聴希望者が列に吸い込まれて行きます

 少なくとも、77人以上の人が並んでいるので、これで抽選は決定です

 まあ、これは予想していた状況だったので、後は何とか抽選に当たればいいだけ


 そして、時刻は刻一刻と過ぎて行き、やっと13時になった所で、裁判所職員が拡声器を片手に、

 『本日、傍聴希望者が224人集まった為、これより抽選作業に入りますので今しばらくお待ち下さい。』

 と、アナウンスされ、その瞬間傍聴希望者の人達が『おぉ~』と、湧きました

 きっと、誰もが「そんなに居るのかよ~」と言う意味での『おぉ~』だったと推測されます(笑)

 77席の傍聴席を求めて、224人の人達が並ぶ…

 その倍率は、約三倍


 
 そして、待つこと5分…



 『これより、抽選番号の発表を行いますので、前方の掲示板に記載されている番号が当選番号です。当選された方は、傍聴券と引き換えを行って下さい。』

 との、アナウンスが拡声器より流れて、一気に傍聴希望者が湧き立ちます

 『あ~、外れたぁ~』 『やったぁ、当たったぁ~』

 等々と、嬌声が響き渡ります

 
 ボクは、比較的列の前方の方に居たので、何となくその位置から掲示板が見えて、68番という数字が何となくなシルエットとして見えたのですが、まだしっかりと確認していないので、掲示板の方へと歩を進めます

 すると、見事『68』と書かれていて、ボクは心の中で『ヨッシャ、当たった』と、快哉を叫んでいました

 そりゃそうです。金メダリストを、〝生〟で観れる権利を獲得したんですから

 ホント、この時の様相は、さながら受験の合格発表を見に来た親子のようでした。(笑)

 
 これが、〝生〟内柴被告を観る為の傍聴券です

 勿論、無料です(笑)

 傍聴券


 傍聴券を受け取ったのが、13時10分位でしたが、ボクはなるべく前方で観たかったので、時間的な余裕はあったのですが早速裁判所の中へと歩を進めました


控訴審は初公判が事実上の判決…。




人気ブログランキングへ

 (大変恐縮ですが、クリックのご協力をお願いします。)

 
 10月3日(木)に、たまたま目に入ったミヤネ屋で、4日に内柴事件の控訴審初公判がある情報を知り、ボクはすぐさま〝準備〟を始めました

 この、〝準備〟とは、裁判所に電話をして傍聴券が出るのかどうかの確認をする意味です

 勿論、インターネットでも傍聴券の有無は確認出来ますが、被告人の名前までは記載が無い為、内柴事件かどうかの判断がつきかねるので、念の為電話で確認したのです。

 ボクの予想では、これだけ耳目を集めた事件ですから、控訴審の初公判と言えどもおそらく傍聴券は出るだろうな、と言う予想でした


 そして、裁判所に電話すると、案の定傍聴券は出ると言う回答を頂き、当日13時までに裁判所の入口脇で抽選を行うと言われました

 これで、少なくともボクは13時前には東京高裁に行く事となりました

 また、この時の電話のやり取りで、ボクは何処の法廷なのかを問うと、『102号法廷』と言う回答を頂きました。

 何故、ボクは法廷の場所を訊いたのかと言うと、東京地裁、高裁の事件で一階の法廷が使用される時は、非常に大きな事件か、社会的注目度が高い事件だからです
 
 要するに、何処の法廷が使用されるかによって、その事件の社会的注目度が分かるのです
 
 なので、法廷自体も非常に大きくて、天井も高く、法廷の中でも〝VIP〟な法廷なのです

 内柴事件控訴審初公判が、102号法廷で審理されると聞いたボクは、やはりこの事件の社会的注目度を感じました

 因みに、ボクが控訴審を審理した506号法廷は、単なる普通の法廷でした。(笑)

 やはり、金メダリストと一般人の格差を痛感した瞬間でもありました。(笑)


 さて、何故ボクが、内柴事件控訴審初公判を傍聴したかったのか、その理由を説明したいと思います

 これは、逆転無罪判決を実際に受けた人間ならではの視点なので、敢えて綴りたいと思います

 
 それは…


 『控訴審は、初公判が事実上の判決』


 だからです

 きっと、良く意味が分からないでしょう

 逆に、この意味が分かる人は、法律関係の仕事をしているか、よっぽど裁判が好きかのどちらかでしょう(笑)


 この意味は、以前もお話ししましたが、控訴審のシステムに起因します。

 控訴審と言うのは、『事後審』と言うシステムで、簡単に言うと、

 『一審判決の判断が妥当かどうかを審査する場所』なのです。

 ですから、一審の公判みたいに、証拠調べをしたり、証人尋問をやったりとかは基本的にはやらず、書面審査(一審の裁判記録)のみなのです

 しかし、刑事訴訟法では、裁判所が必要と認める時は職権で証拠調べをすることが出来る、と定められていますが、その職権が発動されるなんて事は殆ど無いのが現状です…

 これが、ボクがつくづく思う『法律上と事実上の乖離』です。

 要するに、法律で定められていても、その定め通りに運用されていないと言う意味です

 従って、控訴審で弁護側が新たな証拠調べ請求、証人調べ請求を提出したとしても、その請求が認められる事は殆どありません

 逆に、それが認められた時は、非常に面白い展開になって行きます
 
 何故なら、高等裁判所が基本的に書面審査の控訴審で、新たな証拠調べ、証人調べ請求を認めると言うのは、一審判決に疑問を持っているからです

 詰まり、一審判決が変わる可能性がある、と言う意味です


 どうやら、内柴事件は被告側の控訴なので、当然弁護側としては被害者や関係人の再度の証人尋問等を請求してくるでしょうから、それが認められるかどうかが控訴審の最大級のポイントになります

 
 裁判所が、弁護側の証拠調べ請求を是認すれば、一審判決が変わる可能性が出て来て、逆に、証拠調べ請求が却下されれば一審判決は変わらない、と言う判断が出来るのです

 従って、10月4日の控訴審初公判で、裁判所がどんな判断を下すかによって、方向性が分かるのです

 これは、控訴審における極めて重要なポイントなので、是非覚えておいて下さい

 これが、前記の『控訴審は、初公判が事実上の判決』の意味です。


 ボクは、実体験からこの流れを誰よりも良く分かっているので、10月4日の初公判で裁判所がどんな判断を下すのかに、非常に興味があったのです

 だから、この目で金メダリストの控訴審初公判を傍聴したかったのです


 そして、いよいよ初公判当日を迎えました…。

内柴事件控訴審を観に行こう!




人気ブログランキングへ

 (大変恐縮ですが、クリックのご協力をお願いします。)


 去る、10月4日(金)に東京高等裁判所において、注目の事件の控訴審初公判がありました。

 その事件とは、タイトル通り元柔道金メダリスト内柴正人被告に対する準強姦事件。

 この事件の復習は、興味のある方は下記のリンクでおさらいして下さい

 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121201/trl12120118010000-n1.htm


 皆さんも、報道でご存知の通り、内柴被告が教え子を強姦したと言う罪に問われていて、内柴被告は逮捕当時から全面否認し、無罪を主張していると言うものです。

 
 ここで、少し話は脱線しますが、逆転無罪を勝ち取ったボクが今回の体験を通じて、ある〝格言〟を思い付いたので、披露したいと思います。(笑)

 えっ誰もそんな事は聞いていない(笑)

 でも、聞いて下さい

 この格言は、刑事裁判全体に言える事ですし、内柴事件にも当てはまるので…


 それは…


 『主張は簡単、結果は難儀』


 です。意味分かりますか

 要するに、無罪を主張するのは非常に簡単だけれども、その通りの結果を得られるかは極めて、極めて難しいという意味です

 『ボクは、やってません。』と、言うのは非常に簡単で、幾ら刑事や検事から色々な証拠を突き付けられようとも、全面的に否認すればいいだけなんですから。(笑)

 ただ、明らかな客観的な証拠等があるのに、『ボクは、やってません。』と言った所で、果たしてその主張を裁判官が信用するかどうかは、もう火を見るより明らかでしょう。(笑)

 なので、主張するのは簡単ですが、その主張を信用してくれるかは、極めて難しいのです…

 特に、刑事裁判となると、検察は被告人を有罪にする為に、ありとあらゆる証拠を請求して来ますから、それを覆す、ひっくり返すのはどう表現していいか適切な言葉が見付からない位、困難なのです

 ですから、刑事裁判において無罪判決を勝ち取ると言うのは、本当に、本当に、凄いキセキなんです

 ましてや、一審で有罪になったものを、控訴審でひっくり返すなんて言うのは、キセキの中のキセキなんです

 例えるなら、野良ネコが百獣の王のライオンに勝つようなビックサプライズです(笑) 
 
 決して、ボクの結果を自慢している訳ではなく、刑事裁判の現状を知ってもらいたいのです。

 従って、内柴事件をボクの〝格言〟に当てはめるとすると、幾ら控訴審で無罪を主張しようとも、かなり、相当、非常に、極めて、とても、難しいのです


 さて、話は戻りまして、今回から何回かに分けて、マスコミが報道しない内柴事件控訴審初公判の舞台裏を綴りたいと思います


 内柴事件発生当時、ボクは拘置所の独房で一人寂しく毎日を過ごしていました…

 当然、一人なので話し相手なんて存在しませんから、唯一の〝お友達〟 は、『本』のみになります…

 ですので、ボクは毎日毎日本ばかり読んでいました

 そんな中、拘置所では自分のお金があれば、新聞を購読出来るので、ボクは毎月「日刊スポーツ」を注文して購読していました

 因みに、拘置所で購読出来る新聞は、読売新聞、朝日新聞、日本経済新聞、日刊スポーツ、スポーツ報知、の5紙です

 その、日刊スポーツの社会面に、昨年大きく内柴事件の内容が詳報されていました。

 それで、ボクは『えぇ~』と、ビックリしたのです

 と、同時に新聞には『容疑を否認し…』と、書かれていたので、当時同じ〝否認〟被告人 としては、一体どうなることやら、と非常に興味がありました(笑)

 
 流石に、金メダリストの逮捕と言う事もあって、マスコミの反応は素晴らしく、その後も裁判の様子が詳細に綴られていました。

 ただ、ボクの印象では、マスコミ報道でしか情報を得ていない断片的なものとは言え、内柴被告の主張には『かなりの無理があるな』と思っていました

 むしろ、『嘘つけ~と、突っ込んでいました。(笑)

 そして、2月1日に迎えた一審判決で、東京地裁は求刑通り『懲役5年』の実刑判決を言い渡しました。

 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/626748/
 (一審判決時の報道は、上記サイトで確認して下さい。)

 ボクは、この結果を東京拘置所の独房のラジオのニュースで知り、

 『あ~、やっぱりダメか~。それにしても、求刑通りの判決なんて相当情が悪いんだな…』

 と、思いました。

 何故なら、普通いくら否認していても、判決は求刑の八掛けが相場と言われており、ボクは仮に有罪だったとしても、懲役4年か4年半かと思っていたからです。

 にも拘わらず、求刑通りの判決を下すと言うのは、明らかに裁判所が『ふざけた事言ってんじゃないよ!』との思いが表れている証拠です

 だから、この一審判決のボクの印象は、相当重いな、と言うものでした。

 この判決に対し、内柴被告は即日控訴したと報道で知り、

 『次は東京高裁かぁ。ボクと同じだな…
 
 と、東京拘置所の独房で思っていました


 そして、ボクはご承知の通り7月2日に逆転無罪で〝シャバ〟に出て来ました

 そんな中、シャバでの生活も三ヶ月を過ぎたある日、たまたま観たテレビにミヤネ屋が流れていて、

 『内柴被告 明日控訴審の法廷へ』

 との、テロップが画面右上あるのを観て、

 『あっ、これ観に行こう
 
 と、直感し内柴事件の控訴審初公判を傍聴しようと決めました…

 そして、ボクはその為の〝準備〟を始めました…

〝傍聴案内〟の結果…。




人気ブログランキングへ

 (大変恐縮ですが、クリックのご協力をお願いします。)


 さて、なんとか無事に、ボクの当初の作戦通り『傍聴案内』をマスコミ各社に発送出来ました

 後は、『傍聴案内』を見たマスコミ各社がどんな動きをするのか、ボクはとても興味がありました

 ボクの勝手な予想では、六月上旬に『傍聴案内』が届き、それを見た31社の記者ないし編集者が、全てとは言わないまでもある程度は興味を持ってくれるのではないか、と思っていました

 で、その興味を持った記者や編集者が、ボクが居る東京拘置所に面会に来るか、あるいは、手紙で質問をしてくるのではないか、と思っていました

 ボクは、『傍聴案内』の中で、


 「興味があれば、是非東京拘置所に面会に来て下さい。」

 「あるいは、手紙で質問などあれば遠慮なく送って下さい。」

 と、記載していたのです

 
 ところが、結果的にこのボクの予想を裏切る結果が待ち受けていました


 それは…


 何と、一社も何の接触も無かったのです


 これが、ボクの言う〝予想外の展開〟の意味です…。(笑)


 これには、正直ビックリしました

 ボクとしては、『傍聴案内』を読んでもらえれば、新聞社や出版社が興味を持ってくれるだろうと、かなりの自信があったので、正直何のリアクションも無かったのは凄くショックでした…

 ボクは、31社にも発送したのは、一体どこの新聞社や出版社が興味を持つか分からなかった為、〝下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる作戦〟的な意味合いがあったからです。

 しかし、それでもたったの一社すら、何のリアクションも無かったのにはホント驚きました

 例えるなら、出会い系サイトで〝奇跡の写メ〟を載せて、女子にメール爆撃したのにも拘わらず、一通も返信が無かった様なものでしょうか。(笑)

 多分、皆さんの中にも、同じような経験があるのではないですか(笑)


 ボクは、『傍聴案内』を発送してから、毎日非常にワクワクしていたのです

 それは、『一体、どこの記者や編集者が面会に来るのかな~』と、楽しみに待っていたからです。

 拘置所では、何か自分に対して用事がある時以外、独房のドアは開きませんから(部屋の中には、ドアノブが無いのでこっちからは開けられない)、逆説的に部屋のドアが開く時は何かボクに用事がある時なので、その時を今か今かと待っていました

 自室のドアが開く時は、運動と入浴を除くと殆どが面会の時しか開きません。

 職員の足音が近付いて来て、部屋の前で止まり、ドアに鍵を入れてガチャガチャとやると、『おっ、誰か面会に来たな』と、分かる訳です。

 これは、拘置所生活の経験がある方なら、とても良く分かる〝あるある〟でしょう


 しかし、面会の度にガチャガチャとドアは開くものの、面会人の名前を聞くと全て知っている人ばかりで、ボクの知らない名前の面会人は訪れません…

 要するに、ボクの知らない名前で誰か面会に来れば、それはイコールマスコミ関係だな、と分かるので面会の度に名前を確認するのが当時は非常に楽しみでした

 結果、判決前日の7月1日までに、ボクの知らない人=マスコミの人は誰一人として面会に来ませんでした…。


 一方、手紙の方は、これまた何のリアクションもありませんでした。(笑)

 
 あっ、唯一「週刊文集」編集部から返事があり、以下の通り書かれていました…。


 「担当デスクと相談しましたが、この内容は扱えないのでお手紙をお返しします。」

 
 と、一枚の便箋にワードで打った文章と、ボクの『傍聴案内』がそのまま送られてきました。(笑)


 もう、全くもって全滅でした…


 ボクは、絶対に面白い判決になると思うのに、と心底思っていたので、あまりのリアクションの無さにショックでしたが、でも一切の後悔はありませんでした

 何故なら、こればっかりはやってみないと分からないからです

 ボクは常々、『やった後悔よりも、やらなかった後悔の方が更に後悔する』と言う信条なので、この結果がどんなものになろうとも一切の悔いは無かったです。

 全ては、結果論です

 逆に、〝マスコミの反応を知れた〟と言う意味では、むしろ大成功だと思っています


 そして、マスコミ各社から何の反応もないまま、〝運命の〟 判決日を迎えることになりました…。
 

 

逆転無罪判決から、今日で三ヶ月が経ちました…。




人気ブログランキングへ

 (大変恐縮ですが、クリックのご協力をお願いします。)


 毎月2日は、ボクの中では一つの区切りの日なので、タイトル通りにちょっとつぶやかせて下さい

 3ヶ月前のこの日、ボクは東京高裁506号法廷で、奇跡の逆転無罪判決を受けて1年7ヶ月振りに〝シャバ〟へと生還しました


 あれから、早いもので3ヶ月…。


 いつも思うのですが、〝もう3ヶ月か〟とも思うし〝まだ3ヶ月か〟とも思う、どっちつかずな感情です

 
 とは言え、つくづく、心底つくづく『自由って素晴らしい』と痛感しています
 
 何だか、こう言うと尾崎豊の歌みたいですが。(笑)


 このブログを読んで下さる方々からすれば、「そんなの当たり前じゃん」って思うでしょう。

 しかし、三ヶ月前のボクは、その当たり前が当たり前じゃなかったんです…

 だからこそ、みなさんが全く何も感じない些細な事、当たり前に過ぎて行く日常が、ボクからすると新鮮極まりないんです


 でも、三ヶ月経ったので、今の生活が〝通常〟と感じるようになりました

 なんせ、つい三ヶ月前は〝異常〟な世界がボクにとっての〝通常〟だったんですから…


 この一ヶ月間も、色々ありました。

 後日アップしますが、ボクが追い掛けている事件の判決があったり、ボクが逆転無罪判決を受けた法廷をたまたま傍聴に行ったら、今度は一傍聴人として逆転無罪判決を観たり、趣味のサッカーで毎年参加している素晴らしい大会で優勝したり、フェイスブックを始めたり等々…

 実に、充実した〝シャバ〟での三ヶ月目でした。(笑)


 そして、人様の裁判を傍聴して改めて思うのが、ボクがこうして逆転無罪判決を受けたのは、ホント運が良かったからだな、と思います…

 勿の論、〝運〟の一言で片付けられる程単純ではありませんが、しかしながら自分の〝運〟の良さ、強さを感じずにはいられません

 また、法廷の柵の向こう側(不自由な世界)から、こっち側(自由な世界)に生還する事が、いかに大変かを改めて痛感させられました

 その大変さは、とてもじゃないですが言葉には表現しきれません…

 このボクの思いが、本当の意味で分かるのは、ボクと同じ経験をするしかないでしょう。(笑)

 って、誰もそんな経験なんてしたくないですよね

 それでいいし、それが当たり前なんです

 だから、ボクの気持ちをどうしても理解してほしい、分かってほしい、なんて思いは毛頭ありません

 だって、それはボクと同じ立場に立って、同じ経緯を辿らない限り本当の意味での理解なんて出来ないからです…


 ただ、こんなボクの経験を覗いて見た時に、〝こんな大変な経験をしている人に比べたら、今の自分は非常に恵まれているな〟と、自分を鼓舞する材料に使って頂けたら幸いなだけです


 ボクも、三ヶ月が経ち、この日常が当たり前になって来ているので、初心忘れべからずで『当たり前ではなくアリガタイ』との思いを胸に精進して行きたいと思います

 そうすれば、どんな困難が待ち受けようとも、その困難にさえ感謝出来ますからね


 と、だらだらと書いてしまいましたが、これからは刑事補償を弁護士を使わずに自分でやってみたりしますので、その模様なども実況中継して行きますから、今後とも当ブログを宜しくお願い致します

 

〝傍聴案内〟の発信先。




人気ブログランキングへ

 (大変恐縮ですが、クリックのご協力をお願いします。)



 やっとこさ、東京拘置所のバカヤロー職員との折衝を何とかクリアして、無事にボクの『傍聴案内』の原本を発信する事が出来ました

 後は、この原本をコピーした物を返送さえしてもらえれば、マスコミ各社へと発信するだけです


 因みに、東京拘置所では、裁判関係の書類や、何かのホームページをプリントアウトした物を差し入れる場合、直接東京拘置所の窓口で差し入れをするか、郵送で差し入れるかのどちらかになります

 このルールは、写真や書籍も同様に当てはまります

 その際、拘置所の検閲に一度回される為、窓口で手続きした次の日、あるいは郵送でも到着した次の日でないと、自分の手元には届きません
 
 書籍に関しては、何と〝三日も〟掛かります

 ホント、時間が掛かり過ぎだと思いませんか


 さて、何だかんだ待つこと約一週間、待ちに待った『傍聴案内』のコピーが届きました

 その数、何と31部

 31部×15頁=465枚

 とんでもない量です

 つくづく、一枚一枚コンビニでコピーしてくれた家族には、ホント感謝しています…

 すんごい手間を掛けてしまい、ボクの勝手なワガママに応えてくれて、ホント助かりました


 改めて、『傍聴案内』31部の発信先を記したいと思います。

 ・朝日新聞
 ・読売新聞
 ・報知新聞
 ・毎日新聞
 ・産経新聞
 ・日刊スポーツ

 ・週刊ポスト
 ・週刊現代
 ・週刊文春
 ・週刊新潮
 ・週刊実話
 ・週刊大衆
 ・週刊SPA
 ・週刊プレイボーイ
 ・アサヒ芸能
 ・サンデー毎日
 ・FLASH
 ・FRIDAY
 ・中央公論新社
 ・朝日新聞出版
 ・幻冬舎
 ・角川書店
 ・日本文芸社
 ・日経BP
 ・竹書房
 ・平凡社
 ・判例タイムズ
 ・大洋図書
 ・三才ブックス
 ・宝島社
 ・鉄人社

 以上、31社の社会部編集長宛に発信しました


 ここで、疑問に思った人も居るかも知れません。

 『一体、どうやってこれだけの会社の住所を調べたのだ』と。

 〝シャバ〟に居れば、スマホないしPCでググれば瞬時に分かりますよね

 しかし、ボクが居た拘置所は、一切ネットは使えません…

 と、言う事は、ネットを使わずに調べるしかありません

 
 では、どうしたのか


 そこで、重宝したのが『雑誌のもくろく』と、言う書籍です

 
 この書籍は、知っている人は居るかと思いますが、週刊誌や月刊誌の発売日や、その本の概要や出版社が記されている、言わば雑誌の〝案内版〟 です。

 そこには、色々な雑誌の広告も載っている為、出版社の住所が記載されていたので、それで殆どの会社の住所が分かったのです

 そうやって、極めて〝アナログ〟な手法で調べるしかなかったのです…。

 この書籍を、ボクは千葉刑務所に居る時に購入していたのです

 だから、家族に調べてもらったのは、読売新聞と朝日新聞の住所だけでした。


 そして、31部の『傍聴案内』を三つ折りにして、A4の紙が入る定形の封筒にそれぞれ入れていきました


 その、『傍聴案内』と言うのがこれです


 傍聴案内(1) 


 ご丁寧に、わざわざカラーコピーで返送してくれました


 この、『傍聴案内』を何とか六月の第一週に発信出来ました

 因みに、この『傍聴案内』は、手書きの文章が一文字も無いので〝書類〟扱いになる為、手紙の様に〝一人一日一通〟にはカウントされません

 従って、一気に31通発信しました。(笑)

 これには、職員もかなり苦笑いしていました。(笑)

 これが、たったの一言でも(宜しくお願いします、とか。)、手書きの文章を付け加えると、手紙扱いになるっていうんですから、ホント東京拘置所のルールは馬鹿げていると言わざるを得ません


 さて、無事に『傍聴案内』を発信出来ましたが、その後ボクの予想を裏切る展開が待っていました…。

 

やっとこさ発信出来た〝傍聴案内〟。





人気ブログランキングへ

 (大変恐縮ですが、クリックのご協力をお願いします。)



 予想外にも、二度もダメ出しを食らい、当初発信予定だった5月27日(月)からズレ込むこと二日、5月29日(水)に三度目の正直で提出しました

 ボクの中では、ダメ出しのお知らせがある時は、午後一番って言う認識があったので、朝一番に職員に提出してから、『今日こそ、大丈夫だろうなぁ。』と、少しソワソワしながら職員が来ない事を祈っていました。(笑)


 そして、時間は刻一刻と過ぎて行き、13時を過ぎ、14時を過ぎ、ボクの中では『あっ、大丈夫だな。』と、確信めいたものがあったのですが、念のため、職員が通りかかった時に、

 『今日こそ、行けたでしょう?』

 と、訊くと担当職員は、

 『あ~、この時間に戻って来なければ大丈夫だよ。』

 との、言質を頂きました。

 全く、たかだか手紙一通出すのに、何でこんなにも折衝しなければならないんだ、と心底思いながらも予定通り『傍聴案内』を発信出来て安堵しました


 因みに、「13時を過ぎ」とか書いていると、あたかも独房に時計があって、それを見て時間を確認したのだな、と思うのかもしれませんが、実際は全く違います

 実は、独房内には、時計はありません

 では、どうやって時間を確認するのか 
 

 それは、体内時計です(笑)


 これ、冗談の様でホントの話なんです

 東京拘置所では、10時、13時、15時にチャイムが鳴るので、そのチャイムを聴くと、『あっ、今は何時位だな』と、予測を立てるのです

 それと、食事の時間が決まっているのでそれを基準にしたり、拘置所ではラジオが聴けるのでラジオの時報を基準にしたりと、限られた中で何とか打開するのです。(笑)

 
 想像してみて下さい…。時計がない生活を…


 きっと、想像出来ないんじゃないでしょうか

 普段の日常生活の中で、時計を見ないなんて有り得ないですよね。

 普段から、腕時計をしない人でも、スマホの時間は確認しますよね

 それがない状況なんて、全く想像がつかないんじゃないでしょうか。

 
 しかし、拘置所ではそれが当然の生活ですから、もう何とも感じなくなって来るのです

 ホント、人間の適応能力は凄いと感心させられました…


 それから、この時の手紙は、万が一届かなかったら最悪だと思い、『簡易書留』で発信しました。

 書留郵便は、必ず手渡しですから、確実に相手に郵便物を渡せますからね

 拘置所では、普通郵便だけでなく、簡易書留、配達証明、内容証明、ゆうパック、等々あらゆる郵便形態に対応しているのです

 勿の論、これらの郵便は別料金なので、自分の所持金がない人は利用できませんが、所持金がある人ならば職員に申し出れば誰でも利用できます。

 思い返すと、ボクは結構簡易書留を使用して郵便を出してましたね。


 と、紆余曲折ありましたが、何とか『傍聴案内』の原本を、発信する事が出来ました…