日本初(?)有罪率99.9%の刑事裁判で〝二度も〟無罪判決を勝ち取った男のブログ!

過去、二度も刑事裁判の被告人として法廷に立たされるも、自力で反証、反駁をし二度も無罪判決を勝ち取る!そんな私が、あらゆる事を綴る!

またしても、心神喪失で無罪。



 おはようございます

 いつもと同じですが、相変わらず暑いですね

 でも、夏らしくて良いですよね


 昨日は、感謝状から逮捕状へと凋落したお話でした

 正にジェットコースターな事件でした

 なかなか、感謝状をもらった人間が、その数ヵ月後に今度は逮捕状をもらうなんて、漫画レベルの話ですよね(笑)

 とはいえ、これが〝事実は小説より奇なり〟だという事です


 さて、今日は、最近あった無罪判決についてお話します

 まずは、下記のニュースをご覧下さい


 「心神喪失」認め無罪 睦沢男性刺殺で千葉地裁


 睦沢町で2014年2月、井戸掘削会社社長、田中秀和さん=当時(61)=が自宅に侵入してきた男に刺殺された事件で、殺人などの罪に問われた住所不定、無職の男(64)の裁判員裁判の判決公判が16日、千葉地裁であった。

 金子武志裁判長は「被告が心神喪失状態だったとの合理的な疑いが残る」として、無罪(求刑・懲役10年)を言い渡した。

 公判で事実関係に争いはなく、男が統合失調症に罹患(りかん)していることから、病気が犯行に与えた影響の程度が主な争点になった。

 金子裁判長は判決で、犯行動機や犯行時の行動などを検討。
 犯行動機について「統合失調症による被害妄想の影響を強く受けており、それ以外の動機を考えることは不可能」と判示した。  
 犯行時の行動に関しても「被害妄想による被害者に対する強い恐怖心のため、行動を制御することができない状態に陥っていたと推認できる」と指摘した。
 そのうえで「被害妄想や思考障害などの症状は深刻な状態だった。犯行が統合失調症の圧倒的影響下で行われたことは明らかで、善悪を判断する能力に従い行動をコントロールする能力が失われていた」と結論付けた。

 判決によると、男は14年2月3日未明、田中さん方に無施錠の窓から侵入。
 室内を物色後に寝ていた田中さんを見つけると、持ち込んだ刃渡り約27センチの刃物で胸などを多数回刺すなどして殺害した。
 井戸の掘削工事を依頼した際に払った手付金100万円をめぐり田中さんとトラブルになっており、統合失調症の影響から田中さんに殺されるとの被害妄想を抱くようになったという。

 検察側は被告は「病気に完全に支配されておらず、心神耗弱の限度で責任能力がある」と主張していた。

 千葉地検の金沢勝幸次席検事は「判決内容を精査し、上級庁とも協議のうえ適切に対応したい」とのコメントを出した。



 と言う事件で、殺人事件の被告人が、心神喪失を理由に無罪になりました

 これは、極めて珍しいケースです

 今回の事件は、殺害したことは間違いないと認めており、殺した殺してないで争ったワケではありません

 つまり、殺しちゃったけど、その時の被告人の精神状態はまともじゃなかったから無罪です、という事です

 ですから、人の命を奪っておきながら、何の刑事責任もないのです

 これでは、被害者遺族の思いはいかばかりか…

 こんな悔しい結果はないですよね

 しかし、これが裁判というものなのです


 求刑を見ると、10年と殺人事件にしては軽いですから、検察としても心神耗弱に当たると考慮したのでしょう
 
 そうでなければ、犯行態様だけを見れば、最低でも15年以上は求刑されてもおかしくはありません

 ですから、検察も被告人の病状を認めていたという事です

 ただ、〝被告人は心神喪失だから無罪である〟と求刑したところで、何の意味もないですから、記事の通り心神耗弱に当たると主張したのです

 しかし、今回の裁判員裁判では、その主張はことごとく排斥されてしまいました


 他方で、裁判所が心神喪失を全面的に認めて無罪判決を出すのは、非常に珍しいです

 少し前も、心神喪失で無罪判決が出ましたが、裁判所としての本音は、心神喪失を認めて無罪にはしたくないでしょう

 何故なら、心神喪失が認められて無罪になれば、何をしても大丈夫だという事になりかねないからです

 心神喪失が、犯罪の免罪符になってしまっては、社会秩序が乱れてしまいます

 そういう恐れがあるので、裁判所としてはそう簡単に心神喪失は認めたくないのです

 しかし、今回は裁判員裁判で審理したので、市民感覚が反映さていますから、法律の素人の裁判員から見ても、被告人の病状が犯行に与えた影響は大きかったと言う証左でしょう

 特に今回は、殺害したことに間違いありません、と本人も認めているんですから尚更でしょう


 そして先日、この事件の続報が届きました


 <睦沢男性刺殺>心神喪失で無罪判決 検察側が控訴断念

 
 千葉県睦沢町で2014年2月、井戸掘削会社社長の男性=当時(61)=が自宅に侵入してきた男に刺殺された事件で、殺人などの罪に問われた無職の男(64)に対し、心神喪失として無罪を言い渡した千葉地裁判決について、千葉地検は30日、控訴を断念したことを明らかにした。

 控訴の期限の同日が過ぎれば、男の無罪が確定する。

 地検は「判決の内容を精査、検討したが、原判決を覆すことは困難と判断した」とコメント。

 今後、心神喪失者等医療観察法に基づく措置を地裁に申し立てる。

 千葉地裁は16日、男の殺害行為を認めたうえで、「統合失調症の影響を強く受けており、行動を制御することが困難だった。心神喪失状態だったとの合理的な疑いが残る」と述べ、男を無罪とした。検察側は「男は心神耗弱の限度で責任能力はある」と主張し、懲役10年を求刑していた。



 という事で、男性の無罪判決が確定することになりました

 殺人事件で、一審の無罪判決を不服として控訴しないのはホントに珍しいです

 普通は、どんな状況でも控訴するんですがね

 すなわち、検察の完敗だという事です

 とは言え、殺人事件があったのに、裁判も何もしないのは有り得ませんから、こればかりは結果論なので仕方ありません

 殺人事件の犯人が分かっていながら、逮捕も何もしないのは不自然不合理ですからね

 とりあえず、逮捕して起訴しなければ、警察も検察も顔が立ちません

 判決は、あくまでも裁判所が決めた事だから、と言う言い訳にもなります

 一通りの事をしておけば、〝こっちはやれるだけの事はやったんだ〟と言えますからね


 では、この被告人は今後どうなるかと言うと、ボクのようにシャバに復帰して満喫、ではないんですよね

 記事にもある通り、心神喪失者等医療観察法と言う法律があり、強制的に入院させられるか、通院する事になるのです

 ここで、滅多に聞かない心神喪失者医療観察法とはどういう意味かを解説します


 心神喪失者等医療観察法

 心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律(医療観察法)は、心神喪失又は心神耗弱の状態(精神障害のために善悪の区別がつかないなど、刑事責任を問えない状態)で、重大な他害行為(殺人、放火、強盗、強姦、強制わいせつ、傷害)を行った人に対して、適切な医療を提供し、社会復帰を促進することを目的とした制度です。

 本制度では、心神喪失又は心神耗弱の状態で重大な他害行為を行い、不起訴処分となるか無罪等が確定した人に対して、検察官は、医療観察法による医療及び観察を受けさせるべきかどうかを地方裁判所に申立てを行います。

 検察官からの申立てがなされると、鑑定を行う医療機関での入院等が行われるとともに、裁判官と精神保健審判員(必要な学識経験を有する医師)の各1名からなる合議体による審判で、本制度による処遇の要否と内容の決定が行われます。

 審判の結果、医療観察法の入院による医療の決定を受けた人に対しては、厚生労働大臣が指定した医療機関(指定入院医療機関)において、手厚い専門的な医療の提供が行われるとともに、この入院期間中から、法務省所管の保護観察所に配置されている社会復帰調整官により、退院後の生活環境の調整が実施されます。

 また、医療観察法の通院による医療の決定(入院によらない医療を受けさせる旨の決定)を受けた人及び退院を許可された人については、保護観察所の社会復帰調整官が中心となって作成する処遇実施計画に基づいて、原則として3年間、地域において、厚生労働大臣が指定した医療機関(指定通院医療機関)による医療を受けることとなります。

 なお、この通院期間中においては、保護観察所が中心となって、地域処遇に携わる関係機関と連携しながら、本制度による処遇の実施が進められます。



 という事なので、ボクのようにホントの意味で自由ではないのです

 そりゃそうですよね

 あなたは犯人ではありません、と言って無罪になったワケではなく、犯人はあなたです、でも刑事責任は問えないので無罪です、と言う無罪判決なんですから

 つまり、起訴事実はおもいっきり〝黒〟だという事です

 それなのに、無罪になったんですから、それ相応の見返りというかペナルティは当然と言えば当然ですよね

 今後、強制入院になるのかどうかは分かりませんが、少なくともムショに行くよりは断然マシだと言うことです

 ボクと同じ無罪判決でも、こういう無罪判決もあるのです


 さて、来週は、お盆休みを頂くのでブログはお休みします

 皆さんも、楽しいお盆休みをお過ごし下さいね

 くれぐれも、熱中症には気を付けましょう



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