日本初(?)有罪率99.9%の刑事裁判で〝二度も〟無罪判決を勝ち取った男のブログ!

過去、二度も刑事裁判の被告人として法廷に立たされるも、自力で反証、反駁をし二度も無罪判決を勝ち取る!そんな私が、あらゆる事を綴る!

カテゴリー "裁判傍聴記" の記事

電子計算機使用詐欺。



 こんにちは

 今日も、梅雨らしい天気ですね

 
 昨日は、ボクがトカナに載ったお話でした

 色々な方のご尽力のお陰で、こうしてボクの事が紹介されて、大変嬉しく思っています

 改めて、この場を借りて、清田先生、角編集長、大変ありがとうございました


 さて、今日は、先日の徳重選手の裁判を観に行った際に傍聴した、他の裁判の模様をお話します

 我々の知らない所では、こんな事件が起きているんだなと思って頂ければいいかな、と

 ボクが、徳重選手の初公判を観る前に傍聴した事件はこちら


 722号法廷 10時30分~10時45分
 大野秀孝 電子計算機使用詐欺 判決



 と言う事件でした

 この事件を観ようと思ったのは、徳重選手の初公判ギリギリに終了予定だったのと、電子計算機使用詐欺と言う珍しい事件の判決だったからです

 だって、皆さんは、電子計算機使用詐欺なんて罪名は聞いた経験はありますか

 単なる詐欺は聞いた経験はあっても、随分と長ったらしい電子計算機使用詐欺なんて、そうそう聞かないですよね

 
 では、電子計算機使用詐欺と言うのは、どういう罪なのかと言うと、コンピュータを使用して、虚偽のデータを作成したり、虚偽のデータを使用して、不正な処理を行ったりすることによる詐欺の罪です

 例えば、他人のクレジットカードを拝借してきて、それを用いてネット上で他人名義で電子マネーを購入した事案について、実体関係のない電磁的記録を作出することを電子計算機使用詐欺にあたるとした判例があります

 最高裁平成18年2月14日(刑集60・2・165)は、

 出会い系サイトの有料サービスを使用するために電子マネーを購入するにあたって、窃取した他人のクレジットカードの名義人氏名、番号及び有効期限を入力送信し、電子マネーの使用権を取得した行為について、「クレジットカードの名義人による申し込みがないにもかかわらず、電子計算機にカードに係る番号等を入力送信して名義人本人が申し込んだとする虚偽の情報を与え、名義人本人がこれを購入したとする財産権の得喪に係る不実の電磁的記録を作り、電子マネーの利用権を取得して財産上不法な利益を得たものというべきである」として246条の2を適用を肯定しました。


 と言うように、誰かを騙してお金を騙取する詐欺とは違い、ハイテクな詐欺だという事です

 ボクは、罪名だけではどんなハイテクな詐欺かは分からなかったので、とりあえずは覗いてみようと思い足を運びました


 法廷に到着すると、既に被告人が着席していて、両脇を刑務官が固めています

 年齢は、30代か40代のヤカラ風で、黒いスーツを着ていました

 ボクが法廷に入ると、〝何だこいつ〟と言うような感じで、ジロジロと見てきました

 何せ、傍聴人がボクともう一人しか居なかったので、余計に目立ったのでしょう

 被告人としても、こんな知り合い居たかな、と言う思いもあったのでしょう

 とにかく、ジロジロボクを訝しんでいました

 まっ、その訝しさは当たっていますよ

 何故なら、こうしてしっかりと記事になっているからです(笑)


 少しすると、裁判官が入廷して来ました
 
 続けて、いつものセレモニーである、起立して一礼をして着席します

 『それでは、被告人は証言台の前へ。』

 と言う裁判官の言葉に促されて、証言台の前へと歩を進める大野選手


 『それでは、あなたに対する、電子計算機使用詐欺被告事件の判決を言い渡します。主文。被告人を懲役2年に処する。未決勾留中100日をその刑に参入する。』


 と言う実刑判決でした

 判決理由を聞くと、事件の概要が分かって来ました


 平成26年に、大野選手は共犯者のイワタキらと、不正に得たクレジットカード情報を悪用して、自宅のパソコンを使用し、11名義分のカード情報から、楽天EDYを58万6000円分、ICフェリカにチャージさせたと言う事件でした

 大野選手は、犯行の発覚を防ぐ為に、一回のチャージでたったの1000円ずつしかチャージしなかったそうです

 一回のチャージで、何万円もチャージしてしまうと、直ぐに発覚してしまう恐れがあった為、少し知恵を働かせたのでしょう

 回数で言ったら、360回にも上ったそうです


 犯行が発覚したのは、IPアドレスを辿ったところ、大野選手の自宅のパソコンに行き着いたそうで、その通信時間帯に大野選手が在宅していた事も確認された為です

 要するに、明確な客観的証拠があったということです

 にも拘わらず、大野選手は、『イワタキにクレジットカードを渡しただけで、犯行には関わっていない。』等と供述し、犯行を完全否認したそうです

 しかしながら、イワタキを始めとする共犯者や関係者は素直に罪を認め、また、大野選手と一緒に犯行を行ったと供述していることから、『被告人の供述は信用できない。』と、一蹴されていました(笑)

 まっ、これは良くありがちなパターンで、何とか犯行を免れたいが為に、全てを共犯者になすりつけるんですよね
 
 この傾向は、特に主犯格に多いパターンですね

 ですが、その主張が認められる事は殆どなく、と言うか皆無と言っても良く、見事に排斥されます

 
 大野選手も、何とか罪を免れたかったみたいですが、その目論見は脆くも崩れ去りました

 まっ、普通に考えて、犯行を行ったのは明らかなのに、この期に及んで悪足掻きをして、実に往生際が悪いですよね

 とはいえ、裁判ではどう主張しようが被告人の自由ですから、それはそれで全然構わないのです

 ただ、その主張が認められなかった場合(有罪だっ場合)、その分刑が重たくなるだけです

 今回は、主犯の大野選手が、一人犯行を否認していると言う構図でした

 そんな事件でした


 さて、明日は、最近の話題をお話する予定です



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強盗事件なのに…。


 こんにちは

 今日は、雨ですね

 梅雨だから仕方ないとは言え、雨は嫌ですね


 さて、今日は、先日傍聴した裁判の模様をお伝えします

 6月11日(木)に、徳重選手の初公判を観に行く前に、一時間ばかりあったので、折角来たんだからその時間を使って何か傍聴しようと思い、11時までの間に何件かはしごしようと、開廷表とニラメッコをしました

 その結果、事件内容や、法廷の場所、開廷時間を勘案して、三つの事件を傍聴することにしました

 今日は、その内の一つの事件を取り上げます


 この日、ボクが東京地裁に到着したのが、午前9時半でした

 到着すると、真っ先に受付カウンターにある開廷表を目指しました

 残念ながら、裁判所内は撮影が禁止なので、開廷表も撮影が禁止されています

 なので、手書きでメモるしかありません

 別に、開廷表なんて、スマホで撮ったところでどうって事ないのに


 そして、パラパラと捲って行き、傍聴計画を立てた結果、下記の通りとなりました


 事件名 強盗 528号法廷 9時50分~10時 判決

 事件名 傷害 528号法廷 10時~11時 初公判 (共同被告人)

 事件名 電子計算機使用詐欺 10時30分~10時45分 判決



 と言う、結構忙しいスケジュールです

 9時50分から強盗事件の判決を観て、そのまま同じ法廷で傷害事件の初公判を観て、途中で電子計算機使用詐欺の判決を観てから、徳重選手の初公判を観ると言う流れでした

 とにかく、徳重選手の初公判までの時間を、無駄にしたくは無かったので、このようなスケジューリングになりました


 そして、ボクは最初の目的地である528号法廷へと向かいました

 何故、この事件に興味を持ったのかと言うと、強盗事件の判決は久しく観てないからです

 皆さんもご存知のとおり、罪名に〝強〟と言う字が付くモノは、重い事件だと言うのは知っていると思います

 強盗、強姦、強制わいせつ、等どれも強の字が付くモノは、非常に悪質な事件ですよね

 ですので、初犯でも一発実刑の可能性が高いのです

 
 なのでボクは、実刑判決の宣告の瞬間を観ようと思い、この事件を選んだのです

 
 ところが、この期待はおもいっきり裏切られる事となります


 法廷に入ると、思いの外傍聴人が居ました

 きっと、強盗という重い事件の判決だから、それなりに興味があったのでしょう

 ボクは、傍聴席入口の側に座り、被告人の選手入場を待っていました

 
 すると、被告人席の後ろから、刑務官と共にブレスレッドをした被告人が登場

 風貌は、白髪のオッサンと言うか、オジイサンと言った感じの年配の男性でした

 傍聴人の誰もが、この人が強盗事件を…、と言った感じで見ていました

 
 そして、裁判官が入って来て、全員起立していつもの一礼をします

 ここで、ボクはある違和感を覚えました

 それは、裁判官が一人だったという事です
 
 通常、強盗事件だと、三人の裁判官で審理するか、裁判員裁判で審理します

 なのに、裁判官が一人だったので、何でだろう、と思っていました


 そんな事を思っている間に、粛々と裁判は進み、裁判官から『それでは、被告人は証言台の前へ。』と、促されて、テクテク移動する被告人

 『それでは、あなたに対する強盗事件の判決を言い渡します。』

 と言い、緊張した空気が張り詰めます(笑)


 『主文。被告人を懲役3年に処する。但し、この判決が確定してから、その刑の執行を5年間猶予する。また、その間は保護観察とする。』


 何と、執行猶予判決だったのです

 ボクは、傍聴してから初めて、強盗事件での執行猶予判決を観ました

 確かに、強盗事件だからと言って、絶対に執行猶予が付かない訳ではありません

 ただ、強盗事件で執行猶予が付くのは、極めて稀有だし異例です


 ボクは、主文の後の判決理由に、耳をダンボのように傾けると、事件は平成27年4月3日に発生し、被告人は原付で被害者に近付き、3万2千円入のショルダーバッグを奪い、レンガで被害者を殴り逃走

 その際、マスクと手袋を着用し、計画性は明らかだと指摘

 ただ、被害者と10万円で示談が成立し、処罰感情も和らいだ為、この点を被告人の為に汲むべき事情と判断

 また、被告人は業務上横領と詐欺の前科があるが、これらの罪はかなり以前のものである


 と、いう事で、見事執行猶予をゲットしたのです

 まっ、厳密には、強盗というよりは、窃盗と傷害と言ったところでしょうか

 同じ強盗でも、今回のようなひったくりに毛が生えたものから、銀行強盗まで、ありとあらゆるモノがありますからね

 だからこそ、今回の事件は裁判員裁判で審理しなかったのでしょうね

 強盗事件でも、比較的軽微だと検察側は判断したのでしょう

 開廷表を見る限りでは、そこまでは分かりませんからね

 でも、開廷表に〝裁判員裁判〟って、記載がなかったな…(笑)


 以上、傍聴一発目から、珍しい判事件を観たお話でした


 さて、明日は、ボクにとって忘れてはならない日なので、その事についてお話します



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薬事法違反事件。



 おはようございます

 今日は、晴れて良かったですね

 今週最後の金曜日、張り切って飲みましょう(笑)


 昨日も、さいたま地裁の傍聴記をお話しました

 この時代にそぐわない、凶器準備集合という事件でしたね


 さて、本日も、さいたま地裁傍聴記をお話します


 ボクは、昨日お話した事件が終了した後も、折角だからと思いそのまま傍聴することにしました

 その理由は、凶器準備集合事件の判決が言い渡されている最中、ダンボールを抱えたスーツ姿の三人組が入ってきたからです

 その三人組は、法廷に入って直ぐの席に座りました

 ボクは、その姿を見た時に、〝あっ、次の公判担当の検察官だ〟と、直感しました

 何故なら、法廷にダンボールを持参する傍聴人なんて居ないからです

 だから、何らかの証拠品なんだろうなと思ったのです


 しかし、次の事件は薬事法違反事件ですから、そうたいした事件ではないのに、サカイ引越センターが使うようなダンボールを持参するなんて、一体何なんだろうなというギャップに惹かれたのです

 それと、このまま移動しなくていいと言う理由もありました(笑)

 以上の理由から、ボクは当初予定になかった、薬事法違反事件を傍聴しようと決めたのです

 なので、傍聴メモは一切取ってません


 では、事件名等を振り返ります

 
 事件名 薬事法違反
 被告人 失念…
 法廷  302号法廷
 内容  審理



 と、いう事件で、この日の公判が判決でもなければ、初公判でもありません

 ですから、薬事法違反事件と言っても、一体どんな事件か、さっぱり分かりません

 でも、あのダンボールが非常に気になるし…

 案の定、凶器準備集合事件の判決が終わると、入れ替えで三人組の検察官が法廷へと入って行き、ダンボールを開けて中の物を取り出し、検察官席の前の長テーブルに置いていきました

 やはり、ボクの読みは正しかったのです


 ボクは、ダンボールから証拠品を取り出す様子を見て、〝何で、薬事法違反なのにそんなに証拠品を出すのだろう…〟と、不思議でなりませんでした

 全く無知の状態で傍聴しようとしてるので、さっぱり分かりません

 と同時に、ワクワクもして来ました(笑)


 そして、開廷時間少し前に被告人が入廷して来ました

 この時、連行していたのは警察官だったので、この被告人はまだ警察の留置場に居るということです

 被告人は、40代の男性で、色白で、昔のアイドルのような顔をしていました

 なかなかの男前でした

 入廷すると、傍聴席の方に目をやり、ニコッと目で挨拶をしていました

 この被告人の行動は、胸が痛いほど分かります

 何故なら、ボクもそうしていたからです

 法廷では、傍聴人と私語は交わせないので、目で話すしかないのです

 ボクは、何度となく清田君と目で話したことか…


 そんなノスタルジーに浸っていると、裁判官から、

 『それではお揃いですか

 と、双方に確認し、

 『それでは開廷します』

 と、言って公判が始まりました

 と、言うのは、先程の判決の言い渡しの後、裁判官は退席せずにそのまま座って居たのです

 これは、よく見る光景で、前の裁判と次の裁判の時間がタイトな場合、裁判官はそのまま残ることが多いのです

 ただし、前の裁判が判決の時が多いですね

 恐らく、判決の場合は、判決文を読み上げるだけですから、裁判記録がごちゃごちゃにならなくて済むからでしょう


 そして、公判が始まると、検察官が追加の証拠請求があるとの事で、それを被告人に示す為に検察官がダンボールを持参してきたのです

 弁護人は、検察官の証拠に全て同意したので、検察官は一つ一つ被告人に示し確認します

 まっ、こんなのは、極めて形式的なセレモニーで、証拠品として押収されている物を見せた所で、〝はい。私のです。〟って言うに決まってるじゃないですか(笑)

 当然ながら、この被告人も、検察官の質問に全てハイと答えていました

 つまり、これらの証拠品は全て私の物ですと、改めて認めたということです


 その後は、弁護側立証で、被告人の情状証人でした

 情状証人とは、刑事事件の裁判で、刑の量定にあたって斟酌(しんしゃく)すべき事情を述べるために、公判廷に出廷する証人のことです

 弁護側の場合、被告人の家族や知人などが、寛大な処分を求めて被告人に有利な事情を述べます

 被告人の場合は、情状証人は母親でした

 母親が、息子に寛大な処分を求めるために、法廷で証言するなんて、ホントに嫌ですよね…

 
 この証人尋問で、事件の詳細が明らかになっていきました

 どうやら、薬事法違反とは、蓋を開けてみると、被告人が脱法ドラック、今で言う危険ドラッグを販売していたそうなのです

 そういう意味での薬事法違反だったのです

 そもそも、危険度ラック自体を取り締まる法律はないので、何とか法律を適用する為に、薬事法違反という罪名をこじつけたのです

 
 更に質問が及ぶと、被告人は暴力団の元構成員で、名古屋から逃げる形で東京都内に引越しして来たそうです

 それから、危険ドラッグを販売する仕事をして生計を立てていたそうです

 弁護人の質問は、いかに被告人が母親想いの優しい子かを訴えていました

 と、言うのは、母親は足が悪く、杖を突きながらでないと歩行が困難で、法廷に入り証言台に座るまでの一連の動作も、実に大変そうでした

 しかも、今日の情状証人の為に、わざわざ名古屋から出てきたそうです

 ホント、ご苦労様ですね

 そんな母親を想い、被告人は逮捕前、毎日電話で母親の体調を気遣っていたそうです


 とは言うものの、被告人からはそのような感情は全く見えて来ないのです

 もし、そんな優しい気持ちがあるのなら、自分の為に証言する母親を見て、胸が締め付けられて見ていられないでしょう

 しかし、被告人はふてぶてしく座って、母親と目も合わせようとしないのです

 普通は、目元が潤んだり、証言する母親を、慈愛に満ちた眼差しで見詰めると思うんですがね…

 そういう行動が一切ないんですよね

 一体、この被告人は何を考えているのでしょう

 
 また、母親も一生懸命なのですが、年のせいなのか、弁護人の質問に見当違いな証言をしていたりで、観ていて可哀想でした

 弁護人の後は、検察官と裁判官も幾つか質問をしましたが、やはり時折要領を得ない回答で、質問の仕方を変えたりと苦慮していました

 そんなこんなで、約30分位で情状証人は終了し、母親は杖を突きながら法廷を出ました

 その後は、次回の日程を打ち合わせて、この日の公判は終了しました


 因みに、ボクの場合は、情状証人は居ませんでした

 何故なら、完全否認していたからです

 だって、完全否認しているのに、〝どうか寛大な処分を…〟と、言うのは矛盾しているじゃないですか

 やってないんだから、反省する必要はないのですから、情状証人を呼ぶ必要性は一切皆無です

 なので、ボクに情状証人なんて選択肢は一切ありませんでした

 つくづく、それで良かったと思っています


 以上、思い付きで行った、さいたま地裁の裁判傍聴記でした

 
 15時頃から行ったのに、三件も傍聴できて良かったです

 また、思い付いた時は、足を運んでみようと思います


 さて、来週は、ここ最近あった無罪判決についてお話する予定です


 それでは、良い週末を

 

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凶器準備集合、傷害事件。



 こんにちは

 今日は雨ですね


 昨日は、さいたま地裁で観た、裁判員裁判についてお話しました

 思いの外、とんでもない事件でしたね

 因みに、その後の経過を調べると、検察の求刑は無期懲役だったそうです

 その点を述べた、ブログを発見したのでリンクを貼っておきます

 
 『傍聴絵日記』


 この記事の中にある、似顔絵は本人に良く似ています

 恐らく、この書き手は、傍聴人の中に居たあの人かな…

 ってか、さいたま地裁にも傍聴マニアが居るんですね


 
 さて、本日は、その後に観た裁判についてお話します

 
 裁判所に着いて、開廷表を見て傍聴スケジュールを立てようとした時、〝んんっと目に付いた事件があったです

 それは、事件名が『凶器準備集合、傷害』と、恐ろしかったからです(笑)

 凶器準備集合と言えば、あの六本木クラブ襲撃事件の際に付けられた罪名と同じです

 なので、大きな事件なのかなと思ったのと、判決だったこともあり、羽鳥選手の裁判員裁判の後に観ようと思っていたのです


 ボクは、昨日お話したように、新館のロビーで缶コーヒーを飲んでいると、予想外に裁判員達の帰宅を目撃し、その後旧庁舎に向かいました

 法廷は、302号法廷で、旧庁舎にあるのです

 開廷時間は、16時20分で、次の裁判が同じ法廷で16時30分からになっていたので、判決の言い渡しに使われるパターンです

 開廷表を見て、公判の時間が10分位の場合は、殆どが判決の言い渡しで、それも争いのない事件です

 まっ、開廷表の横に、判決なら判決と記載があるので直ぐに分かりますが、否認事件の場合は自ずと判決文がそれなりに長くなるので、法廷を押さえる時間が10分では足りません

 最低でも、30分は取るので、これも開廷表を見る時のコツの一つですね

 要は、判決の言い渡しに取られている時間で、その事件が争いのある事件か、そうでないかが分かるという事です

 よって、この事件は争いのない事件だと言うことは、開廷表の時点で分かりました

 ただ、一体どんな判決になるかは興味があったし、時間もあったので覗こうと思ったのです


 開廷3分前に法廷に入ると、そこには既に被告人が座っていました

 その両脇には、刑務官が座っておらず、この被告人は保釈されている事が読み取れました

 ホント、保釈されるなんて、当時のボクからすれば夢のようでした…


 改めて、事件名などを振り返ります


 事件名 凶器準備集合 傷害
 被告人 西山義隆
 法廷  302号法廷
 内容  判決 



 被告人を見ると、20代の体格の良い青年と言った感じで、髪の毛も短髪で爽やかな印象を受けました

 傍聴席の方を見ることはなく、正面をじっと見詰めていました

 前科があるなしに拘わらず、判決次第では塀の中に落とされてしまうんですから、被告人にとっては気が気ではありません

 仮に、初犯だから執行猶予の可能性が高いとは言っても、裁判にも人生にも〝絶対〟はありまえん

 ですから、判決を聞くまでは、安心出来ないのです

 
 お馴染みのスタメンですが、被告人席の後ろに座る弁護人は、二人でどちらも男性のツートップでした

 一方の検察官は、一人のワントップでした

 裁判官は、開廷表からワントップだと言うことは分かりました


 そして、開廷時間になり、裁判官が入廷して来てキックオフです

 裁判官は、非常によく通る声で被告人を証言台へと促し、

 『それではね、あなたに対する凶器準備集合、傷害事件の判決を言い渡します。』

 と、ひと呼吸置いてから、

 『主文。被告人を懲役一年十月に処する。この判決が確定してから、三年間その刑の執行を猶予する。』

 と、宣告しました

 要は、執行猶予の判決だったという事です

 因みに、検察の求刑は2年でした


 そして、そのまま判決理由を読み上げていきます

 内容を聞くと、事件は平成26年7月19日に、埼玉県八潮市で、対立する被害者に危害を加えようと、仲間と金属バット10本と特殊警棒2<本を用意し、被害者に暴行を加え、全治二週間の怪我を負わせたと言うものでした

 正直、ボクは事件の内容を聞いて、未だにこんな事件があるのだなと思いました

 中学生とかなら、あいつムカつくからやっちまおうぜ、と言って喧嘩したりするのは分かりますが、いい大人がそんな事してどうするんだってね

 勿論、被告人達加害者側には、それなりの理由や大義はあるのでしょうが、仮にそうだとしても、このような方法は頂けませんよね


 弁護側の主張としては、被告人は暴行には加わっておらず、その時は自分の車で待機していたからあくまでも幇助犯に留まる、というモノでした

 なので、実際に被告人は金属バットで被害者を殴ったりはしていないのです

 しかし、裁判所の判断は、積極的に自分の車を用意し、共犯者を現場まで乗せ、顔を隠す為にマスクを購入しようと提案したりと、それら一連の行為は、暴行に加わっていないとは言え幇助犯とは言えず、共同正犯が成立すると判示しました

 従って、弁護側の主張は、完全に排斥されました

 まっ、この判断は妥当だと思いました


 そして、執行猶予にした理由は、被告人が初犯であること、父親が監督すること、今回の共犯者達との交友は断ち切ること等を、被告人の為に酌むべき事情として認め、三年間のチャンスを与えると裁判官は被告人に諭しました

 また、執行猶予とはどういうものかを丁寧に説明していました

 それを聞いた被告人は、しっかりと頷いていました

 ボクの見た印象では、この被告人は、今後同じような事件は起こさないだろうなと感じました

 とりあえずは、執行猶予をゲット出来て良かったですね


 まあ、何か特に印象に残った事件ではなかったですが、判決の瞬間の緊張感は、何とも言えないですよね


 と、公判が終わり、帰ろうかと思ったのですが、16時30分からの公判を担当する検察官が、ダンボールを抱えて傍聴席に待機していたので、折角だからと思いそのまま観ていくことにしました


 果たして、その内容とは


 続きは、また明日お話する予定です 


 
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先日傍聴した裁判員裁判。



 こんにちは

 今日は、雨が上がり過ごしやすいですね

 今週最後の金曜日、張り切って飲みに行きましょう(笑)


 今日は、先日栩内香澄美選手の判決を傍聴に行った際に覗いた、強制わいせつ事件の裁判員裁判についてお話します

 
 ボクは、当日栩内選手の傍聴券抽選の締切時間よりも大分前に、東京地裁に到着しました

 これは、抽選時間までに、観たい裁判があった為ですが、いざ東京地裁に着いて開廷表を見ると、目的の裁判の記載が無かったのです

 と、言うことは、この日に裁判は開かれていないと言うことですから、もうどうしようもありません

 
 そこで、仕方なく時間を潰す為に、何か面白そうな事件はないかなと思い、開廷表をペラペラ捲ると〝んっと、ボクの琴線に触れる事件が二つ目に留まりました

 その事件とは、二つとも裁判員裁判の事件で、一つは殺人未遂で、もう一つが強制わいせつの事件でした

 この二つの事件とも、傍聴券は交付されていなかったので、法廷が満席でなければ傍聴出来ます

 ボクは、それぞれの法廷を頭に入れ、エレベーターへ乗り込みました


 まずは、715号法廷で開かれていた、強制わいせつ、強制わいせつ致傷等の事件

 傍聴人入口の小窓を開けると、席は結構空いていたので、そのままドアを開けて法廷内へ

 すると、何故か裁判員や傍聴人が、ボクの方をジロっと見て来ました(笑)

 全員ではないですが、かなりの人達の視線を感じました

 これ、〝傍聴あるある〟なんですが、裁判中は、出入りする傍聴人が気になるんです

 ボクは、全然気にならないのですが、気になる人は毎回ドアが開閉される度に、キョロキョロするんです

 その一貫からか、ボクもジロっと見られたようです(;一_一)


 ボクは、ドアから一番近い席に陣取り、レポート用紙とボールペンを取り出し、裁判の模様に集中しました

 
 ここで、お馴染みの〝スタメン〟を発表したいと思います

 傍聴席から見て、左側に陣取るのは被告人及び弁護人で、被告人はスーツに黒縁メガネ、角刈りで小太りの30代の冴えない男性のワントップ

 その彼を、〝ディフェンス〟する弁護人は、男性二人のダブルボランチ

 続いて、傍聴席から見て右手が、被告人を強制わいせつの罪などで攻める検察官席で、男性二人の女性一人の〝スリートップ〟

 スリートップなのを観ると、検察はかなり攻撃的布陣を敷いているのが分かります

 最後に、この〝試合〟をジャッジする、レフェリーこと裁判官は、女性の裁判長を筆頭に左右男性の裁判官

 そして、〝市民の審判〟こと裁判員は、正面左から女性、女性、男性、間に裁判官三人が挟み、女性、女性、男性、と4対2で女性の比率が多い布陣です

 これは、性犯罪と言う事案においては、被告人にとってはかなり不利にジャッジされそうな予感です

 特に、裁判長が女性なのは、被告人にとって有利に働くことは皆無でしょう

 この布陣で、法廷の柵の向こう側の〝ピッチ〟で、熱い試合が繰り広げられています


 さて、ボクが法廷に入ると、試合は検察官が被害状況を朗読している所でした

 具体的には、被害者の供述調書の要旨を読み上げていました
 
 その内容は、平成26年4月、東京都板橋区下赤塚の路上で、夜11時頃に帰宅中の被害者が、突然被告人に襲われ、手で口を塞がれ、スカートの中に手を入れられ、陰部を何度も触られたと言うものです

 その際、抵抗しようと揉み合いになり、軽い怪我を負ったという、強制わいせつ致傷の事件でした

 
 この時、検察官がプライバシー保護の為、被害者をアルファベットで呼称していて、その文字が〝D〟だったので、ボクは瞬時に〝こいつ4件もやってるな〟と、思いました

 何故、4件やってるのが分かったのかと言うと、こういう時は、アルファベットのAから始まるからです

 ですから、Dはアルファベットの四番目ですから、少なくとも4件の事件を起こしているなと思ったのです

 案の定、その後の検察官の話を聞いていると、この被告人は4件もの事件で起訴されているとの事でした

 その4番目の事件の概要を、検察官が説明している所だったのです


 前述の通り、被害状況の説明は、被害者の供述調書を読み上げているので、それはそれは生々しかったです

 生々しいとは、被害者が帰宅している時の状況、被告人の存在に気付き恐怖を覚えたこと、突然襲われ何が起こったのかパニックになったこと等、それはそれはとても創作とは思えないリアリティでした

 実際に被害に遭ったのですから、リアリティがあって当然なのですが、やはりフィクションはノンフィクションには到底敵わないという事です

 ホント、生の体験は、何よりも勝る説得力があります


 ボクが、被害状況を聞いて一番印象に残ったのが、

 
 『何で、何も悪いことをしていない私が、こんな目に遭わないといけないのでしょうか。今も私は、男性とすれ違うだけでビクッとしてしまいます。仕事の帰り道も、毎日親に迎えに来てもらっています。』


 と、言う供述で、ホントその通りだよなと思います

 何の落ち度もない被害者が、何故こんな仕打ちを受けないといけないのか

 こういう不条理さのしこりが、被害者には永遠に付き纏うのです

 被害者は、事件後もその後遺症が残るのです

 事件に遭ったお陰で、生活は一変してしまうのです

 ホントに可哀想としか言いようがありません


 一方、加害者である被告人は、このような事件を多数起こし、一体何がしたかったのでしょうか

 これだけ、同様の事件を繰り返しているとなると、完璧な性癖としか言いようがありません

 だって、被害者の供述によれば、事件当日の被害者の服装は、ワンピースの下にグレーのスパッツを穿いていたと言うのです

 つまり、過度な露出をしていたが為に、被告人に性的興奮を喚起した訳ではないと言うことです

 ボクからすると、決して派手ではなく、むしろ地味な服装に感じるので、それでいて何で性的興奮を覚えるのかが分かりません

 例えば、超ミニスカートからスラリと美脚が伸びていたとかなら、まだ分からなくもないです

 だからと言って、襲うことが正当化される訳ではありませんよ

 なのに、何で襲うのかが分かりません


 普通は、ここで言う普通とは、まともな理性を持った男性という意味ですが、仮に100歩譲って、目の前に極めてセクシーな女性が歩いていたとしても、襲わないでしょう

 〝いい女だな〟、と思っても、抱きつきはしないでしょう

 例え、抱きつきたいと思っても(笑)

 そこをセーブする為に、人間の脳は大脳が発達し、理性というものでその衝動を抑えるのです

 しかし、性犯罪の被告人は、この理性のタガが簡単に外れてしまうのでしょう

 むしろ、理性という概念が無いのでしょう

 その後の被害者の苦しみ、あるいは、自分が捕まり刑務所に行くかもしれないと言うリスクを考えずに、その時だけの感情で行動してしまうので、抑えが効かないのです

 仮に考えたとしても、その時の性的興奮が、それを上回ってしまうのだと思います

 これは、完全な病気ですよね

 被害者の苦しみを考えると、犯罪の中で一番卑劣かつ悪辣だと思います


 裁判は、検察が被害者Dの証拠請求を終えた所で休憩となったので、ボクは法廷を後にしました
 
 その後、殺人未遂の裁判員裁判を観に行ったのですが、その裁判も傍聴してすぐに休憩となってしまい、法廷を後にしました

 この法廷は、先程の裁判員裁判よりも、傍聴人は多かったですね

 そして、少し時間が早かったのですが、ボクは傍聴整理券の抽選に並びました


 改めて、今日の裁判員裁判を観て感じたのが、やはり様々な事件は、我々の知らない所で沢山起きているのだなと思いました

 ネットや、テレビのニュースの事件だけが全てではなく、もっともっと水面下では、沢山の様々な事件が起きているんですよね

 それを確認する場が、裁判なのかも知れません

 尤も、不起訴や罰金で終結した事件も多数あるので、裁判だけが刑事事件の全てではないのですが

 ボクは、冤罪コンサルトとして、こう言った事件もあったんだと伝えることも、自分への使命だと感じました


 そんなことを思う、久し振りの裁判員裁判の傍聴でした

 また、何か傍聴した際は、必ずお伝えします


 さて、来週は、逆転無罪が裁判員に選ばれた、と言う内容をお話する予定です


 それでは、良い週末を


 
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