日本初(?)有罪率99.9%の刑事裁判で〝二度も〟無罪判決を勝ち取った男のブログ!

過去、二度も刑事裁判の被告人として法廷に立たされるも、自力で反証、反駁をし二度も無罪判決を勝ち取る!そんな私が、あらゆる事を綴る!

カテゴリー "裁判員裁判" の記事

先日のTVタックルを観て。



 こんにちは

 今日も、非常に長閑な陽気で気持ちがイイですね

 昨日から、GWに突入しましたが、皆さんは長期でどこかに出掛けたりはしますか

 ボクは、一切どこにも出掛けません(笑)

 混雑時に出掛ける事ほど、非効率はないからです

 しかしながら、家族持ちの方は、この連休でしか都合が合わないと思うので、大変ですが頑張って下さい


 さて、本日は、先日観たTVタックルを観ての感想をお話します

 4月13日(月)のテーマが、『裁判員制度いるいらないと言うテーマだったのです

 ボクは、非常に面白そうだと思ったので、録画して、後日メモを取りながら拝見しました

 番組の形式としては、ご覧になった方は分かると思いますが、ビートたけしさんと阿川佐和子さんのツートップと、そのテーマに見識がある識者と、芸能人が討論形式で進んで行きます

 それぞれ、信念を持った方々が意見を交わすので、毎回喧々諤々の議論となります

 特に、今回のテーマでは、裁判員制度に賛成派と反対派に別れていた為、それはそれは議論は白熱し、実に面白いディベート大会のようでした


 まずは、反対派の意見からご紹介します

 反対派の先陣を切ったのは、井上薫さんと言う元裁判官で、現在は弁護士の方です

 所謂、〝ヤメ判〟 ですね

 井上さんの意見は実に明快でした


 ・ 裁判員制度は要らない。
 
 ・ 素人に法律が分かるはずがない。
 
 ・ 開始当時、裁判官は(裁判員裁判が)出来るわけがないと思っていた。
 
 ・ 問題は適正かどうか。
 
 ・ 最高裁の本音が出た(一審の裁判員裁判の死刑判決が覆ったこと)。
 
 ・ それは、先例(過去の判例)に反するから。



 等と、舌鋒鋭く裁判員裁判をぶった切っていました

 これはこれで、良く分かりますよね


 こっれに対し、裁判員裁判に賛成派の俳優のえなりかずきさんや、弁護士の本村健太郎さんはこう述べます


 ・ 裁判員裁判は、緊張感があっていい(通常の裁判は事務的)。

 ・ 裁判官は、変わっているので(勉強しかしていないので)一般市民の感覚を取り入れる為。

 ・ 量刑での幅が広がった。

 ・ 一審の死刑判決が覆った裁判は、あくまでも例外。

 ・ 法律の専門家だけではないのがいいところ。


 
 等と述べます

 賛成派の意見も、実にごもっともですね

 何より、えなりかずきさんが、裁判傍聴に行っていたのが一番の驚きでした(笑)


 また、裁判員経験者の意見も紹介されました

 そのうちの一人は、

 
 ・ 法律の専門家だけではないのがいいところ。

 ・ 9割が体験して良かったとの意見。



 一方で、もう一人の裁判員経験者は、


 ・ 手を上げて賛成とは言えない。

 ・ 16日間公休を取り、その後職場に居づらくなり退職。



 と言う、意見がありました

 この中の、職場に居づらくなって退職と言うのは、ちょっと大袈裟な気がしますよね

 だって、裁判員制度は、立派な国民の義務なので、正々堂々と職場に言えるからです

 なのに、何でその後職場に居づらくなるのかが分かりません


 そんな中、ボクの大好きな芸人の小籔和豊さんが、


 ・ どーせやるなら、陪審員か三審制全てにおいて裁判員でやれ。

 ・ 裁判員経験者が、体験して良かったなんて言うのは当たり前。



 と言っていたのは、実にしっくり来ました

 確かに、今まで経験したことのない事を経験すれば、誰もが良かったと思うものですよね(笑)


 と、それはそれは白熱した議論で大変面白かったです

 特に、井上弁護士と本村弁護士の意見は真っ向から対立していて、見応えがありました

 やはり、何でも賛成派と反対派が存在するものですが、どちらが完璧な正解というのはなかなかありません

 両者のいいところを取り入れて行けば、イイ物が出来上がって行くと思います


 基本的に、ボクは裁判員裁判は賛成ですが、対象事件が限られていることに違和感を覚えます

 難しいかも知れませんが、否認している被告人は、自分の事件を裁判員裁判で審理するかどうかを選択出来る権利があってもイイと思っています

 大きな事件だけ、裁判員裁判で審理しても、どうなのかなと思います

 皆さんは、裁判員制度は賛成ですか、反対ですか


 最後に、この放送をネット観れるのでリンクを貼っておきます

 31分辺りからが裁判員の部分ですが、その前の美魔女についての討論も大変面白かったので、興味がある方はご覧下さい

 
 『ビートたけしのTVタックル 裁判員制度 4月13日 バラエティ動画を視聴!バラ動画』


 明日も、最近観たTVについてお話する予定です



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何故、ひと月の間に、二度も無罪判決が出たのか?



 こんにちは

 今日も、非常に良い天気ですが、またしても風が強いですね

 風が強いと、余計に寒く感じますよね


 昨日は、先日の無罪判決の後の行動をお話しました

 記者達に紛れて、囲み取材を〝傍聴〟しましたが、これと言ったコメントは聞けませんでした

 
 さて、今日は、何故ひと月に二度も無罪判決が出たのかを検証したいと思います


 改めて、今月はさいたま地裁で、二度も無罪判決が出ました

 それも、殺人放火事件と言う、極めて重大事件でした

 ちょっと、二つの事件を振り返りますね


 両親殺害放火事件、長男の被告に無罪判決 さいたま地裁


 埼玉県熊谷市で2011年、両親を殺害し自宅に放火したとして、殺人と非現住建造物等放火の罪に問われた長男で無職の羽鳥浩一被告(43)=群馬県太田市=の裁判員裁判の判決が3日、さいたま地裁であった。

 栗原正史裁判長は「被告人が犯人であると認定するには、合理的な疑いが残る」として無罪(求刑無期懲役)を言い渡した。

 羽鳥被告の起訴内容は、11年3月10日、熊谷市の自宅で父親の平吉さん(当時68)と母親の輝子さん(当時69)の首を絞めるなどして殺害し、翌11日、自宅に火をつけたというもの。

 羽鳥被告は捜査段階から関与を否定。

 公判でも「両親は心中した。放火は、誰かが侵入してやった」などと無罪を主張していた。

 判決は、首の骨が折れていた輝子さんについては他殺と認定する一方、解剖で急性硬膜下血腫が見つかった平吉さんの死因については「何者かの攻撃で生じたとまではいえない」と指摘。

 2人とも持病を抱えていたことから、平吉さんが輝子さんを殺害し、自殺した可能性もあるとした。

 また、放火についても、羽鳥被告が出火時、自宅にいた証拠はなく、「第三者が放火した可能性は否定できない」と判断した。

 羽鳥被告は出火当日から行方不明になり、火災の6日後に静岡県内にいたところを捜査員に発見された。

 この行動について、公判で「両親の死を知り、自殺しようと考えた」と説明していた。

 一方、埼玉県警は遺体に煙を吸い込んだ跡が無いことなどから放火殺人事件として捜査。

 14年5月に羽鳥被告を逮捕した。

 さいたま地検の片山巌次席検事は「判決内容を精査し、上級庁と協議のうえ適切に対処する」と話した



 
 そして、もう一つの事件がこちら


 
 妻子放火殺人 地検の実験、無罪裏付け どよめく傍聴席


 「被告人は無罪」。

 河本雅也裁判長が主文を読み上げると、ほぼ満席の傍聴席がどよめいた。

 23日、さいたま地裁で開かれた殺人と現住建造物等放火などの罪に問われた山野輝之さん(40)の判決公判。

 今月3日に続いて殺人などの罪を問う裁判で無罪判決が出たことに加え、検察側が立証の柱とした模擬家屋の燃焼実験が、逆に無罪を裏付けるという検察側にとって二重の衝撃となった。

 河本裁判長は判決理由で燃焼実験に詳しく言及。

 検察側が実験結果を山野さんが出火時に自宅にいた根拠になると主張したのに対し、防犯カメラに山野さんの車が写った時刻などを照らし合わせ「山野被告以外の第三者による放火の具体的・現実的可能性を示唆する」として、検察側の狙いとは逆の評価を下した。

 実験が階段踊り場付近を出火元と想定したことについても、「弁護側の主張のように別の部屋が出火元に含まれる可能性を考慮していない」と検察側の立証の不十分さを指摘した。

 元検事の落合洋司弁護士は、放火殺人事件について「火災で物的証拠がなくなってしまうため、自白がない場合は状況証拠に依存せざるを得ない」と立証の難しさを語る一方、検察側が「ひとつの条件下での燃焼実験結果のみに頼りすぎていた」と指摘。

 「弁護側の主張も含めたさまざまな前提で検証するべきだった。実験結果が否定された場合にも対応できるよう、灯油の入手経路など別の部分の事実関係を積み上げておくこともできたのではないか」と問題点を挙げた。



 と言う、二つの重大事件でした

 同じ埼玉県内で発生し、被害者も同じく二名が亡くなるなど、不可思議な因果で結ばれました

 これらの事件は、その重大性に鑑み、同じく裁判員裁判で審理されることとなりました


 ボクは、これらの事件を最初から追いかけていた訳ではなく、たまたま何気なく傍聴に行った際に、最初の羽鳥選手の事件と出会し、判決はどうなるかなと思い、3月3日に判決を傍聴に行ったのです

 そしたら、まさかまさかの無罪判決で大変ビックリしたのです

 その帰りに、他に何か事件は無いかなと思い開廷表を眺めると、またも殺人放火事件の裁判員裁判が開かれていて、そこで山野選手の事件と出合ったのです

 そこで調べてみると、山野選手も逮捕当初から完全否認しているという事で、これも見物だと思い、俄然興味を持ったのです

 そして、被告人質問も傍聴し、この事件も判決は覗いてみようと思い、23日に勇んで行くと、これまたビックリな無罪判決だったのです

 こうして、ボクは何気なく出合った二つの重大事件の、無罪判決を見届ける結果となったのです


 そこで、ボクも含めて皆さんは、何でこんなにも無罪判決が続いたのか、と言う疑問を持ったと思います

 ドラマのガリレオ(原作、東野圭吾)で、福山雅治がよく言っていた、〝全ての現象には理由がある〟じゃないですが、無罪になったのにも必ず理由があります

 その理由を、無罪経験を持ったボクなりに検証したいと思います

 ただ、当然ながら、裁判記録を見ていないので、詳細な掘り下げは出来ないことをお許し下さい


 まず、今回の二つの事件に共通していることは以下の二点です

 
 ・ 直接証拠がないこと。

 ・ 二人共、犯行を否認していること。



 こうなると、有罪にする為に検察は、情況証拠(間接証拠)を積み上げて、被告人が犯人であると立証するしかありません

 この、情況証拠による事実認定は、それはそれは刑事裁判の永遠のテーマで、様々な意見があります

 因みに、情況証拠とは、要証事実の存否を間接的に証明する証拠で、例えば、殺人罪の立証について、被告人に被害者を殺害する動機があったとの事実、被告人が事件後逃亡したとの事実などがこれにあたります

 これら二つの事件は、正に情況証拠による事実認定の典型的な裁判でした


 そして、情況証拠による事実認定においては、平成22年4月に最高裁で一つの指針となる判決が出ました

 
 『刑事裁判における有罪認定に当たっては、合理的な疑いを差し挟む余地のない程度の立証が必要であるところ、情況証拠によって事実認定をすべき場合であっても、直接証拠によって事実認定をする場合と比べて立証の程度に差があるわけではないが、直接証拠がないのであるから、情況証拠によって認められる間接事実中に、被告人が犯人でないとしたならば合理的に説明することができない(あるいは、少なくとも説明が極めて困難である)事実関係が含まれていることを要するものというべきである』


 と言う判決で、実に裁判所らしく分かりづらいですよね

 意味分かりますか(笑)

 この判決の中の、『被告人が犯人でないとしたならば合理的に説明することができない(あるいは、説明が極めて困難である)』と言うのは、〝被告人が犯人でないとしても合理的な説明ができること(他者の犯人可能性)〟の否定を意味しています

 ですから、これらの事件は、〝被告人が犯人でないとしても合理的な説明ができる(他の人間の可能性がある)〟と、言われてしまったのです


 また、これは裁判に少しでも興味がある方なら知っていると思いますが、刑事裁判の原則は、〝疑わしきは被告人の利益に〟です

 またの名を、〝疑わしきは罰せず〟です

 これは、疑わしい(こいつ怪しいな)だけでは有罪にしてはいけませんよ、という意味です

 しかし、今日の刑事裁判は、疑わしきは罰せず、ではなく〝疑わしきは罰せよ〟になっているのが現状なのです

 もう、〝こいつは怪しいからやってるよ〟みたいな

 ですから、今回の二人も、犯行に係る前後関係は非常に怪しかったのですが、それはあくまでも怪しいだけで、犯人とまでは言えないという判決だったのです

 そういう意味では、今回の二つの無罪判決は、実に刑事裁判の原則に則ったモノだという事です

 しかも、通常の裁判と違い、裁判員裁判でこの結果ですから、よっぽど被告人を犯人とするには合理的な疑いがあった証拠です


 そうすると、挙証責任を負う検察の立証は、いかに脆弱だったか分かります

 いくら情況証拠を積み上げても、被告人が犯人だとするゴールには届かなかったのです

 特に、山野選手の事件では、警察がわざわざ行った燃焼実験の結果が、皮肉にも被告人の無実を証明してしまう結果となったことからも、いかに警察と検察の立証には無理があったかが分かります

 ホント、判決ではけちょんけちょんに言われてましたからね


 纏めると、今回の無罪判決の要因は、


 ・ そもそも検察の立証(筋読み)には無理があった。

 ・ 検察の情況証拠は、被告人を有罪にするまでには届かなかった。

 ・ 裁判員が、刑事裁判の原則に則った判決を下した。



 この三点だと考えます


 ただ、これで全てが終わった訳ではありません

 羽鳥選手については、ボクの予想通り、検察は判決を不服として控訴していますし、山野選手についても検察は控訴するでしょう

 ですから、今後事件は東京高裁へと移り、高裁の職業裁判官3人で審理されます

 ボクは、これはこれで非常に楽しみです

 是非、控訴審は初公判から傍聴したいと思います 
 
 だって、控訴審は、初公判が事実上の判決ですからね


 とりあえず、身分は被告人のままですが、拘置所から久し振りのシャバに出た二人は今、一体どこで何を思っているのでしょうか


 さて、明日は、最近ふと感じたことを綴る予定です



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勝手に報道記者。(笑)



 こんにちは

 今日も、快晴ですが風が強いですね


 昨日は、またしても殺人放火事件で無罪判決を傍聴したお話でした

 まさかまさかの、ひと月に二回も、それも同じ罪名で同じ裁判所という、非常に稀有な機会に巡り合いました

 
 今日は、判決後のお話をします

 ボクは、判決終了後、法廷の外に出て記者達の近くに立ち、この後どうしようかなと考えを巡らせました

 そこで、ふと、ピンと閃いたものがありました

 
 それは、〝弁護士の囲み取材に紛れちゃおう〟と、いうものでした

 
 実は、前回の羽鳥選手の無罪判決後も、裁判所の外で囲み取材をやっていたのを目撃していたので、間違いなく今日も囲み取材があるだろうと踏んだのです

 すると、ちょっと経った後、弁護士3人が法廷から出て来て、それに記者達が群がり、そのまま金魚のフンのようについて行きます

 弁護士3人は、階段を降りてスタスタ歩き、そのまま裁判所の外に出ると、前回の羽鳥選手の囲み取材と同じ場所で立ち止まり、そこを扇形に記者達が囲みました

 その中に、一人だけ金髪で色黒のボクが紛れていました

 間違いなく、誰もがこいつ記者じゃねぇなと思っていたことでしょう(笑)

 しかし、そんな事よりも、弁護士のコメントに集中したいので、全く意に介さずでした


 そして、どこかの記者が口火を切り、取材が始まりました

 ボクは、それを一番外側で聞いていましたが、いかんせん弁護人の声が小さくて何を言っているのか余り聞き取れなかったんですよね

 その様子がこちらです


 囲み取材(1)


 囲み取材(2)


 囲み取材(3)


 更に、少しの時間ですが、動画も撮ったので載せたいと思います


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 ちょっと、声が小さくて聞きづらいのですが、淡々と質問に答える主任弁護人

 とりあえずは、裁判所に正当に証拠を評価して頂いた、と言うようなことを言っていました

 
 囲み取材時のニュース映像がこちらです

 
 


 この時、テレビカメラはテレビさいたましか居なかったので、この時の映像を他局でも使い回ししたのでしょう


 そして、質疑応答は5分位で終了し、聞いていてこれはと思うようなコメントは得られませんでした

 ボクは、囲み取材が終わると、各記者と弁護人が名刺交換をしていましたが、ボクは記者ではないので名刺交換はせずにそのまま帰路に着きました

 流石に、記者でもないボクが、あ~でもないこ~でもないと質問するのは完全なKYなので、そこは控えました


 と、普段見ることのない舞台裏をお話しました

 
 さて、明日は、ひと月の間に、何故二回も重大事件で無罪判決が出たのかを検証する予定です



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行って良かった!!!



 こんにちは

 今日は、天気がイイですが風が強いですね

 特に、今年はやたらと風が強い日が多い気がするのですが


 昨日は、最近追い掛けている、殺人放火事件の続きをお話しました

 またしても、ボクの予想は外れてしまい、論告求刑を見逃してしまいました

 なので、判決こそは観に行こうと決め、これから行って来ますと言う内容でした


 さて、今日は、昨日の判決の模様をお話します

 恐らく、殆どの方が、昨日のニュースで結果を知っていると思いますが、生でその瞬間を傍聴したドキュメントをご覧下さい


 ボクは、ブログを書いてから、軽い昼食を食べてから電車でさいたま地裁へと向かいました

 車でも良かったのですが、裁判所の側を通る国道17号は、結構混むので万が一開廷時間に間に合わなかったら元も子も無いので、確実性を求めて電車にしました

 因みに、この日の開廷時間は15時でした

 さいたま地裁は、埼玉県庁の側にあり、電車だとJR京浜東北線、宇都宮線、高崎線、湘南新宿ラインの浦和駅が一番近い駅になります

 浦和駅西口を降りて、真っ直ぐ進むとS字にカーブしており、そこを抜けると両脇に無機質な建物が鎮座しています

 その左奥の建物がさいたま地裁で、手前がさいたま地検です

 昨日、初めて浦和駅から歩いてみましたが、約10分ちょいで到着しましたが、それはボクの歩くペースが早かったせいもあるので、普通に歩いたら約15分位でしょうか

 浦和駅に到着したのが、14時30分で、そこから脇目も振らずに裁判所に向かって歩き、到着したのが14時40分を少し過ぎた辺りでした

 
 ボクは、そのまま301号法廷の前に行くと、パラパラと人が居ました

 法廷の入口に、裁判所職員が立っており、法廷に入ろうとすると、『只今、法廷内撮影をしているので少々お待ち下さい。』と、言われそのまま入口の側で待つことに

 どうやら、さいたま地裁は、傍聴人を入れてから法廷内撮影をするのではなく、傍聴人を入れる前に撮影をするようです

 東京地裁は、傍聴人を入れてから、2分間法廷内撮影をしますが、さいたま地裁は逆でしたね

 これは、裁判所によってバラバラなのか、今年からそうなったのかは分かりませんが、とにかく今までのパターンと違いました


 15時が近くなるにつれ、だんだんと人が集まって来ました

 そして、職員から『それではお入り下さい。』と、案内があり、一気に法廷へと人がなだれ込みます

 301号法廷は、4人掛けの席が前から6列あり、それが3ブロックあるので、傍聴席は72席あります

 その中で、報道記者席が18席あるので、一般傍聴席は54席という事になります

 バタバタと人が入ると、報道記者席も8割方埋まり、一般傍聴席も殆ど埋まっていました

 しかし、満席ではありませんでした


 14時55分に、山野選手が入場して来ました

 黒のジャケットに白のYシャツで、ベージュのチノパンと言う、以前も見たファッションでした

 弁護人、検察官はいつもと変わらずのスタメンで、被害者遺族も検察官席の後ろに座っていました


 山野選手は、被告人席に座り、じっと前を見つめていました

 この時、彼は一体何を思っていたのでしょうか

 でも、この時の何とも言えぬ緊張感は、ボクは非常に良く分かります

 だって、その数分後には、自分の運命が告げられるんですから、それはそれは究極の緊張感です

 ボクも、控訴審判決の時、裁判長を待つ少々のあの間は、ホントに寿命が縮まるかと思いました
 
 生きていると、様々な緊張感を味わう場面に出会すと思いますが、判決を言われるまでの緊張感は、これまでにない最大級の緊張感で、二度と味わいたくないですね(笑)

 と言うか、色んな緊張感の中でも、この緊張感は完全に異質ですからね

 だって、自分の人生の運命を決めるんですからね

 山野選手の場合、求刑は無期懲役ですから、有罪ならもう二度とシャバの地は事実上踏めませんし、無罪ならシャバへと舞い戻れますから、ボクなんかよりも比較にならない位の緊張感だったでしょう


 そして、15時丁度に、裁判長を始め裁判員が入って来て、全員起立します

 この時、席を立つバタバタと言う音の大きさが、それだけの人数が居ることの証でもありました

 裁判長が一礼するのに倣い、傍聴人全員も一礼します

 一礼が終わると、また席に座るバタバタという音が響き、それが落ち着くと裁判長から、

 『それでは、被告人は前へ。』

 と、言い、山野選手は証言台の前へと移動します

 続けて裁判長は、

 『山野被告ですね。それでは、あなたに対する当裁判所の判決を言い渡します。』

 さあ、ドキドキワクワクの瞬間です

 ボクは、以前もお話したように、主文と言った後の、被告人〝を〟か被告人〝は〟かに、耳を傾けていました

 被告人〝を〟なら有罪で、被告人〝は〟なら無罪です

 ボクは、恐らく被告人〝を〟だと思っていました

 すると、


 『主文。被告人は無罪。』


 ボクは、被告人〝は〟と、聞いた瞬間、〝あっ、また無罪来たーと、思いました

 そして、傍聴席が〝おぉ~〟と、どよめきました

 それを聞いた裁判長から、『傍聴席は静粛にするように。』と、注意が入りました

 また、報道記者席に座っていた何名かの記者が、バタバタと席を立ち法廷の外へ行きました

 恐らく、無罪判決の結果を伝えに行ったのでしょう


 ボクは、かなり唖然としながらも、裁判長の判決理由に耳を傾けました

 この間、山野選手は証言台の椅子に座り、じっと判決理由を聞いていました

 判決理由の中で、一番のウェイトを占めているのが、山野選手が放火をしたかどうかで、この点について検察側は実際に建物を作って燃焼実験をやり、更にそれを補強する鑑定人の証言を立証の柱としていました

 しかし、それらが全て否定され、判決文では『逆に燃焼実験の結果は、被告人が犯人ではなく、別の第三者の犯行の可能性を示唆するものである』、とまで言われてしまいました

 ですから、捜査一課がやったこの実験は、皮肉にも山野選手が犯人ではないことを証明してしまったのです


 更には、検察側は、公判前整理手続きの最中で、訴因の変更を申して、結果的にその訴因が成立するかどうかも疑わしいとまで言われてしまいました

 因みに、訴因の変更とは、起訴状に記載されている犯罪の具体的事実を言い、それを途中で変更する意味です

 また、検察が提出した防犯カメラの画像も、そこに写っている被告人の車の映像の時間から、被告人の車が通り過ぎた後に火事が発生したと考えられるから、被告人には放火は不可能、とまで言われていました

 とにかくもう、検察の主張はことごとく排斥され、全てが否定されていました


 判決理由の朗読の最中、被害者遺族は何とも言えぬ表情で聞いていました

 また、検察官も同じく、冷静さを装ってはいましたが、時折裁判長の方を見るなど、明らかに納得が行ってない様子でした


 そして、約40分に亘る判決理由の朗読が終わり、裁判長は淡々と『それでは閉廷します。』と、言って裁判員共々引き上げて行きました

 山野選手は、特に表情を変えることなく、弁護士の方へと歩いて行き、何か言葉を交わしていました

 それから、裁判所の書記官と弁護人と何か話をしていて、何を話しているのか聞こうと思ったのですが、裁判所職員から終了しましたので出て下さい、と言われ泣く泣く法廷の外へと出ました


 法廷の外へと出ると、記者達がざわついていて、ボクもそれを近くで見ながら、ふとあることを思い付きました

 一体、その思い付きとは

 この続きは、明日お話する予定です

 

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予想が外れた…。



 こんにちは

 今日は、非常に暖かいですね

 今週も、張り切って行きましょう


 先週は、山野選手の裁判員裁判を観に行き、予想外にも被告人質問が行われていてビックリしたお話でした


 さて、今日もその続きをお話します


 ボクは、予想外の被告人質問に驚きましたが、こればかりは情報が無かったので仕方がないと思い、次に行く時は論告だと決め、もう一度ネットで検索しました

 すると、最終弁論の期日が、3月16日に指定されていたので、その一つ前の公判で論告求刑だろうと予想しました

 最終弁論の一つ前の公判が、3月13日だったので、この日に傍聴に行こうと決めました


 しかし、そんなボクの計画をぶち壊すニュースが飛び込んで来ました


 志木の妻子放火殺人公判、元夫に無期懲役求刑


 平成20年12月、志木市中宗岡の自宅に放火し妻=当時(33)=と次女=同(4)=を殺害したなどとして、殺人と殺人未遂、現住建造物等放火の罪に問われた元夫、山野輝之被告(40)=同市柏町=の裁判員裁判論告求刑公判が11日、さいたま地裁(河本雅也裁判長)で開かれ、検察側は無期懲役を求刑し、弁護側は無罪を主張した。判決は23日。

 論告で検察側は、山野被告には不倫相手との再婚という動機があり、防犯カメラの映像などから出火時刻に自宅にいたと指摘。
 「2人が逃げられないよう階段踊り場近くに放火するなど犯行は残忍」とする一方、計画性が高くないことを無期懲役求刑の理由とした。

 弁護側は最終弁論で、山野被告が出火前に家を出た可能性や、妻が精神疾患のため放火した可能性があり、離婚も穏便に進めようとしていたと主張した。



 な、な、な、な、何と、ボクが予想した日時よりも大分早く、論告求刑と最終弁論が行われてしまったのです

 しかも、検察の論告は無期懲役でした

 
 ボクは、〝あんだよチクショー〟と、奥歯を噛み締めました

 これは、無期懲役だったのかよと言う意味ではなく、自分の予想が外れたことに対してのモノでした

 とはいえ、もう終わっちゃったモノは仕方がないですから、どうしようもありません

 なので、残されたチャンスは判決しかありません

 判決は、どうやら当初の予定通り行われるみたいなので、これは見逃さないようにしないとイケマセン


 山野選手は、起訴事実を完全否認している以上、少ない可能性とは言え、無罪の可能性が残されています

 起訴事実を認めていたら、無罪は絶対にありませんが、否認しているのならその可能性は〝理論上〟は残されていますからね

 なので、裁判員がどんな結論を出したのか、大変興味がありますよね


 と、いう事で、ボクはこれからさいたま地裁に行ってくるので、今日は短いですがこの辺で終わりにします

 判決時の模様は、明日お話する予定です


 因みに、山野選手はこんな感じです


 山野輝之


 これよりも、髪の毛が大分伸びています

 
 それではまた明日



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